井笠バスカンパニー
株式会社井笠バスカンパニー(いかさバスカンパニー、英文社名Ikasa Bus Company)は、岡山県南西部および広島県東部にて路線バス事業および貸切バス事業を営む企業である。両備グループに属する両備ホールディングスの孫会社。
両備グループ共通社章 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒714-0042 岡山県笠岡市美の浜5番地 |
設立 | 2013年1月16日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5260001025577 |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業 |
代表者 | 代表取締役社長 山田 英夫 |
資本金 | 3000万円 |
売上高 |
2億8,420万円 (2015年3月期) |
純利益 |
181万8,000円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
2億8,022万8,000円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 66人 |
主要株主 | 中国バス 100% |
外部リンク | http://www.ikasabusco.jp/ |
特記事項:代表取締役社長の山田英夫は、中国バス社長を兼務。 |
概要
編集井笠バスカンパニーは、福山市を中心に路線バス事業を営む中国バスの100%子会社で、岡山県笠岡市、井原市、小田郡矢掛町、浅口市、倉敷市、広島県福山市の路線バス事業を営む。PASPYは、福山営業所の車両(福山ナンバー)のみ使用可能である。笠岡営業所の車両(倉敷ナンバー)はPASPY導入予定はなし。また、貸切バス事業も営んでいる。
かつて、岡山県笠岡市、井原市、矢掛町、浅口市、倉敷市、広島県福山市の路線バス事業は、井笠鉄道が営んでいた。しかし、井笠鉄道の会社清算により、2012年10月末をもってバス事業から撤退する事となった。緊急処置として、株式会社中国バスが社内分社として中国バス・井笠バスカンパニーを設立し[2]、道路運送法第21条[注釈 1]により、暫定運行を行った[3]。2013年1月16日、中国バス100%出資の井笠バスカンパニーが設立され、路線を受け継いだ[4]。
沿革
編集- 2012年11月 1日 - 株式会社中国バス・井笠バスカンパニーにより社内カンパニーでの暫定運行開始[注釈 2]。
- 2013年 1月16日 - 株式会社井笠バスカンパニーが中国バスの子会社として設立。
- 2013年 4月 1日 - 株式会社井笠バスカンパニーが、株式会社中国バス・井笠バスカンパニーから笠岡市・井原市・矢掛町・浅口市・倉敷市での路線バス事業を承継し、営業開始。 株式会社中国バス・井笠バスカンパニーは、株式会社中国バス・井笠バス福山カンパニーに改組[4]して、引き続き福山市完結の路線を社内カンパニーで担当する事となった。
- 2013年10月 1日 - 株式会社井笠バスカンパニーが、株式会社中国バス・井笠バス福山カンパニーを受け継いで福山営業所とし、福山市での路線バス事業を開始。これをもって暫定運行から本格運行への移行が完了した(親会社と重複する一部路線は暫定運行終了日の9月30日付で廃止して整理)[5]。
- 2018年 9月 1日 - 新倉敷駅〜玉島中央町の区間で、両備バスのHareca定期券で井笠バスを利用できる定期券共通乗車制度を開始(ただし、井笠バスの紙式定期券で両備バスを利用することはできない)[6][7]。
運行路線
編集2014年3月現在の営業路線は以下の通りである。
2017年4月1日より福山駅前・東福山駅前発着路線で路線番号を導入している[8]。
2019年より新倉敷駅前発着路線で路線番号を導入している。
中国バス・鞆鉄道との共通区間において、定期券の共通利用が可能(共通する全区間で適用)。
両備バスとの共通区間において、両備バスのHareca定期券の共通利用が可能(新倉敷駅 - 玉島中央町線のみで適用。ただし、井笠バスカンパニーの紙式定期券で両備バスを利用することはできない)
笠岡駅前発着
編集- 笠岡〜矢掛線
- 笠岡〜大井ハイランド〜尾坂線
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- 3-5 笠岡駅前 - 笠高入口 - 追分 - (大井南三丁目) - 吉田 - 尾坂上
- 平日のみ運行。
- 3-5 笠岡駅前 - 笠高入口 - 追分 - (大井南三丁目) - 吉田 - 尾坂上
- 笠岡〜山王口〜井原線
-
- 3-1(笠岡市民病院(構内) -) 笠岡駅前 - 追分 - 宮の端 - 山王口 - 井原駅 - 井原バスセンター - 井原市民病院
- 笠岡市民病院(構内) - 笠岡駅前間は平日のみ運行。
- 3-1(笠岡市民病院(構内) -) 笠岡駅前 - 追分 - 宮の端 - 山王口 - 井原駅 - 井原バスセンター - 井原市民病院
- 笠岡〜福山線
- 笠岡〜広東線
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- 2-2 笠岡駅前 - 笠岡市民病院前(国道2号) - 大井ハイランド西口 - 入田入口 - 入田農協 - 上篠坂 - 広東
- 笠岡〜城見台団地〜総合スポーツ公園〜笠岡線
-
- 2-3 笠岡駅前 - 笠岡市民病院前(国道2号) - 生江浜 - 笠岡総合スポーツ公園前 - 水と緑のふれあい広場前 - 茂平東 - 茂平橋 - 城見台団地 - 大宜西 - 生江浜西 - 生江浜 - 笠岡市民病院前(国道2号) - 笠岡駅前(城見台先回り・笠岡総合スポーツ公園前先回り)
- 笠岡〜竹田〜乗時線
-
- 4-2 笠岡駅前 - 笠岡港 - 市民会館・竹喬美術館前 - 東中前 - 大島小学校 - 竹田 - 乗時
- 2021年10月1日から土曜日・日曜日・祝日運休。
- 4-2 笠岡駅前 - 笠岡港 - 市民会館・竹喬美術館前 - 東中前 - 大島小学校 - 竹田 - 乗時
- 笠岡〜市民病院〜外浦〜寺間〜笠岡線(神島線)
- 美の浜線
-
- 4-1 笠岡駅前 - 笠岡税務署前 - 市民会館・竹喬美術館前 - 美の浜バスターミナル (- カブトガニ博物館 - 道の駅笠岡ベイファーム)
- 美の浜バスターミナル - 道の駅笠岡ベイファーム間は季節運行。
- 4-1 笠岡駅前 - 笠岡税務署前 - 市民会館・竹喬美術館前 - 美の浜バスターミナル (- カブトガニ博物館 - 道の駅笠岡ベイファーム)
新倉敷駅前発着
編集- 新倉敷〜寄島線(新倉敷駅〜玉島中央町間は両備バスと共同運行)
福山駅前発着
編集- 福山〜井原線
- 福山〜篠坂線
-
- 2-4/24 福山駅前 - 奈良津 - 広尾 - 蔵王東 - 培遠中学校前 - 春日池ニュータウン - 東陽台上 - 坪生公園前 - 坪生 - 坪生峠 - 篠坂
- PASPY定期券は坪生峠〜篠坂間停留所発着は発行せず。発行区間で笠岡営業所担当便を利用する場合は券面を乗務員に提示。PASPYの入金・プリペイド利用は福山営業所担当便のみ可能。
- 2-4/24 福山駅前 - 奈良津 - 広尾 - 蔵王東 - 培遠中学校前 - 春日池ニュータウン - 東陽台上 - 坪生公園前 - 坪生 - 坪生峠 - 篠坂
- 福山〜福山市民病院〜春日池ニュータウン〜伊勢丘三丁目線(それまで終点だった春日池ニュータウンから路線延伸)
-
- 2-3/23 福山駅前 - 奈良津 - 広尾 - 福山市民病院 - 日吉台団地 - 培遠中学校前 - 春日池ニュータウン - 幕山口 - 伊勢丘三丁目
- 福山〜国道〜福山市民病院〜中国中央病院線
- まわローズ
東福山駅前発着
編集- 東部循環線
大門駅前発着
編集- 福山市東部ゾーンバス
廃止された系統
編集- 笠岡・福山 買物ライナー(2018年12月1日 - 2019年2月28日の実証運行)[12][13]
-
- 笠岡駅前 → 笠岡市民病院前(国道2号) → 生江浜 → 生江浜西 → 大宜西 → 茂平橋 → 城見台団地 → 高丸団地 → 沖下団地 → 松井団地 → 坂里団地 → 沖下 → 石樋 → 北浜 → 大門 → 伊勢丘三丁目 → 伊勢丘六丁目
- 伊勢丘六丁目 → 伊勢丘三丁目 → 大門 → 北浜 → 石樋 → 松井団地 → 坂里団地 → 沖下 → 沖下団地 → 高丸団地 → 城見台団地 → 茂平橋 → 大宜西 → 生江浜西 → 生江浜 → 笠岡市民病院前(国道2号) → 笠岡駅前
- 全便笠岡営業所担当のため、PASPYは使用できない。
- 福山〜千間土手東〜東福山駅口〜宮の前線(2021年9月末をもって廃止)
- 福山〜千間土手東〜東福山駅口〜旭ヶ丘団地線(2024年3月末をもって廃止[16])
-
- 82→8-2 福山駅前 → 新橋 → 千間土手東 → 東福山駅口 → 引野農協 → 旭ヶ丘団地下 → 四十分団地 → 旭ヶ丘団地 → 引野農協 → 東福山駅口 → 千間土手東 → 新橋 → 福山駅前
- 1日2便のみ運行。
- 82→8-2 福山駅前 → 新橋 → 千間土手東 → 東福山駅口 → 藤五路 → ローズタウン中 → 旭ヶ丘団地下 → 四十分団地 → 旭ヶ丘団地 → 引野農協 → 東福山駅口 → 千間土手東 → 新橋 → 福山駅前
- 82→8-2 福山駅前 → 新橋 → 千間土手東 → 東福山駅口 → 引野農協 → 旭ヶ丘団地下 → 四十分団地 → 旭ヶ丘団地 → 引野農協 → 東福山駅口 → 千間土手東 → 新橋 → 福山駅前
デマンドタクシー
編集いずれも予約制である。
- 大島中デマンド
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- 笠岡市民病院(構内) - 笠岡駅前 - コムプラザ笠岡 - 正頭中(岡田商店前) - 乗時 - 松尾
- 火曜日・木曜日・土曜日のみ運行(祝日は運休)。
- 笠岡市民病院(構内) - 笠岡駅前 - コムプラザ笠岡 - 正頭中(岡田商店前) - 乗時 - 松尾
- 尾坂デマンド
-
- 笠岡市民病院(構内) - 笠岡駅前 - 追分 - よしだ歯科前 - JA倉敷かさや北前 - 尾坂上
- 月曜日・金曜日のみ運行(祝日は運休)。
- 笠岡市民病院(構内) - 笠岡駅前 - 追分 - よしだ歯科前 - JA倉敷かさや北前 - 尾坂上
- 中条デマンド
営業所および車庫
編集ナンバープレート
編集各営業所・車庫の配置車両のナンバープレートは以下の通り。
現行営業所・車庫
編集- 笠岡営業所管内
車両
編集両備ホールディングス傘下の中国バス・井笠バスカンパニー(井笠バス福山カンパニー)および井笠バスカンパニーとなった後、順次車両に両備グループのCIロゴ「RYOBI GROUP Ryobi」と新社章(両備ホールディングスと同じ)が入れられた。また車体後部の社名表記は、暫定運行時は「井笠バスカンパニー・(社章)中国バス」、井笠バスカンパニーによる本格運行移行後は「(社章)井笠バス.C」となっている。さらに、2013年度に中国バスから転籍した車両や2014年度に導入された新車から中国バスに準じた塗色(青・白)となり、側面には「Ikasa Bus.C」と表記されている。また在来車両も順次変更が行われている。2018年に導入された貸切車「ビンゴスター」は中国バスに準じた専用デザインの車両が投入されている。
車両番号について
編集井笠バスカンパニー・北振バスの車両には、1台ごとに車両番号と呼ばれる番号が付与されている。車両にはアルファベット1文字と4桁の番号が付けられており、以下の法則に基づいている。これは井笠鉄道からも継承されている。
例:Z1471
Z | 14 | 71 |
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メーカー | 年式 | 固有番号 |
脚注
編集- 注釈
- 出典
- ^ a b 株式会社井笠バスカンパニー 第12期決算公告
- ^ 小嶋光信 (2012年11月2日). “井笠鉄道の破綻は井笠鉄道だけの問題ではない!-井笠鉄道バス路線再建案-Ver.3”. 両備グループ. 2014年3月15日閲覧。
- ^ 小嶋光信 (2012年11月1日). “井笠バスカンパニー出発、進行!”. 両備グループ. 2014年3月15日閲覧。
- ^ a b 小嶋光信 (2013年1月15日). “井笠鉄道廃止路線の暫定運行引き継ぎ内容、および(株)井笠バスカンパニー設立について”. 両備グループ. 2014年3月15日閲覧。
- ^ 『井笠鉄道(株)廃止バス路線の暫定運行は10月1日に本格運行への移行が完了します』(pdf)(プレスリリース)国土交通省中国運輸局、2013年9月20日 。2014年3月15日閲覧。
- ^ a b “定期券の共通乗車に関するお知らせ” (pdf). 株式会社井笠バスカンパニー (2018年8月21日). 2018年9月1日閲覧。
- ^ a b “定期券の共通乗車に関するお知らせ” (pdf). 両備ホールディングス株式会社両備バスカンパニー (2018年8月23日). 2018年8月29日閲覧。
- ^ “路線番号導入のおしらせ(福山地区)” (pdf). 中国バス. 2018年9月24日閲覧。
- ^ “【2024年3月29日(金)】加茂線運行終了のお知らせ”. 中国バス (2024年3月12日). 2024年4月1日閲覧。
- ^ “令和6年4月1日改正について”. 北振バス (2024年3月12日). 2024年4月1日閲覧。
- ^ “【更新】まわローズの運行ルート,時刻表”. 福山市役所 (2019年4月4日). 2019年5月8日閲覧。
- ^ “笠岡・福山 買物ライナーの実証運行開始お知らせ” (pdf). 井笠バスカンパニー (2018年11月28日). 2018年12月1日閲覧。
- ^ “笠岡―福山間の買い物客移動支援 活性化協議会が路線バス実証運行”. 山陽新聞. (2018年12月1日) 2018年12月1日閲覧。
- ^ 「郷分・大門地区 乗合タクシー運行開始!」『広報ふくやま』第1114号、福山市役所、2021年10月31日、21頁、2021年11月14日閲覧。
- ^ “2021年度(令和3年度)第1回福山・笠岡地域公共交通活性化協議会福山地域部会兼福山市公共交通会議会議資料” (PDF). 福山市役所 (2021年7月30日). 2021年11月14日閲覧。
- ^ “【2024年3月31日終了】旭ヶ丘線運行終了のお知らせ”. 井笠バスカンパニー (2024年3月7日). 2024年4月1日閲覧。
- ^ “引野地区乗合タクシーのお知らせ” (PDF). 福山市建設局都市交通課. 2024年3月31日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 株式会社井笠バスカンパニー 公式サイト
- Bus-Vision 福山市(バスロケーションシステム:PC・スマートフォン対応)
- Bus-Vision 福山市(バスロケーションシステム:携帯対応)