乳酸ブチル: n-butyl lactate)は、化学式C7H14O3で表される有機化合物光学活性体が知られており、市販品はdl-体である[1]天然からは発見されていない。果実臭を持ち、嗅覚閾値は7ppm[2]

乳酸ブチル
n-butyl lactate
識別情報
CAS登録番号 138-22-7
特性
化学式 C7H14O3
モル質量 116.19
外観 無色液体
匂い 果実香
融点

-28℃

沸点

185-187℃

への溶解度 40.0g/L(20℃)
溶解度 アルコールエーテルに可溶
屈折率 (nD) 1.419-1.424
危険性
引火点 77℃
発火点 382℃
関連する物質
関連物質 乳酸エチル
乳酸メチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途

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バターパイナップルなどのフレーバー[1]化粧品原料として使用されるほか、医薬品農薬などの中間体となる[2]

安全性

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日本の消防法では危険物第4類・第3石油類に分類される。半数致死量(LD50)は、ラットへの経口投与で2,000mg/kg以上、ウサギへの経皮投与で2,000mg/kg以上。水生環境への影響は比較的低い[2]

脚注

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  1. ^ a b 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ a b c 製品安全データシート(安全衛生情報センター)