九州百貨店協会
九州百貨店協会(きゅうしゅうひゃっかてんきょうかい)は、かつて存在した日本百貨店協会の地区協会。九州地区の百貨店が加盟していた業界団体(任意団体)で、日本百貨店協会を上位団体としていた。福岡市に事務所を置いていた。
九州地区の百貨店業の健全な発達を図り、もって消費者の利益に寄与することを目的としていた。
概要
編集かつて日本百貨店協会には、地区ブロックごとの「地区協会」と、戦前に六大都市と呼ばれた都市(東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸)ごとに「都市百貨店協会」があった。しかし加盟店数の減少などから、運営の無駄を省くため時間をかけて統合が進められ、2010年(平成22年)に7地区協会を統合して地方分会とした。各地区協会事務所は閉鎖され、運営は日本百貨店協会本部に一元化されている[1][注釈 1]。
範囲
編集九州と沖縄県の百貨店が加盟していた。九州百貨店協会では、加盟百貨店地区地域を「九州・沖縄地区」と定義していた[2]。
加盟店は、日本百貨店協会に加盟する店舗と、同協会の加盟基準に満たない一部の店舗が混在していた。
地域独自の取り組み
編集読売新聞が2012年1月4日から5日にかけて朝夕刊で報じたところによると、加盟店のうち地場資本の井筒屋(運営上はコレットも含む)、佐賀・佐世保の玉屋両社、浜屋、鶴屋、県民百貨店、トキハ、鹿児島・宮崎の山形屋両社、リウボウ(琉貿)の計10社が、福岡都市圏を中心に事業展開する全国系大手資本に対抗するため、仕入れや商品開発、催事企画を共同で行う取り組みを始めた。
玉屋と県民百貨店がハイランドグループに、残りが全日本デパートメントストアーズ開発機構にそれぞれ属し、通常は手を組むことがないだけに、この取り組みは全国的にも注目を集めた。
加盟していた百貨店
編集日本百貨店協会へ統合された2010年時点で加盟していた百貨店は以下の通り。なお、統合後に開業したのは2011年3月に博多阪急(阪急阪神百貨店、福岡市博多区)の1店舗である。
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
- 沖縄三越(那覇市) - 2014年9月閉店
- リウボウインダストリー デパートリウボウ(那覇市)
日本百貨店協会への統合前に閉店した旧加盟店
編集福岡県
- 小倉玉屋(北九州市小倉北区)
- そごう
- 小倉そごう(北九州市小倉北区) - 後に「小倉伊勢丹」、「コレット」を経て、現「セントシティ」
- 黒崎そごう(北九州市八幡西区) - 後の「黒崎井筒屋」
- 福岡玉屋(福岡市博多区)
- 井筒屋
- 岩田屋
- 大牟田松屋(大牟田市)
- 山城屋(北九州市門司区)[注釈 3]
熊本県
- 岩田屋伊勢丹→熊本岩田屋(熊本市中央区)
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
- 沖縄山形屋(那覇市)