中枢国際港湾
中枢国際港湾(ちゅうすうこくさいこうわん)とは、日本の中枢的なコンテナ港湾で、国際ハブ港湾である京浜港や阪神港の他に2つの港湾が該当する。北米、欧州などと結ぶ長距離基幹航路など世界に巡らされた航路網を有し、高頻度の寄港サービスが提供される港湾で、大水深・高規格な国際海上コンテナターミナル群を各地域内に有する。
国際戦略港湾、国際拠点港湾、重要港湾など法制上の裏づけを持った港格ではなく、旧運輸省(現国土交通省が1995年策定の港湾政策「大交流時代を支える港湾」で明記された通称。全国8地域の中核国際港湾と共に、コンテナだけを扱う埠頭の配置・整備計画を法定の港湾計画に記載することのできる資格を有する港湾を指す。
その後、東アジア主要港の台頭により、日本主要港の相対的な地位低下が止まらないため、国土交通省が「選択と集中」の観点から、2004年に中枢国際港湾の一部を選抜する形でスーパー中枢港湾を指定。段階を経て、2010年に国際ハブ港湾として京浜港(東京、横浜、川崎)と大阪港(神戸、大阪)を指定。
一覧
編集現在、下記2地域がスーパー中枢港湾からさらに選択されたハイパー中枢港湾に選定され、国際ハブ港として位置づけられている。
- ハイパー中枢港湾(国際コンテナ戦略港湾)
上記2港(地域)をはじめとした4地域・11港が中枢国際港湾に指定されている(外貿コンテナ取扱個数・ランキングは2008年速報値)。
- ※TEU (twenty-foot equivalent units) は20フィートコンテナ1個の換算値。
- ※11港中、東京、横浜、名古屋、四日市、神戸、大阪、博多の7港に、長距離基幹航路に就航するフルコンテナ船が定期寄港している。(2007年9月現在)
- 他の中枢国際港湾
脚注
編集港湾の開発、利用及び保全並びに開発保全航路の開発に関する基本方針について - 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/common/000136644.pdf