中国人民解放軍戦略支援部隊

中国の防衛組織

中国人民解放軍戦略支援部隊(ちゅうごくじんみんかいほうぐんせんりゃくしえんぶたい、中国語: 中国人民解放军战略支援部队英語: People's Liberation Army Strategic Support Force)は、中国人民解放軍の軍種の一つ。略称は戦支PLASSF。2015年12月31日、ロケット軍、陸軍指導機構と同時に創設された[1]。 2024年4月19日、戦略支援部隊は廃止され、その役割は軍事航天部隊及び網絡空間部隊に加え、新設された信息支援部隊に引き継がれた[2]

中国人民解放軍戦略支援部隊
People's Liberation Army Strategic Support Force
中国人民解放軍戦略支援部隊
創設 2015年12月31日
本部 北京市
指揮官
司令員 高津上将
政治委員 鄭衛平上将
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中華人民共和国の軍事
中国人民解放軍軍徽
中国人民解放軍軍徽
最高軍事指導機関
中央軍事委員会中国語版国家
国務院機関
国防部 国防科工局
国家国防動員委員会 国家辺海防委員会
中華人民共和国の武装力
中国人民解放軍の旗 中国人民解放軍
中国人民武装警察部隊の旗 中国人民武装警察部隊
中国民兵
戦区
東部戦区 南部戦区 西部戦区
北部戦区 中部戦区
軍種
中国人民解放軍陸軍の旗 陸軍 中国人民解放軍海軍の旗 海軍 中国人民解放軍空軍の旗 空軍
中国人民解放軍ロケット軍の旗 ロケット軍
中央軍事委員会直轄部隊
航空宇宙部隊
サイバー空間部隊
情報支援部隊
統合兵站支援部隊
中央軍事委員会直属院校
国防大学 軍事科学院 国防科技大学
ドメイン別戦力
陸軍 海軍陸戦隊 空軍空挺隊

海軍 陸軍艦艇部隊

空軍 海軍航空隊 陸軍航空隊

ロケット軍
海軍潜水艦基地 空軍爆撃機師団

航空宇宙部隊

サイバー空間部隊
駐特別行政区部隊
駐香港部隊 駐マカオ部隊
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データセキュリティー法 暗号法
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反テロリズム法 スパイ防止法
現役士官法 予備役士官法
人民武装警察法 海警法
民兵工作条例
士官階級条例 軍政治工作条例

任務の内容は明らかにされていないが、腕章のデザインが人工衛星電子の軌道であることから、電子戦サイバー戦、人工衛星の管理などではないかと推測されている[3]。また、中華人民共和国の軍事専門家である尹卓は、電子空間、ネットワーク、宇宙における支援を任務としており、目標の捜索、偵察、情報収集に加え、航法支援を通常業務とし、北斗や宇宙空間における偵察システムの管理・運用、電子戦・サイバー戦の防御を任務とするとしている[4]

出典

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  1. ^ 軍に陸軍司令部、ロケット軍、戦略支援部隊を創設”. 中国網 (2016年1月3日). 2016年1月29日閲覧。
  2. ^ 中国人民解放军信息支援部队成立!” (2024年4月19日). 2024年4月19日閲覧。
  3. ^ 杜松涛 (2016年1月1日). “我国成立战略支援部队 体制上领先美军”. テンセント. 2016年1月29日閲覧。
  4. ^ 尹卓:战略支援部队负责太空网络电磁空间 贯穿整个作战”. 人民網 (2016年1月5日). 2016年1月5日閲覧。