中国ダービー
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
概要
編集それまで中国ダービーの名は、メディアが過去に数例[1][2] 用いたことがあったが、中国地方を拠点とするクラブチームが公式に用いたことがなかった。メディアとクラブチームが共に中国ダービーの名称を用いたのは2016年のB.LEAGUE島根スサノオマジック対広島ドラゴンフライズからになる[3][4][5]。ただし、両チームが揃ってこの呼称を用いると公式発表したわけではなく、メディア先行である。
Jリーグチーム間でのダービーマッチは、中国ダービーではなく「PRIDE OF 中四国」あるいは「陰陽ダービー」と銘打って行われている。なお、同県内のチームが対戦する場合は、「県名+ダービー」の呼称で一般化している[6][7][8]。
その他スポーツは以下の通り。
対象
編集太字は現在活動しているチーム。順番は全国地方公共団体コード、および全国リーグ加盟順。
バスケットボール
編集男子バスケットボール
編集B.LEAGUEチーム間の対戦のみ扱う。対象公式戦はB.LEAGUEとオールジャパン。また参考記録として2015/16年のみ実現したbjリーグ公式戦も記載している。
チーム | 県 | B1 | B2 | B3 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
島根スサノオマジック | 島根県 | 2017 2019-現在 |
2016 2018 |
- | 2010年bjリーグ加盟 |
トライフープ岡山 | 岡山県 | - | - | 2019-現在 | |
広島ドラゴンフライズ | 広島県 | 2020-現在 | 2016-2019 | - | 2013年NBL加盟 |
広島ライトニング | - | - | - | 2013年bjリーグ加盟 |
サッカー
編集男子サッカー
編集本項で対象とする試合は以下のものとする。現在Jリーグに所属するチーム間の対戦についてはPRIDE OF 中四国を参照。
- 日本サッカーのリーグ構成において3部リーグにあたる日本フットボールリーグ(JFL)に所属するチーム間での対戦(JFL、天皇杯)
- 片方が全国リーグ(J1/J2/J3/JFL)に所属し、もう片方がJFL以下(JFL/中国リーグ/各県リーグ)に所属するチーム間での対戦(天皇杯のみ)
- Jリーグ前身の日本サッカーリーグ(JSL)に所属するチーム間での対戦(JSL、JSLカップ、天皇杯)
チーム | 県 | (トップカテゴリ) | JFL | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
J1/J2/J3 | JSL | JFL | 旧JFL | |||
ガイナーレ鳥取 | 鳥取県 | 2011-現在 | - | 2001-2010 | - | 旧SC鳥取 |
FC神楽しまね | 島根県 | - | - | 2019-2022 | - | 旧松江シティFC |
デッツォーラ島根 | - | - | - | - | ||
川崎製鉄水島サッカー部 | 岡山県 | - | 1986-1992 | - | 1992-1996 | 現ヴィッセル神戸 |
三菱自動車水島FC | - | - | 2005-2009 | - | ||
ファジアーノ岡山FC | 2009-現在 | - | 2008 | - | ||
ファジアーノ岡山ネクスト | - | - | 2014-2016 | - | ||
サンフレッチェ広島F.C | 広島県 | 1993-現在 | 1965-1992 | - | - | 旧マツダ/東洋工業 |
マツダオート広島サッカー部 | - | 1987-1988 1989-1990 |
- | - | ||
永大産業サッカー部 | 山口県 | - | 1973-1976 | - | - | |
レノファ山口FC | 2015-現在 | - | 2014 | - |
女子サッカー
編集2014年現在、岡山県内のチーム間での対戦しかなく、この場合岡山ダービー呼称。 他県のチーム間での対戦がないため名称等不明。
チーム | 県 | WEリーグ | なでしこ(1部) | なでしこ(2部) | チャレンジ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディオッサ出雲F.C. | 島根県 | - | - | - | - | |
岡山湯郷Belle | 岡山県 | - | 2003 2005-2016 |
2004 2017-2018 2021-現在 |
2019-2020 | |
吉備国際大学Charme岡山高梁 | - | 2013-2014 | 2011-2012 2015-2017 2021-現在 |
2018-2020 | ||
アンジュヴィオレ広島 | 広島県 | - | 2021-2022 | 2014-2016 | 2017-2020 | |
サンフレッチェ広島レジーナ | 2021-現在 | - | - | - | ||
ディアヴォロッソ広島 | - | - | 2022-現在 | - |
ラグビー
編集2017年現在、広島県内のチーム間での対戦しかなく、この場合広島ダービー呼称。
チーム | 県 | リーグワン | 旧トップリーグ | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1部 | 2部 | 3部 | 1部 | トップチャレンジ(2部) | |||
マツダスカイアクティブズ広島 | 広島県 | - | 2022-現在 | - | - | 2017-2021 | |
中国電力レッドレグリオンズ | - | - | 2022-現在 | - | 2017-2018 2021 |
||
三菱自動車水島ラグビー部 | 岡山県 | - | - | - | - | - |
沿革
編集- 1974年 - 全国的な大会において、中国地方にホームタウンを置くサッカーチーム同士の対戦が最初に実現したのは、1973年第53回天皇杯での東洋工業対永大産業戦である。一方で全国リーグで最初に実現したのは、1974年のJSLでの同カードである。ただ、1977年に永大産業が休部したため、わずか3年で終了した。
- 1980年代 - 1980年代にはJSL1部にマツダ、JSL2部に川製水島とマツダオートが参入していた。その後マツダのJSL2部降格に伴い、3チームの対戦は実現した。なお、マツダオートはマツダのディーラーということから、マツダ対マツダオート戦をマスコミは「親子対決」あるいは「兄弟対決」と銘打った[9]。その後1991年マツダがJSL1部に昇格して以降しばらく実現しなかった。
- 1993年 - Jリーグ開幕後、上記の3チームのうちマツダは広島としてJリーグに参入、川鉄水島は旧JFLに参入後1997年に関西地方の神戸市に移転しヴィッセル神戸としてJリーグ参入を目指し、マツダオートはバブル崩壊の影響で廃部し、それぞれの道を歩む。
- 2005年 - 中国地方のローカルダービーとして2005年のJFLで水島対鳥取戦が実現。
- 2008年 - 2008年のJFLでの共にJリーグ昇格を目指していた鳥取対岡山戦が実現。なお2009年に岡山が、2011年には鳥取がJ2に昇格した。
- 2010年 - 2010年の天皇杯において、シードチームを優遇するレギュレーションの変更に伴い、J1の広島と中国リーグ所属の島根の対戦が実現。
- 2011年 - 2011年のJリーグにおいて四国地方Jリーグチームの徳島ヴォルティスおよび愛媛FCとともにJ2の4チームで「PRIDE OF 中四国」を開始した。更に、ガイナーレ鳥取とファジアーノ岡山の両クラブによる対戦について、2011年8月に両クラブ関係者出席の下に行われた記者会見にて、「陰陽ダービー」と銘打たれることが発表された[10][11][12]。ここではただの対決にとどまらない交流イベントなども行われる計画があるという。
- 2013年 - FC高梁吉備国際大学Charmeがチャレンジリーグからなでしこリーグに昇格したことにより、なでしこリーグに所属する岡山湯郷Belleとの女子サッカーのダービーマッチが実現。
- 2014年 - ファジアーノ岡山ネクストとレノファ山口FCがJFLに昇格したことから、岡山対山口の対戦が実現。なお2015年には山口がJ3に昇格、岡山ネクストは2016年シーズン終了後に活動終了となった。
- 2015年 - なでしこ・チャレンジリーグの再編でなでしこ2部となったアンジュヴィオレ広島と、なでしこ2部に降格したFC高梁吉備国際大学Charmeがリーグ戦で初めて対戦する。全国リーグでの女子サッカーでは初めての「広島-岡山」の顔合わせとなる。
- 2016年 - 男子バスケットボールリーグがB.LEAGUEに再編されたことにより、島根対広島の対戦が実現。
- 2017年 - ラグビーリーグ再編に伴いジャパンラグビートップチャレンジリーグが開幕、広島ダービーが全国リーグでの開催となった。
戦績
編集バスケットボール
編集開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年10月15日 | B2 | 周南 | 広島 | 85-87 | 島根 | 864 |
2016年10月16日 | 広島 | 77-55 | 島根 | 1072 |
サッカー
編集- 鳥取対岡山
年 | 月日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェイ | 観客数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年 | 5月6日 | JFL | 前期第10節 | とりスタ | 鳥取 | 2 - 3 | 岡山 | 3,118 |
8月2日 | 後期第6節 | 岡山 | 岡山 | 0 - 1 | 鳥取 | 3,078 | ||
2009年から2010年は、鳥取がJFL、岡山がJ2所属のため開催なし。 |
→Jリーグ昇格後の対戦成績は陰陽ダービー参照
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2016年8月27日 | 第96回天皇杯 | 1回戦 | とりスタ | 鳥取 | 5 - 0 | 岡山N | 1,103 |
- 水島対鳥取
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 |
---|---|---|---|---|---|---|
2005年5月4日 | JFL前期第7節 | 笠岡 | 水島 | 1 - 1 | 鳥取 | 650 |
2005年7月16日 | JFL後期第3節 | 鳥取バード | 鳥取 | 4 - 1 | 水島 | 572 |
2006年5月21日 | JFL前期第11節 | 津山 | 水島 | 2 - 2 | 鳥取 | 500 |
2006年8月26日 | JFL後期第7節 | 鳥取バード | 鳥取 | 3 - 0 | 水島 | 943 |
2007年5月13日 | JFL前期第11節 | 笠岡 | 水島 | 0 - 2 | 鳥取 | 413 |
2007年8月12日 | JFL後期第7節 | 米子 | 鳥取 | 0 - 1 | 水島 | 2,369 |
2008年6月1日 | JFL前期第14節 | とりぎんバード | 鳥取 | 2 - 1 | 水島 | 2,232 |
2008年10月5日 | JFL後期第10節 | 笠岡 | 水島 | 0 - 2 | 鳥取 | 379 |
2009年3月29日 | JFL前期第3節 | どらドラパーク米子 | 鳥取 | 4 - 1 | 水島 | 3,040 |
2009年11月3日 | JFL後期第14節 | 笠岡 | 水島 | 0 - 3 | 鳥取 | 953 |
- ■水島:1勝7敗2分
- ■鳥取:7勝1敗2分
- 岡山拠点チーム
対象チーム
→詳細は「岡山ダービー」を参照
- 岡山対山口
年 | 月日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェイ | 観客数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 5月25日 | JFL | 1st第11節 | 維新 | 山口 | 4 - 0 | 岡山N | 2,105 |
11月5日 | 2nd第4節 | kanko | 岡山N | 0 - 0 | 山口 | 455 |
- 島根対広島
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年9月5日 | 第90回天皇杯 | 2回戦 | 竹ヶ端 | 広島 | 4-0 | 島根 | 4,573 | 島根は当時中国リーグ所属 |
参考資料
編集Jリーグ以前
編集リーグ戦
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1974年5月27日 | 第10回JSL1部 | 前期第8節 | 広島県営 | 東洋工業 | 0-0 | 永大産業 | |
1974年11月24日 | 後期第16節 | 平生・永大グラウンド | 永大産業 | 2-2 | 東洋工業 | ||
1975年4月13日 | 第11回JSL1部 | 前期第2節 | 広島県営 | 東洋工業 | 0-3 | 永大産業 | |
1975年10月19日 | 後期第10節 | 福井運動公園 | 永大産業 | 1-0 | 東洋工業 | ||
1976年9月25日 | 第12回JSL1部 | 前期第5節 | 広島県営 | 東洋工業 | 1-0 | 永大 | |
1977年1月16日 | 後期第15節 | 平生・永大グラウンド | 永大 | 1-0 | 東洋工業 | ||
1987年9月5日 | 第16回JSL2部 | 前期第3節西ブロック | 川鉄水島 | 5-0 | マツダオート | ||
1987年10月24日 | 前期第10節西ブロック | マツダオート | 0-1 | 川鉄水島 | |||
1988年10月8日 | 第17回JSL2部 | 前期第6節西ブロック | 愛媛県総合運動公園球技場 | 川崎製鉄 | 0-2 | マツダ | 100 |
1988年10月29日 | 前期第10節西ブロック | 広島県営 | マツダ | 0-0 | 川崎製鉄 | 150 | |
1989年8月16日 | 第18回JSL2部 | 第3節 | マツダ郷原 | マツダ | 6-0 | マツダオート | 400 |
1989年9月24日 | 第8節 | マツダ鯛尾 | マツダオート | 0-8 | 川崎製鉄 | 150 | |
1989年10月15日 | 第13節 | 川鉄広江 | 川崎製鉄 | 0-1 | マツダ | 250 | |
1989年10月22日 | 第14節 | マツダ郷原 | マツダ | 0-0 | 川崎製鉄 | 300 | |
1989年11月26日 | 第18節 | マツダオート | 0-5 | マツダ | 120 | ||
1990年2月25日 | 第25節 | 川鉄広江 | 川崎製鉄 | 5-1 | マツダオート | 100 | |
1990年10月6日 | 第19回JSL2部 | 第9節 | 川崎製鉄 | 1-0 | マツダ | 100 | |
1991年2月24日 | 第25節 | マツダ郷原 | マツダ | 3-0 | 川崎製鉄 | 300 |
カップ戦
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1973年12月16日 | 第53回天皇杯3回戦 | 永大産業 | 0-1 | 東洋工業 | ||
1979年12月23日 | 第59回天皇杯2回戦 | マツダオート | 0-5 | 東洋工業 | ||
1989年8月30日 | 第14回JSLカップ1回戦 | 川鉄広江 | 川崎製鉄 | 3-2 | マツダオート | 15 |
1991年12月15日 | 第71回天皇杯2回戦 | 岡山 | 川崎製鉄 | 1 (PK4-2) 1 | マツダ |
bjリーグ
編集ここでの広島は広島ライトニング。
開催日 | 時期 | 会場 | ホーム | 得点 | アウェー | 観客数 |
---|---|---|---|---|---|---|
2015年11月20日 | TKbjリーグ | 安佐南区 | 広島 | 62-115 | 島根 | 381 |
2015年11月21日 | 広島 | 76-123 | 島根 | 531 | ||
2016年2月6日 | 浜山 | 島根 | 139-63 | 広島 | 1452 | |
2016年2月7日 | 島根 | 128-43 | 広島 | 1785 |
出典
編集- ^ “第85回全国高校サッカー選手権大会”. ストライカーデラックス (2007年1月4日). 2010年10月9日閲覧。
- ^ “広島皆実が3年連続の8強/高校サッカー”. 日刊スポーツ (2009年1月4日). 2010年10月9日閲覧。
- ^ “中国ダービー プレシーズンマッチ vs広島ドラゴンフライズ 開催のお知らせ”. 島根スサノオマジック (2016年7月2日). 2016年10月13日閲覧。
- ^ “【バスケ】西地区2位の広島、いざ首位攻防 B2初の中国ダービー、島根と15・16日対戦”. 中国新聞 (2016年7月2日). 2016年10月13日閲覧。
- ^ susanoo_mのツイート(787459016184041473)
- ^ “第4戦(VS マツダ) 広島ダービー マツダに惜敗”. 中国電力ラグビー部公式 (2008年). 2010年10月9日閲覧。
- ^ “3日 初めての岡山ダービー開催”. 山陽放送 (2008年5月13日). 2010年10月9日閲覧。
- ^ “「山口ダービー」はレノファ山口が勝利、中国サッカーリーグ”. 山口宇部経済新聞 (2010年5月2日). 2010年10月9日閲覧。
- ^ 『サッカーマガジン』1980年2月25日号
- ^ “”陰陽ダービー”に決定 ガイナーレ-岡山戦”. 日本海新聞 (2011年8月30日). 2011年9月9日閲覧。
- ^ “9/10(土) 19:00 陰陽ダービー vsファジアーノ岡山”. ガイナーレ鳥取 (2011年8月29日). 2011年9月16日閲覧。
- ^ “PRIDE OF 中四国 〜陰陽ダービー〜 記者会見を行ないました。”. ファジアーノ岡山 (2011年8月29日). 2011年9月16日閲覧。