中古文学会賞
中古文学会賞(ちゅうこぶんがっかいしょう)は、中古文学会が制定する学術賞である。
中古文学会賞 | |
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受賞対象 | 前年度に公表され、会員から推薦された論文 機関誌『中古文学』に掲載された前年度の論文 |
国 | 日本 |
主催 | 中古文学会 |
公式サイト | https://chukobungakukai.org/gakkaisho.html |
概要
編集源氏物語千年紀にあたる2008年に開始された制度で、若手研究者の研究奨励の一環として、特に優れた研究業績をあげた45歳以下の研究者を、毎年秋季大会において表彰する。選考については、常任委員会で選出された委員が務める。
歴代受賞者一覧
編集制定前
編集受賞者 | 受賞業績 | 備考 | |
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学会創立三十周年記念中古文学会賞 (平成8(1996)年度) |
田中幹子 | 「『古今集』における季の到来と辞去について:三月尽意識の展開」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月) | |
内田美由紀 | 「伊勢物語「小式部内侍本」の本文について」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月) | ||
堀淳一 | 「青海波選曲の理由:紅葉賀での上演に至るまで」(「中古文学」創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月) | ||
竹内正彦 | 「近江君の賽の目:「若菜下」巻の住吉参詣における明石尼君をめぐって」(『中古文学』創立三十周年記念臨時増刊号、中古文学会、1997年3月) | ||
学会創設四十周年記念中古文学会賞 (平成18(2006)年度) |
上原作和 | 「揺し按ずる暇も心あわたたしければ」:『源氏物語』作家の琴楽環境」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月) | |
高兵兵 | 「菅原道真の〈贈物詩〉をめぐって」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月) | ||
坂本信道 | 「さすらう官人たちの系譜:屈原・業平・貫之」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月) | ||
田島智子 | 「拾遺集の配列と屏風歌:配列に広がる屏風絵」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月) | ||
眞野道子 | 「定家の源氏注釈における万葉歌」(『中古文学』78号、中古文学会、2006年12月) |
制定後
編集受賞者 | 受賞業績 | 備考 | |
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第一回中古文学会賞 (平成20(2008)年度) |
久保木秀夫 | 「『栄花物語』本文再考:西本願寺本を中心とする」(『中古文学』80号、中古文学会、2007年12月) | |
第二回中古文学会賞 (平成21(2009)年度) |
本廣陽子 | 「『もの』形容詞の意味と用法の変遷:源氏物語の果たした役割」(『国語国文』第77巻6号、京都大学文学部国語国文学研究室、2008年6月) | |
第三回中古文学会賞 (平成22(2010)年度) |
高橋由記 | 「堀河中宮皇子の文化圏:歴史に消えた文化圏のひとつとして」(『国語と国文学』第86巻10号、東京大学国語国文学会、2009年10月) | |
第四回中古文学会賞 (平成23(2011)年度) |
川崎佐知子 | 「近世前期源氏学の展開:『一簣抄』の注釈史的位置」(『中古文学』第85号、中古文学会、2010年6月) | |
第五回中古文学会賞 (平成24(2012)年度) |
大津直子 | 「『源氏物語』六条院行幸における冷泉帝:<観魚>という視点から」(『中古文学』第88号、中古文学会、2011年12月) | |
第六回中古文学会賞 (平成25(2013)年度) |
該当者なし | ||
第七回中古文学会賞 (平成26(2014)年度) |
松本大 | 「『河海抄』巻九論:諸本系統の検討と注記増補の特徴」(『中古文学』第91号、中古文学会、2013年5月) | |
第八回中古文学会賞 (平成27(2015)年度) |
桜井宏徳 | 「宇治十帖の中務宮:今上帝の皇子たちの任官をめぐって」(『中古文学』第93号、中古文学会、2014年5月) | |
第九回中古文学会賞 (平成28(2016)年度) |
舟見一哉 | 「清輔本『拾遺和歌集』の残痕:定家本の生成に及ぶ」(『和歌文学研究』第110号、和歌文学会、2015年6月) | |
第十回中古文学会賞 (平成29(2017)年度) |
岡田貴憲 | 「『源氏物語』帚木巻試論:光源氏は「なよ竹」を折ったか」(『中古文学』第97号、中古文学会、2016年6月) | |
第十一回中古文学会賞 (平成30(2018)年度) |
本宮洋幸 | 「『うつほ物語』忠こそ物語の表裏:継母による第二の讒言と承和の変」(『中古文学』第99号、中古文学会、2017年6月) | |
第十二回中古文学会賞 (令和元(2019)年度) |
該当者なし | ||
第十三回中古文学会賞 (令和2(2020)年度) |
瓦井裕子 | 「『為信集』成立年代の再検討」(『中古文学』第104号、中古文学会、2019年11月) | |
山口一樹 | 「玉鬘の物語における女房集め」(『中古文学』第103号、中古文学会、2019年5月) | ||
第十四回中古文学会賞 (令和3(2021)年度) |
小滝真弓 | 「『浜松中納言物語』における唐后の転生について:弥勒信仰を中心に」(『中古文学』第105号、中古文学会、2020年5月) | |
第十五回中古文学会賞 (令和4(2022)年度) |
該当者なし | ||
第十六回中古文学会賞 (令和5(2023)年度) |
高橋早苗 | 「『源氏物語』御法巻の「日」と「露」の情景と『観普賢経』:紫の上の死の形容表現と光源氏の生」(『中古文学』第110号、中古文学会、2022年11月) |