中の山古墳
埼玉県行田市にある古墳
中の山古墳(なかのやまこふん)は、埼玉県行田市渡柳にある古墳。形状は前方後円墳。埼玉古墳群を構成する古墳の1つ。国の特別史跡に指定されている(特別史跡「埼玉古墳群」のうち)。
中の山古墳 | |
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中の山古墳(2011年7月) | |
所属 | 埼玉古墳群 |
所在地 | 埼玉県行田市渡柳 |
位置 | 北緯36度7分19.9秒 東経139度28分41.7秒 / 北緯36.122194度 東経139.478250度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 全長79m(推定)、高さ5.2m |
出土品 | 須恵質埴輪壷 |
築造時期 | 6世紀末 |
史跡 | 国の特別史跡「埼玉古墳群」に包含 |
概要
編集二重の周濠を持っている。調査範囲が狭いため、現在のところ周濠の形状は確定できない。渡柳地区にある三基の古墳の中央に位置するのでこの名があり、かつて石棺の如きものが発見されたと伝えられることから別名、唐櫃山(かろうとやま)古墳と呼ばれている[2]。1981年・1987年・1990年・2010年に発掘調査を実施。
堀跡から通常の円筒埴輪ではなく、須恵器の窯で焼かれた灰色の壷(須恵質埴輪壷)が出土している。これと似たような土器は韓国(全羅南道羅州市伏岩里2号墳など)と北九州(大分県日田市の朝日天神山古墳群など)のいくつかの古墳で確認されている[3]が、関東地方では他に例が無い。なおエックス線解析した結果、約30キロ離れた寄居町の末野遺跡第3号窯で焼いたものであることが判明している。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 中の山古墳 - 埼玉県立さきたま史跡の博物館