世界スカウト機構
世界スカウト機構(せかいスカウトきこう、英: World Organization of the Scout Movement、略称: WOSM)は、スカウト運動を統括する世界最大の青少年団体。
世界スカウト機構 | |||
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正式名称 | World Organization of the Scout Movement | ||
本部 | 世界スカウト事務局:スイスジュネーブ 世界スカウト事務局:マレーシアクアラルンプール | ||
創設 | 1922年[1][2] | ||
会員数 | 174の連盟(2023年)[3] 4300万人以上の加盟員(2021年)[4] | ||
事務総長 | Ahmad Alhendawi[5][6] | ||
世界スカウト 委員会議長 | João Gonçalves | ||
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ウェブサイト Scout.org | |||
「世界スカウト会議」(総会)、「世界スカウト委員会」(理事会)、「世界スカウト事務局」の3つの主要機関からなる。
概要
編集2023年現在、世界スカウト機構には、174ヵ国が加盟しており[3]、4300万人以上の少年少女が加盟員として存在する[4]。
世界スカウト会議
編集世界スカウト会議 (World Scout Conference)は、世界スカウト機構の運営主体であり、3年に1度世界各国で開催される(1990年までは2年に1度開催されていた)。現在は世界スカウトユースフォーラム (World Scout Youth Forum)も同年に同国で開催されることとなっている。すべての加盟連盟の代表者によって構成され、各連盟から6人の代表が出席する。
年 | 回 | 開催地 | 開催国 | 参加国数 |
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1920年 | 1 | ロンドン | イギリス | 33 |
1922年 | 2 | パリ | フランス | 32 |
1924年 | 3 | コペンハーゲン | デンマーク | 34 |
1926年 | 4 | カンデルシュテーク | スイス | 29 |
1929年 | 5 | バーケンヘッド | イギリス | 33 |
1931年 | 6 | バーデン・バイ・ウィーン | オーストリア | 44 |
1933年 | 7 | ゲデレー | ハンガリー | 31 |
1935年 | 8 | ストックホルム | スウェーデン | 28 |
1937年 | 9 | ハーグ | オランダ | 34 |
1939年 | 10 | エディンバラ | イギリス | 27 |
1947年 | 11 | ロズニー・シュル・セーヌ城 | フランス | 27 |
1949年 | 12 | Elvesaeter | ノルウェー | 25 |
1951年 | 13 | ザルツブルク | オーストリア | 34 |
1953年 | 14 | ファドゥーツ | リヒテンシュタイン | 35 |
1955年 | 15 | ナイアガラフォールズ | カナダ | 44 |
1957年 | 16 | ケンブリッジ | イギリス | 52 |
1959年 | 17 | ニューデリー | インド | 35 |
1961年 | 18 | リスボン | ポルトガル | 50 |
1963年 | 19 | ロドス | ギリシャ | 52 |
1965年 | 20 | メキシコシティ | メキシコ | 59 |
1967年 | 21 | シアトル | アメリカ | 70 |
1969年 | 22 | オタニエミ | フィンランド | 64 |
1971年 | 23 | 東京 | 日本 | 71 |
1973年 | 24 | ナイロビ | ケニア | 77 |
1975年 | 25 | Lundtoft | デンマーク | 87 |
1977年 | 26 | モントリオール | カナダ | 81 |
1979年 | 27 | バーミンガム | イギリス | 81 |
1981年 | 28 | ダカール | セネガル | 74 |
1983年 | 29 | ディアボーン | アメリカ | 90 |
1985年 | 30 | ミュンヘン | 西ドイツ | 93 |
1988年 | 31 | メルボルン | オーストラリア | 77 |
1990年 | 32 | パリ | フランス | 100 |
1993年 | 33 | サッタヒープ | タイ | 99 |
1996年 | 34 | オスロ | ノルウェー | 108 |
1999年 | 35 | ダーバン | 南アフリカ | 116 |
2002年 | 36 | テッサロニキ | ギリシャ | 126 |
2005年 | 37 | ハンマメット | チュニジア | 122 |
2008年 | 38 | 済州島 | 韓国 | 150 |
2011年 | 39 | クリチバ | ブラジル | 138 |
2014年 | 40 | リュブリャーナ | スロベニア | 143 |
2017年 | 41 | バクー | アゼルバイジャン | 169 |
2020年 | 42 | シャルム・エル・シェイク | エジプト | 延期 |
2021年 | 43 | シャルム・エル・シェイク | エジプト | オンライン |
世界スカウト委員会
編集世界スカウト委員会(World Scout committee)は、世界スカウト会議で採択された決議を執行する機関である。世界スカウト会議が開催されない年に2回ずつジュネーブで委員会が開かれる。委員会は世界スカウト機構事務総長、財務担当者および世界会議で選挙された12カ国の代表者の14名で構成される。彼らは自国の代表としてではなくスカウティング全体の利益に奉仕する。
世界スカウト事務局
編集世界スカウト事務局(World Scout Bureau)は、世界スカウト機構の実務機関である。1920年に英国ロンドンに設置され、その後1959年にカナダのオタワに移転。1968年からはスイスのジュネーヴに置かれている[7]。2013年8月、事務総長はマレーシアのクアラルンプールへの移転計画を発表した[8]。
地域事務局
編集世界を6つの地域に分け、それぞれに地域事務局を置いている。
世界スカウト財団
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脚注
編集出典
編集- ^ “Constitution of the World Organization of the Scout Movement”. World Organization of the Scout Movement. p. 3 (January 2011). 3 March 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。23 February 2015閲覧。
- ^ Colquhoun, OBE, John Frederick (1954). Running a Scout Group. London: The Boy Scouts Association. pp. 198. "the first International Conference was held in Paris in '1922', when Great Britain became one of the founder-members of the world organization."
- ^ a b “Scoutisme Congolais joins global Scout Movement as 174th Member Organization”. Scout.org (August 9, 2023). 2024年1月15日閲覧。
- ^ a b “Final WOSM Census 2022” (31 May 2022). 2024年1月15日閲覧。
- ^ “Next Secretary General – World Organization of the Scout Movement”. scout.org. 16 November 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月15日閲覧。
- ^ “Alhendawi announces departure – Office of the Secretary-General's Envoy on Youth”. United Nations. 4 November 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月15日閲覧。
- ^ “History and Location”. WOSM World Scout Bureau. 2013年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月1日閲覧。
- ^ “World Scout Bureau - Relocation of Central Office”. WOSM Circular N° 20/2013. 2013年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月11日閲覧。