上海リル
上海リル(シャンハイリル、Shanghai Lil)は、1933年のアメリカ合衆国のミュージカル映画『フットライト・パレード』のナンバーのひとつ。映画での歌唱は主演のジェームズ・キャグニー、ルビー・キーラー、他多数。映画の見せ場であるギャグニーとキーラーによるタップダンスシーンのBGMにも使われている。哀愁を帯びたメロディが日本でも人気となり、複数の訳詞による日本語カバーが生まれた。
「上海リル」 | |
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楽曲 | |
リリース | 1933年 |
ジャンル | ジャズ |
作詞者 | アル・ダビン[1] |
作曲者 | ハリー・ウォーレン |
主なカバー
編集- ルディ・ヴァリーとコネチカット・ヤンキーズ
- ガイ・ロンバード楽団 歌:カルメン・ロンバード ※ガイの弟
- ベン・バーニー楽団
- ジーン・カルドス楽団
- レオン・ベラスコ楽団
- 唄川幸子(1934年)日本語詞:服部龍太郎
- 川畑文子(1935年)日本語詞:三根徳一(ディック・ミネのペンネーム)
- 柴田睦陸(宗近明)(1935年)日本語詞:西原武男[2]
- ディック・ミネ(1936年)日本語詞:津田出之。1979年の再録音バージョンは服部版。
- 江戸川蘭子(1936年)日本語詞:名古屋宏
- ユージニー宮下 - 企画アルバム『へたジャズ! 昭和戦前インチキバンド 1929-1940』(2017年)に再録。
- 鶴田浩二(1972年)日本語詞:服部龍太郎
- あがた森魚(1974年)日本語詞:名古屋宏。アルバム『噫無情(レ・ミゼラブル)』収録。
- 吉田日出子 - 舞台『上海バンスキング』(1979年〜)挿入歌。アルバム『上海バンスキング 吉田日出子・ファースト』(1984年)収録。クレジットには津田出之訳詞とあるが三根徳一訳詞の誤りである。1988年の主演映画『上海バンスキング』(串田和美監督)では歌唱シーンはない。
- 桐島かれん - 映画『落陽』(1992年)挿入歌。同映画に使用されたインストバージョンは梅津和時。『「落陽」オリジナル・サウンドトラック』収録。
- 森サカエ(2015年)日本語詞:服部龍太郎。アルバム『森サカエの魅力』収録。
- MITSUKO(押谷光子)日本語詞:押谷光子。2013年には詞を改編した『愛しの東京リル』が発表された。
- 松尾和子
- 青江三奈
- 光井章夫 - インストゥルメンタル(トランペット)
- 和田弘 - インストゥルメンタル(スティールギター)
- 奥田宗宏とブルースカイ・オーケストラ - インストゥルメンタル
脚注
編集- ^ SHANGHAI LIL // FOOTLIGHT PARADE JASRACデータベース
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション - 検索結果”. dl.ndl.go.jp. 2021年3月13日閲覧。