ロバート・パリッシュ

アメリカのバスケットボール選手 (1953 - )

ロバート・リー・パリッシュRobert Lee Parish, 1953年8月30日 - )はアメリカ合衆国ルイジアナ州シュリーブポート出身の元プロバスケットボール選手。NBAで主に名門ボストン・セルティックスで活躍した往年の名選手であり、近年では珍しくないが、当時は少なかったセブンフッター(身長216cm以上)のセンターでゴール下での他に類を見ない強さを見せた。

ロバート・パリッシュ
Robert Parish
2005年のパリッシュ
基本情報
愛称 The Chief
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1953-08-30) 1953年8月30日(71歳)
出身地 ルイジアナ州の旗 ルイジアナ州シュリーブポート
身長 216cm (7 ft 1 in)
体重 111kg (245 lb)
キャリア情報
高校 ウッドローン高等学校
大学 センテナリー大学
NBAドラフト 1976年 / 1巡目 / 全体8位[1]
プロ選手期間 1976年–1997年
ポジション C
背番号歴 00
経歴
選手時代:
19761980ゴールデンステート・ウォリアーズ
19801994ボストン・セルティックス
19941996シャーロット・ホーネッツ
1996–1997シカゴ・ブルズ
コーチ時代:
2001メリーランド・マスタングス
受賞歴

選手時代


コーチ時代

  • USBL最優秀コーチ賞 (2001)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
バスケットボール殿堂入り選手 (詳細)
カレッジバスケットボール殿堂入り (2006年)
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1975年
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
1975 メキシコシティ バスケットボール

元祖BIG3とも云われるラリー・バードケビン・マクヘイルとともに1980年代のセルティックスの黄金期を築き上げたメンバーである。2001年にバスケットボール殿堂入りした。

経歴

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カレッジ時代

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パリッシュは地元シュリーブポートのウッドロウン高校で平均26.6ポイント、18.0リバウンドの成績を残し1972年にセンテナリー大学ルイジアナに入学した。州内でも注目の選手であり3年間ルイジアナ州学生代表に選ばれ、州のプレイヤー・オブ・ザ・イヤーにも選出された。1975年には大学バスケットのMVPにも選ばれ、1976年にはスポーティング・ニュースが選ぶオールアメリカにも選ばれている。1974-75シーズンにマークした15.4リバウンド、1975-76シーズンの18.0リバウンドはともに合衆国学生1位の成績であった。

セルティックス時代

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大学卒業後、1976年NBAドラフトの1巡目全体8位でゴールデンステート・ウォリアーズに指名されNBA入りする。ウォリアーズ時代は出場時間に恵まれなかったが、1980年にセルティックスにトレードで移籍後、目覚しい活躍を見せる。セルティックスにはラリー・バードがおり、ケビン・マクヘイルという強力フォワードがいた。そこにパリッシュという大型センターが加わることによって理想的なトライアングルが形成された。このトリオの活躍によりセルティックスは東地区の伝説的な強豪にチームになり、西地区のロサンゼルス・レイカーズと二強の時代になる。80年代は東地区のどのチームも「打倒・セルティックス」に目標を置いていたといっても過言ではない。セルティックスの黄金期というとバードが注目されがちだが、ゴール下を占領しリバウンドを取り捲り、ブロックショットを連発するパリッシュの存在も重要なファクターであった。

ホーネッツ時代

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パリッシュは1994年シャーロット・ホーネッツに移籍し2年間プレーをした。

ブルズ時代

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1996年シカゴ・ブルズに移籍しレギュラーシーズン43試合、プレイオフ2試合出場(ここで、NBAプレーオフ記録の16シーズン出場で、当時の歴代1位を記録)し、97年ファイナル優勝に貢献した。レギュラーシーズンは平均3.7得点、2.1リバウンド、0.4ブロック、プレイオフでは平均1得点、2リバウンド、1.5ブロックを記録した(主にベンチプレイヤーとして出場した。先発出場試合はレギュラーシーズン3試合である)。また、パリッシュがシュートを成功させると会場のユナイテッド・センターは、パリッシュの愛称「チーフ」と盛り上がった。

ブルズ優勝後、パリッシュは引退を表明した。

殿堂入り

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1996年にNBA史上最も偉大な50選手に選出され、2003年に殿堂入りした。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン      NBA記録

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1976–77 GSW 77 1 18.0 .503 - .708 7.1 1.0 0.7 1.2 9.1
1977–78 82 37 24.0 .472 - .625 8.3 1.2 1.0 1.5 12.5
1978–79 76 75 31.7 .499 - .698 12.1 1.5 1.3 2.9 17.2
1979–80 72 69 29.4 .507 .000 .715 10.9 1.7 0.8 1.6 17.0
1980–81 BOS 82 78 28.0 .545 .000 .710 9.5 1.8 1.0 2.6 18.9
1981–82 80 78 31.7 .542 .000 .710 10.8 1.8 0.8 2.4 19.9
1982–83 78 76 31.5 .550 .000 .698 10.6 1.8 1.0 1.9 19.3
1983–84 80 79 35.8 .546 .000 .745 10.7 1.7 0.7 1.5 19.0
1984–85 79 78 36.1 .542 .000 .743 10.6 1.6 0.7 1.3 17.6
1985–86 81 80 31.7 .549 .000 .731 9.5 1.8 0.8 1.4 16.1
1986–87 80 80 37.4 .556 .000 .735 10.6 2.2 0.8 1.8 17.5
1987–88 74 73 31.2 .589 .000 .734 8.5 1.6 0.7 1.1 14.3
1988–89 80 80 35.5 .570 .000 .719 12.5 2.2 1.0 1.5 18.6
1989–90 79 78 30.3 .580 .000 .747 10.1 1.3 0.5 0.9 15.7
1990–91 81 81 30.1 .598 .000 .767 10.6 0.8 0.8 1.3 14.9
1991–92 79 79 28.9 .535 .000 .772 8.9 0.9 0.9 1.2 14.1
1992–93 79 79 27.2 .535 .000 .689 9.4 0.8 0.7 1.4 12.6
1993–94 74 74 26.9 .491 .000 .740 7.3 1.1 0.6 1.3 11.7
1994–95 CHA 81 4 16.7 .427 .000 .703 4.3 0.5 0.3 0.4 4.8
1995–96 74 34 14.7 .498 .000 .704 4.1 0.4 0.3 0.7 3.9
1996–97 CHI 43 3 9.4 .490 .000 .677 2.1 0.5 0.1 0.4 3.7
通算 1,611  1,320 28.4 .537 .000 .721 9.1 1.4 0.8 1.5 14.5
オールスター 9 1 15.8 .529 .667 5.9 0.9 0.4 0.9 9.6

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1977 GSW 10 0 23.9 .481 - .654 10.3 1.1 0.7 1.1 12.1
1981 BOS 17 17 28.9 .493 .000 .672 8.6 1.1 1.2 2.3 15.0
1982 12 12 35.5 .488 .000 .680 11.3 1.5 0.4 4.0 21.3
1983 7 7 35.6 .483 .000 .850 10.6 1.3 0.7 1.3 14.7
1984 23 23 37.8 .478 .000 .646 10.8 1.2 1.0 1.8 14.9
1985 21 21 38.2 .493 .000 .784 10.4 1.5 1.0 1.6 17.1
1986 18 18 32.8 .471 .000 .652 8.8 1.4 0.5 1.7 15.0
1987 21 21 35.0 .567 .000 .767 9.4 1.3 0.9 1.7 18.0
1988 17 17 36.8 .532 .000 .820 9.9 1.2 0.6 1.1 14.7
1989 3 3 37.3 .455 .000 .778 8.7 2.0 1.3 0.7 15.7
1990 5 5 34.0 .574 .000 .944 10.0 2.6 1.0 1.4 15.8
1991 10 10 29.6 .598 .000 .689 9.2 0.6 0.8 0.7 15.8
1992 10 10 33.5 .495 .000 .714 9.7 1.4 0.7 1.5 12.0
1993 4 4 36.5 .544 .000 .857 9.5 1.3 0.2 1.5 17.0
1995 CHA 4 0 17.8 .545 .000 .400 2.3 0.3 0.0 0.8 3.5
1997 CHI 2 0 9.0 .143 .000 .000 2.0 0.0 0.0 1.5 1.0
通算 184 168 33.6 .506 .000 .722 9.6 1.3 0.8 1.7 15.3

通算成績

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得点、リバウンド、アシストの成績は下記の通りである[1]

レギュラーシーズン (21シーズン) プレーオフ (16シーズン)
1,611試合総計 ゲーム平均 40分平均 184試合総計 ゲーム平均
ポイント数 23,334 14.5 20.4 2,820 15.3
リバウンド数 14,715 9.1 12.9 1,765 9.6
アシスト数 2,180 1.4 1.9 234 1.3
ブロック 2,357 1.5 2.1 298 1.6
スティール 1,219 0.8 1.1 138 0.8

主な受賞トピックス

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主なNBA記録

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  1. 21シーズン出場:歴代2位 (2019-20シーズンにヴィンス・カーターが22シーズン出場を達成。また、ケビン・ガーネットダーク・ノヴィツキーモーゼス・マローンケビン・ウィリスが同様に21シーズン出場している。)
  2. 1,611試合出場:歴代1位
  3. プレーオフ16シーズン出場:歴代2位
  4. プレーオフ184試合出場:歴代4位
  5. オフェンスリバウンド4,598:歴代2位
  6. ディフェンスリバウンド10,117:歴代2位
  7. プレーオフオフェンスリバウンド571:歴代1位の記録
  8. ブロック2,357:歴代9位(セルティックスのフランチャイズ記録である。)

関連項目

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その他

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  • 背番号17はロサンゼルスオリンピックを前にした大学生選手らのために行われた大学チーム対NBAオールスター軍団との強化試合の際に着用した番号である。(結果は8戦中オールスター軍団は0勝8敗でまさかのボロ負けしてしまう)

脚注

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外部リンク

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