リパロセラス科学名Liparoceratidae)は、前期ジュラ紀に生息したアンモナイト亜目エオデロセラス上科で、個体発生の過程で形態が変化する多形性など、様々な形態を持つが含まれる。

リパロセラス科
Liparoceratidae
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 頭足綱 Cephalopoda
亜綱 : アンモナイト亜綱 Ammonoidea
: アンモナイト目 Ammonitida
亜目 : アンモナイト亜目 Ammonitina
上科 : エオデロセラス上科 Eoderoceratoidea
: リパロセラス科 Liparoceratidae
学名
Liparoceratidae
Hyatt1867

D.T. Donovan et al. (1981)によれば、リパロセラス科には3属と6亜属が含まれる。リパロセラスにはL. (Liparoceras)L. (Becheiceras)L. (Vicininodiceras)の3亜属が含まれる。アエゴセラスにはA. (Aegoceras)A. (Beaniceras)、およびA. (Oistoceras)の3亜属が含まれる。また、アンドロギノセラスも含まれる。Arkell et al. (1957)は、Treatise on Invertebrate Paleontology, Part Lで、リパロセラスをベチェイセラス、ヴェンシニノディセラス、パリノディセラスとともに別々に亜属として記載している。また、亜属のベアニセラス、メタシンビテス、オイストセラス、およびプラティノティセラスは記載されたが、アエゴセラスは含まれていなかった。Donovan (1981)はパリノディセラスとプラティノティセラスをポリモルフィテス科に分類した。メタシンビテスは滑らかな矮性で、リパロセラスと二形のペアを形成することがある。

リパロセラス科は前期ジュラ紀のシネムーリアン期に生息したコエロセラス科およびポリモルフィテス科とともにエオデロセラス科から進化したと考えられており、その後のプリンスバッキアン期にはアマルチウス科が誕生した。

脚注

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  • Arkell, et al., 1957. Mesozoic Ammonoidea, in Treatise on Invertebrate Paleontology, (Part L); Geological Soc. of America and University of Kansas press.
  • Donovan, Callomon and Howarth 1981 Classification of the Jurassic Ammonitina; Systematics Association. [1]