リック・ハニカット

リック・ハニカット
*Rick Honeycutt*
	ロサンゼルス・ドジャースでのコーチ時代; (2009年10月19日)
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	テネシー州チャタヌーガ
生年月日	1954年6月29日（70歳）
身長; 体重	6' 1" ＝約185.4 cm; 190 lb ＝約86.2 kg
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	投手
プロ入り	1976年 MLBドラフト17巡目
初出場	1977年8月24日
最終出場	1997年5月2日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	選手歴レイクビュー・フォートオグレットホープ高等学校（英語版）; テネシー大学; シアトル・マリナーズ (1977 - 1980); テキサス・レンジャーズ (1981 - 1983); ロサンゼルス・ドジャース (1983 - 1987); オークランド・アスレチックス (1987 - 1993); テキサス・レンジャーズ (1994); オークランド・アスレチックス (1995); ニューヨーク・ヤンキース (1995); セントルイス・カージナルス (1996 - 1997); コーチ歴ロサンゼルス・ドジャース (2006 - 2019);
	この表について

フレデリク・ウェイン・ハニカット（Frederick Wayne "Rick" Honeycutt, 1954年 6月29日 - ）はアメリカ合衆国・テネシー州チャタヌーガ出身の元プロ野球選手（投手）。左投左打、野球指導者。

経歴

プロ入りとパイレーツ傘下時代

1976年のMLBドラフト17巡目（全体405位）でピッツバーグ・パイレーツから指名され、プロ入り。

マリナーズ時代

1977年8月にデーブ・パガン（英語版）とのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した。直後の8月24日にメジャーデビュー。翌1978年からは先発ローテーション入りし、創設期のマリナーズを支えた。1980年にはオールスターに初選出された。

レンジャーズ時代

1980年12月12日に大型トレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した（トレードの内訳：ハニカットと、ラリー・コックス（英語版）、ウィリー・ホートン、マリオ・メンドーサ、レオン・ロバーツ（英語版）がレンジャーズへ移籍。リッチー・ジスク（英語版）、リック・オアーバック（英語版）、ケン・クレイ（英語版）、ジェリー・ドン・グレートン（英語版）、ブライアン・アラード（英語版）、スティーブ・フィンチがマリナーズへ移籍）。

1983年はオールスターに2度目の選出を果たし、後述のトレードまで14勝・防御率2.42の成績を残していた。この時点ですでに最終的な規定投球回に達しており、最終的にアメリカンリーグでそれを上回る投手がいなかったため、「シーズン終了時点でリーグに所属していないのに最優秀防御率のタイトル獲得」という珍事となる。

ドジャース時代

1983年8月19日にデーブ・スチュワート、リッキー・ライト（英語版）とのトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。

アスレチックス時代

1987年8月29日にティム・ベルチャーとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した。

翌1988年以降は先発登板は無く、完全にリリーフに転向した。1989年には世界一を経験した。

アスレチックス退団後

1993年にアスレチックス退団後は1994年にレンジャーズ、1995年には再びアスレチックスとニューヨーク・ヤンキース、1996年からはセントルイス・カージナルスと移籍を繰り返し、1997年に引退した。

引退後

引退後は2002年から2005年までドジャース傘下で投手コーディネイターを歴任^[1]。2006年にはドジャースの投手コーチに就任し、2019年まで14年間務めた。シーズン終了後からはフロント入りする^[2]。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	セ丨ブ	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1977	SEA	10	3	0	0	0	0	1	0	--	.000	125	29.0	26	7	11	2	3	17	2	1	16	14	4.34	1.28
1978		26	24	4	1	1	5	11	0	--	.313	594	134.1	150	12	49	5	3	50	3	0	81	73	4.89	1.48
1979		33	28	8	1	0	11	12	0	--	.478	839	194.0	201	22	67	7	6	83	5	1	103	87	4.04	1.38
1980		30	30	9	1	1	10	17	0	--	.370	871	203.1	221	22	60	7	3	79	4	0	99	89	3.94	1.38
1981	TEX	20	20	8	2	2	11	6	0	--	.647	509	127.2	120	12	17	1	0	40	1	0	49	47	3.31	1.07
1982		30	26	4	1	0	5	17	0	--	.227	728	164.0	201	20	54	4	3	64	3	1	103	96	5.27	1.55
1983		25	25	5	2	0	14	8	0	--	.636	693	174.2	168	9	37	2	6	56	1	2	59	47	2.42	1.17
1983	LAD	9	7	1	0	0	2	3	0	--	.400	172	39.0	46	6	13	4	2	18	0	1	26	25	5.77	1.51
'83計		34	32	6	2	0	16	11	0	--	.593	865	213.2	214	15	50	6	8	74	1	3	85	72	3.03	1.24
1984		29	28	6	2	1	10	9	0	--	.526	762	183.2	180	11	51	11	2	75	1	2	72	58	2.84	1.26
1985		31	25	1	0	0	8	12	0	--	.400	600	142.0	141	9	49	7	1	67	2	0	71	54	3.42	1.34
1986		32	28	0	0	0	11	9	0	--	.550	713	171.0	164	9	45	4	3	100	4	1	71	63	3.32	1.22
1987		27	20	1	1	0	2	12	0	--	.143	525	115.2	133	10	45	4	2	92	4	0	74	59	4.59	1.54
1987	OAK	7	4	0	0	0	1	4	0	--	.200	106	23.2	25	3	9	0	2	10	1	1	17	14	5.32	1.44
'87計		34	24	1	1	0	3	16	0	--	.158	631	139.1	158	13	54	4	4	102	5	1	91	73	4.72	1.52
1988		55	0	0	0	0	3	2	7	--	.600	330	79.2	74	6	25	2	3	47	3	8	36	31	3.50	1.24
1989		64	0	0	0	0	2	2	12	--	.500	305	76.2	56	5	26	3	1	52	6	1	26	20	2.35	1.07
1990		63	0	0	0	0	2	2	7	--	.500	256	63.1	46	2	22	2	1	38	1	1	23	19	2.70	1.07
1991		43	0	0	0	0	2	4	0	--	.333	167	37.2	37	3	20	3	2	26	0	0	16	15	3.58	1.51
1992		54	0	0	0	0	1	4	3	--	.200	169	39.0	41	2	10	3	3	32	2	0	19	16	3.69	1.31
1993		52	0	0	0	0	1	4	1	--	.200	174	41.2	30	2	20	6	1	21	0	0	18	13	2.81	1.20
1994	TEX	42	0	0	0	0	1	2	1	--	.333	122	25.0	37	4	9	1	2	18	0	0	21	20	7.20	1.84
1995	OAK	49	0	0	0	0	5	1	2	--	.833	174	44.2	37	5	9	0	1	21	0	0	13	12	2.42	1.03
1995	NYY	3	0	0	0	0	0	0	0	--	----	6	1.0	2	1	1	0	0	0	0	0	3	3	27.00	3.00
'95計	NYY	52	0	0	0	0	5	1	2	--	.833	180	45.2	39	6	10	0	1	21	0	0	16	15	2.96	1.07
1996	STL	61	0	0	0	0	2	1	4	--	.667	190	47.1	42	3	7	3	0	30	1	2	15	15	2.85	1.04
1997	STL	2	0	0	0	0	0	0	0	--	----	11	2.0	5	0	1	0	0	2	1	1	3	3	13.50	3.00
MLB：21年		797	268	47	11	5	109	143	38	--	.433	9141	2160.0	2183	185	657	81	50	1038	45	23	1034	893	3.72	1.31

各年度の太字はリーグ最高
「-」は記録なし

年度別守備成績

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
1977	SEA	10	0	2	0	0	1.000
1978		26	9	28	2	1	.949
1979		33	6	28	5	2	.872
1980		30	9	32	2	1	.953
1981	TEX	20	3	30	3	1	.917
1982		30	3	35	2	0	.950
1983		25	11	39	1	5	.980
1983	LAD	9	2	16	0	0	1.000
'83計		34	13	55	1	5	.986
1984		29	10	42	3	2	.945
1985		31	9	37	2	1	.958
1986		32	9	35	1	2	.978
1987		27	4	17	2	0	.913
1987	OAK	7	1	3	0	0	1.000
'87計		34	5	20	2	0	.926
1988		55	3	18	2	3	.913
1989		64	4	16	1	1	.952
1990		63	0	15	1	0	.938
1991		43	4	4	0	1	1.000
1992		54	3	2	1	0	.833
1993		52	2	5	1	1	.875
1994	TEX	42	2	7	1	0	.900
1995	OAK	49	3	5	1	0	.889
1995	NYY	3	0	0	0	0	----
'95計	NYY	52	3	5	1	0	.889
1996	STL	61	2	12	1	0	.933
1997	STL	2	0	0	0	0	----
MLB		797	99	428	32	21	.943

タイトル

最優秀防御率：1回（1983年）

記録

MLBオールスターゲーム選出：2回（1980年、1983年）

背番号

40（1977年 - 1983年途中、1983年途中 - 1995年途中、2006年 - 2019年）
23（1983年途中 - 同年途中）
47（1995年途中 - 同年終了）
32（1996年 - 1997年）

脚注

^ The Official Site of The Los Angeles Dodgers: Team: Manager and Coaches
^ Ken Gurnick (2019年10月28日). “Honeycutt ready for front-office assistant role” (英語). MLB.com. 2019年11月5日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

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[1] The Official Site of The Los Angeles Dodgers: Team: Manager and Coaches

[2] Ken Gurnick (2019年10月28日). “Honeycutt ready for front-office assistant role” (英語). MLB.com. 2019年11月5日閲覧。

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