リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト
リアル・ドリーム・ドラえもん・プロジェクト(Real Dream Doraemon Project)とは2010年までに本物のドラえもんのように二足歩行や人間と高度なコミュニケーションなどができるロボットを開発することを目標にしたバンダイのプロジェクト。2009年に未完成のままプロジェクトは終了されたが子供向けロボット開発は継続されている。 同様の計画としてロボカップは2050年に人型ロボットでサッカーのワールドカップ・チャンピオンに勝つことを目標にしている。
当初の企画
編集2002年5月11日の『2002東京おもちゃショー』で発表された、2010年までに人間と高度にコミュニケーションのできるロボットを開発するのが目的のバンダイ主導によるプロジェクト[1]。当初発表された予定では、2002年に第1段階として音声コミュニケーションを重視した『ドラえもん・ザ・ロボット』の開発、2006年までに第2段階は画像・音声認識を組み合わせた環境認識型ロボット『ドラえもん・ザ・フレンド』を開発、そして2010年の第3段階で、完全2足歩行の論理的思考型A.I.による自己進化型ロボット『リアル・ドリーム・ドラえもん』が誕生する、という企画であった。実際に2003年1月にロボットベンチャー企業『Evolution Robotics』と視覚認識技術「Evolution Robotics Software Platform」(ERSP)の技術ライセンス提供を発表していた[2]。しかし、経緯は不明なものの2010年頃にはバンダイ広報からプロジェクトが終了していたことが確認されている[3]。
第1弾 ドラえもん・ザ・ロボット
編集- 販売価格1万9,800円
- 全高約265mm
- CV:大山のぶ代
テレビ・映画化25周年の2004年に発売。約750語が収録され、会話機能を搭載したロボット。約2万個を販売した。 音声認識技術を採用しユーザーとコミュニケーションをとることが可能。10数種類のセンサーが内蔵。足の底面には車輪がついているので移動ができる。拡張機能で曲に合わせて動く機能がある。
5種類のゲーム機能
第2弾 My ドラえもん
編集- 販売価格3万1,500円
- 全高約165mm
- CV:水田わさび
ドラえもんのアニメ放映30周年記念として2009年に発売。前作より小型化・高機能化され約1,300語を収録する。発売半年で1万個を販売した。 スキットシステムにより音声認識を使わずにスムーズなコミュニケーションがとれるようになった。 目の部分にはペーパー液晶が採用され喜怒哀楽(10パターン)を表現することができる。 本体には赤外線・近接センサー・光センサー・音響センサー・温度センサーが7箇所に搭載されており、その時の状況に応じた反応する。 購買層は30代の男女を想定。ゲーム機能を廃し大人向けの玩具となっている。
ドラえもんの世界観を再現
他社関連玩具
編集タカラトミーより2020年にオムニボットシリーズとして『こっちむいてDORAEMON』、『キミだけのともだち DORAEMON with U』が発売されている。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 2010年、あなたはのび太になるITmediaニュース 2002年5月10日
- ^ バンダイ、“ドラえもん”実現へ米社技術を採用ITmediaニュース 2003年1月9日
- ^ バンダイを直撃!「リアル・ドラえもん・プロジェクト」ってどうなったの!?2010年3月26日 日刊サイゾー
外部リンク
編集- 『ドラえもん・ザ・ロボット』2004年3月下旬発売バンダイプレスリリース
- 21世紀型コミュニケーションロボットが登場!『Myドラえもん』2009年9月3日(木)発売 PDF バンダイプレスリリース