ラルフ・リチャードソン

サー・ラルフ・リチャードソンSir Ralph David Richardson1902年12月19日 - 1983年10月10日)はイングランド俳優

Ralph Richardson
ラルフ・リチャードソン
ラルフ・リチャードソン
1949年撮影
本名 Ralph David Richardson
生年月日 (1902-12-19) 1902年12月19日
没年月日 (1983-10-10) 1983年10月10日(80歳没)
出生地 イングランドの旗 イングランド
グロスタシャー州チェルトナム
死没地 ロンドンメリルボーン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
ジャンル 舞台・映画
活動期間 1921年 - 1983年
配偶者 Muriel Hewitt (1924-1942 死別)
Meriel Smiley Forbes (1944-1983)
主な作品
落ちた偶像』(1948年)
女相続人』(1949年)
リチャード三世』(1955年)
 
受賞
カンヌ国際映画祭
男優賞
1962年夜への長い旅路
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1952年『超音ジェット機』
助演男優賞
1985年グレイストーク ターザンの伝説
英国アカデミー賞
英国男優賞
1952年超音ジェット機
ローレンス・オリヴィエ賞
特別賞
1979年
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
男優賞
1949年女相続人』『落ちた偶像
1952年『超音ジェット機』
テンプレートを表示

略歴

編集

1902年、チェルトナム女子校 (Cheltenham Ladies' Collegeの教師であるアーサー・リチャードソンの三男(末子)として生まれる。生まれて間もなく両親が離婚し、母に連れられグロスターで育つ[1]保険会社で雑用係として働きながら演技を学び、1926年にロンドンの舞台に初めて立ち、翌年にはウエスト・エンドの舞台に出演[2][3]。このころ、生涯の友となるローレンス・オリヴィエと出会う。

1930年代には数々の舞台で名を知られるようになり、映画にも出演するようになる。第二次世界大戦に従軍。1940年代にはオリヴィエと共にオールド・ヴィック・シアターの舞台に立つ。その後も数々の舞台や映画に出演。

1983年脳梗塞で死去。死後、『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

私生活

編集

1924年、外交官の尾崎三良男爵の孫で、政治家の尾崎行雄の後妻英子セオドラ尾崎の姪でもある当時17歳の舞台女優のムリエル・ヒューイット(Muriel Hewitt)[注 1]と結婚。2人の間に子供はいなかった。ムリエルは1927年に嗜眠性脳炎を患い、リチャードソンは療養に掛かる高額な費用を捻出する為に必死で働き、仕事の合間に療養所で寝たきりの愛妻を見舞うという生活を十数年続けたが、看病の甲斐もなくムリエルは1942年に死去した。1944年に女優のメリエル・フォーブス英語版と再婚し、息子を一人もうけた。

主な出演映画

編集
公開年 邦題
原題
役名 備考
1933 月光石
The Ghoul
ナイジェル・ハートリー
十三日の金曜日
Friday the Thirteenth
オラース
1936 来るべき世界
Things to Come
ボス
奇蹟人間
The Man Who Could Work Miracles
1938 淑女は離婚がお好き
The Divorce of Lady X
城砦
The Citadel
フィリップ・デニー
1939 スパイは暗躍する
Q Planes
チャールズ・ハモンド
四枚の羽根
The Four Feathers
ジョン・デュランス
1948 アンナ・カレニナ
Anna Karenina
カレーニン
落ちた偶像
The Fallen Idol
ベインズ
1949 女相続人
The Heiress
オースティン・スローパー
1951 文化果つるところ
Outcast of the Islands
トム・リンガード
1952 超音ジェット機
The Sound Barrier
ジョン・リッジフィールド 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
1955 リチャード三世
Richard III
バッキンガム公
1959 ハバナの男
Our Man in Havana
C
1960 栄光への脱出
Exodus
サザーランド将軍
1962 夜への長い旅路
Long Day's Journey into Night
ジェームズ・タイロン
スパルタ総攻撃
The 300 Spartans
テミストクレス
1964 わらの女
Woman of Straw
チャールズ・リッチモンド
1965 ドクトル・ジバゴ
Doctor Zhivago
アレクサンドル
1966 カーツーム
Khartoum
ウィリアム・グラッドストン
1969 素晴らしき戦争
Oh! What a Lovely War
エドワード・グレイ
強奪超特急
Midas Run
ヘンショー
不思議な世界・未来戦争の恐怖
The Bed Sitting Room
空軍大戦略
Battle of Britain
サー=デビッド・ケリー(駐スイス英国大使)
鏡の国の戦争
The Looking Glass War
ルクレック
さすらいの旅路
David Copperfield
テレビ映画
1972 誰がルーおばさんを殺したか?
Whoever Slew Auntie Roo?
ベントン氏
不思議の国のアリス
Alice's Adventures in Wonderland
いも虫
1973 魔界からの招待状
Tales from the Crypt
レディ・カロライン
Lady Caroline Lamb
ジョージ4世
1973 オー!ラッキーマン
O Lucky Man!
モンティ
真説フランケンシュタイン/北極に消えた怪奇人間!
Frankenstein: The True Story
レイシー テレビ映画
1975 ローラーボール
Rollerball
ライブラリアン
1977 鉄仮面
The Man in the Iron Mask
コーベット テレビ映画
1978 誰もいない国
No Man's Land
ハースト テレビ映画
ウォーターシップダウンのうさぎたち
Watership Down
将軍 声の出演
1979 ダブルクロス
Charlie Muffin
テレビ映画
1981 ドラゴンスレイヤー
Dragonslayer
ウルリク
バンデットQ
Time Bandits
創造主
1982 検察側の証人
Witness for the Prosecution
ウィルフレッド・ロバーツ卿
1983 グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説
Greystoke: The Legend of Tarzan, Lord of the Apes
グレイストーク伯爵
ワーグナー/偉大なる生涯
Wagner
ルートヴィヒ・フォン・デア・プフォルテン テレビミニシリーズ
1984 ヤァ!ブロード・ストリート
Give My Regards to Broad Street
ジム

受賞歴

編集
部門 作品名 結果
アカデミー賞 1950年 助演男優賞 女相続人 ノミネート
1985年 グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説 ノミネート
ニューヨーク映画批評家協会賞 1952年 主演男優賞 超音ジェット機 受賞
1985年 助演男優賞 『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』 受賞

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 日本人で初めての国際結婚をした官僚・尾崎三良の次女の娘にあたる。

出典

編集
  1. ^ Richardson, Ralph UXL Encyclopedia of World Biography, FindArticles.com
  2. ^ The Times, 11 October 1983, p. 14
  3. ^ "Richardson, Sir Ralph David", Who Was Who, A & C Black, 1920–2008; online edn, Oxford University Press, December 2007. Retrieved 16 December 2008.

関連項目

編集

外部リンク

編集