ラシャード・ルイス

アメリカのバスケットボール選手 (1979 - )

ラシャード・クォヴォン・ルイスRashard Quovon Lewis1979年8月8日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州パインズビル出身の元バスケットボール選手。NBAシアトル・スーパーソニックスなどで活躍中した。ポジションはスモールフォワード。高卒選手の一人。

ラシャード・ルイス
Rashard Lewis
ワシントン・ウィザーズでのルイス
(2011年)
引退
ポジション SF / PF
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1979-08-08) 1979年8月8日(45歳)
出身地 ルイジアナ州パインズビル
身長(現役時) 208cm (6 ft 10 in)
体重(現役時) 107kg (236 lb)
キャリア情報
出身 アリーフ・エリシク高校 (テキサス州の旗テキサス州)
NBAドラフト 1998年 / 2巡目 / 全体32位[1]
プロ選手期間 1998年–2014年
背番号歴 7, 9
選手経歴
1998-2007
2007-2010
2010-2012
2012-2014
シアトル・スーパーソニックス
オーランド・マジック
ワシントン・ウィザーズ
マイアミ・ヒート
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

NBAでの経歴

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テキサス州ヒューストンの高校を卒業後、大学には進まずに1998年のNBAドラフトにエントリーした。同じく高卒のアル・ハリントンより潜在能力は高いと評価を受けていたが、1巡目に3つの指名権を持っていた地元ヒューストン・ロケッツはルイスを指名せず、2巡目全体32位にてシアトル・スーパーソニックスから下位指名を受けることとなった。ドラフト指名後、ルイスはロケッツに指名されなかった失望でテレビの前で泣き姿を見せた。

ルーキーシーズンは20試合しか出場しなかったが、2年目は全試合に出場。3年目の2000-01シーズンには、出場した78試合の全てを先発で出場し、平均14.8得点、6.9リバウンド、1.6アシストを記録した。年々数字を伸ばしてきており、7年目となった2004-05シーズン、自己最高の平均20.5得点の記録を残し、NBAオールスターゲームにも初出場を果たした。2006-07シーズンも主力として活躍していたが、右手を故障し手術を受ける為、長期欠場を余儀なくされた。

ソニックスで9シーズンプレーした彼は現在では希少な、入団以来1チームでプレイし続ける選手(フランチャイズプレーヤー)の1人だったが、2007年オフの7月11日にドラフト指名権とのサイン・アンド・トレードオーランド・マジックへ移籍した。契約内容は6年で1億1850万ドル、いわゆるMAX契約で本人にとってはこれ以上ない結果となった。チームのエースであるドワイト・ハワードやトルコ人のヒド・ターコルーなど個性あふれるメンバーで、イーストの強豪の一角にのし上がったマジックであったが、優勝を狙える力はなく2007-08プレーオフではデトロイト・ピストンズの前に力負けしている。

2008-09シーズン、衰退したピストンズに代わり、マジックは東の3強へとのし上がった。クリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス・ファイナル第1戦では、決勝3ポイントを決め、自身初のNBAファイナル進出を果たしたが、ロサンゼルス・レイカーズに1勝4敗と力負けし、優勝することはできなかった。7月6日、禁止薬物であるDHEA(筋力増強作用はほとんどなく一般的なサプリメントに含まれている[1])の陽性反応が出たことから、2009-2010シーズン開幕から10試合の出場停止処分を受けた。ルイスはこれについて、前シーズン終盤にサプリメントを服用してしまったためだと説明した[2]

2010年12月18日に、3球団(オーランド・マジックのほか、ワシントン・ウィザーズフェニックス・サンズ)が絡むトレードにより、ギルバート・アリーナスとの交換との形で、ワシントン・ウィザーズへ移籍した[3]

2012年7月11日、マイアミ・ヒートと2年契約を結んだ[4]。2013年、自身初のNBA優勝を経験した。

2014年7月、ダラス・マーベリックスと1年契約したが[5]、フィジカルチェックを受けた後右膝が手術の必要があると診断された為に契約は破棄され[6]、結局2014-15シーズン以降はプレーすることが出来ず、事実上の引退状態になっている。

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン   

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1998–99 SEA 20 7 7.3 .365 .167 .571 1.3 .2 .4 .1 2.4
1999-00 82 8 19.2 .486 .333 .683 4.1 .9 .8 .4 8.2
2000–01 78 78 34.9 .480 .432 .826 6.9 1.6 1.2 .6 14.8
2001–02 71 70 36.4 .468 .389 .810 7.0 1.7 1.5 .6 16.8
2002–03 77 77 39.5 .452 .346 .820 6.5 1.7 1.3 .5 18.1
2003–04 80 80 36.6 .435 .376 .763 6.5 2.2 1.2 .7 17.8
2004–05 71 71 38.0 .462 .400 .777 5.5 1.3 1.1 .9 20.5
2005–06 78 77 36.9 .467 .384 .818 5.0 2.3 1.3 .6 20.1
2006–07 60 60 39.1 .461 .390 .841 6.6 2.4 1.1 .7 22.4
2007–08 ORL 81 81 38.0 .455 .409 .838 5.4 2.4 1.2 .5 18.2
2008–09 79 79 36.2 .439 .397 .836 5.7 2.6 1.0 .6 17.7
2009–10 72 72 32.9 .435 .397 .806 4.4 1.5 1.1 .4 14.1
2010–11 25 25 32.4 .419 .367 .756 4.2 1.2 .9 .4 12.2
WAS 32 27 31.7 .446 .347 .843 5.8 2.0 .9 .6 11.4
2011–12 28 15 26.0 .385 .239 .838 3.9 1.0 .8 .4 7.8
2012–13 MIA 55 9 14.4 .414 .389 .622 2.2 .5 .4 .3 5.2
2013–14 60 6 16.2 .415 .343 .788 1.8 1.0 .9 .1 4.5
通算 1,049 842 32 .452 .386 .805 5.2 1.7 1.1 .5 14.9
オールスター 2 0 17.5 .308 .167 .500 5.0 .5 .5 .0 5.0

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2000 SEA 5 5 31.4 .441 .474 .800 6.2 .6 1.0 .6 15.4
2002 3 2 26.3 .375 .167 1.000 3.7 .7 .3 .0 12.7
2005 8 8 39.0 .406 .200 .880 5.4 1.6 .4 .4 16.9
2008 ORL 10 10 41.7 .436 .309 .821 7.2 3.4 1.1 .5 19.5
2009 24 24 41.1 .448 .394 .784 6.4 2.9 1.0 .5 19.0
2010 14 14 36.6 .462 .373 .800 5.6 2.3 1.1 .7 12.9
2013 MIA 11 0 4.3 .400 .000 .500 .6 .4 .2 .2 1.5
2014 18 8 17.7 .412 .373 .750 2.1 .3 .4 .3 5.3
通算 93 71 30.4 .436 .356 .818 4.7 1.8 .7 .5 12.8

その他

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  • 2003-04シーズン、日本で行われた公式戦(ジャパンゲーム)のため来日し、2試合目には50得点とこれまでのクライド・ドレクスラーの41得点という記録を塗り替えた。
  • 双子の姉妹(どちらかは不明)がおり、彼と同じ高校のバスケットボール部員であった。
  • 名前の由来は、元NFL選手で現在はスポーツ解説者のアーマッド・ラシャードから。

脚注

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  1. ^ ORL ラシャード・ルイスが10試合の出場停止処分”. nba-data.com. 2014年7月13日閲覧。
  2. ^ Lewis suspended 10 games by NBA”. ESPN (2009年8月7日). 2014年7月13日閲覧。
  3. ^ Wizards Acquire Rashard Lewis From Magic”. nba.com (2010年12月18日). 2014年7月13日閲覧。
  4. ^ HEAT Signs Rashard Lewis”. nba.com (2012年7月11日). 2014年7月13日閲覧。
  5. ^ Rashard Lewis agrees to one-year deal with Dallas Mavericks
  6. ^ http://hangtime.blogs.nba.com/2014/07/23/needing-surgery-lewis-out-in-dallas/

外部リンク

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