ヨーゼフ・ミュリー
ヨーゼフ・ミュリー(オランダ語: Jozef Mullie、または「ヨス・ミュリー」オランダ語: Jos Mullie、1886年2月14日 – 1976年7月14日) は、ベルギーの淳心会司祭で、中国学者。
人物情報 | |
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生誕 |
1886年2月14日 ベルギー ウェスト=フランデレン州 |
死没 | 1976年7月14日 (90歳没) |
学問 | |
研究分野 | 神学、言語学(中国語) |
研究機関 | ユトレヒト大学 |
生涯
編集1886年、ウェスト=フランデレン州のシント・デニス(Sint-Denijs)に生まれた。1903年に淳心会に入り、1909年に内蒙古に派遣された。1911年から赤峰県の淳心会が開いた学校で教えることになり、この時に中国語を研究した。また、内蒙古滞在時に遼の聖宗・興宗・道宗の陵墓(慶陵)[2]を発見した。これは遼王朝に関する最初の重要な考古学的発見であった。
1926年、熱河省承徳に移った。1931年にベルギーに帰国した後は、中国へ渡って伝道を行う宣教師のための語学学校で語学教育にあたった。1939年、ユトレヒト大学の中国語中国文学の教授の職についた。
主な著作
編集- “Les anciennes villes de l'empire des grands Leao au royaume Mongol de Bārin”. T'oung Pao 21: 105-231. (1922).
- “Les sépultures de K'ing des Leao”. T'oung Pao 30: 1-25. (1933).
- ミュリーが内モンゴルで発見した遼の遺跡に関する報告。
- Het Chineesch taaleigen. 北平: Drukkerij der Lazaristen. (1930,1931,1932)
- The Structural Principles of the Chinese Language. 北平: Pei-t'ang Lazarist Press. (1932,1937)
- 上記の本の英訳。
- “Le mot-particule TCHE”. T'oung Pao 36: 181-400. (1942).
- 「之」に関する長大な論文。
- Grondbeginselen van de Chinese letterkundige taal. Leuven. (1947-1950)
- オランダ語で書かれた3冊からなる中国語文語文法の概説書。
脚注
編集- ^ “东蒙古辽代旧城探考记(外二种)”. CiNii Books. 2015年4月1日閲覧。
- ^ 慶陵は後に鳥居龍蔵が調査している。また、田村実造にも慶陵の壁画に関する著作がある。
外部リンク
編集- “Jozef Mullie”. University of Leuven. 2015年4月1日閲覧。
- “Prof. J.L.M. Mullie (1886 - )”. Universiteit Utrecht. 2015年4月2日閲覧。