ヤマアラシ亜目
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ヤマアラシ亜目(ヤマアラシあもく)は、齧歯目の1亜目である。
ヤマアラシ形亜目 | |||||||||||||||||||||
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カピバラ Hydrochoerus hydrochaeris
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Hystricomorpha Brandt, 1855[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ヤマアラシ形亜目[2] | |||||||||||||||||||||
下目 | |||||||||||||||||||||
その名のもととなったヤマアラシ類のほか、最大の齧歯類であるカピバラ、ペット等として身近なモルモット、チンチラなどが属する。
HystricomorphaとHystricognathi
編集かつてネズミ目は、
- ヤマアラシ亜目 Hystricomorpha
- ネズミ亜目 Myomorpha
- リス亜目 Sciuromorpha
の3亜目に分ける分類と、
- リス顎亜目(リス亜目) Sciurognathi
- ヤマアラシ顎亜目(ヤマアラシ亜目) Hystricognathi
の2亜目に分ける分類があった。ヤマアラシ亜目とヤマアラシ顎亜目は、ほぼ同じグループを意味していた。
グンディ科がヤマアラシ類と近縁ということがわかると、ヤマアラシ亜目 Hystricomorpha にグンディ科を含め、ヤマアラシ亜目をヤマアラシ下目 Hystricognathi(かつてのヤマアラシ顎亜目)とグンディ下目に分ける分類が主流になった。
分類
編集以下の現生科の分類は、Burgin et al. (2020) に従う[3]。和名は原則として川田ら (2018) に従うが[2]、上科については遠藤・佐々木 (2001)[4]、ヌートリア科については谷戸ら (2022) に従った[5]。
- グンディ形下目 Ctenodactylomorphi
- ヤマアラシ顎下目 Hystricognathi
- incertae sedis(所属不明)
- ヤマアラシ科 Hystricidae
- ヨシネズミ科 Thryonomyidae - ヨシネズミなど
- アフリカイワネズミ科 Petromuridae
- Heterocephalidae - ハダカデバネズミ(デバネズミ科から分割)
- デバネズミ科 Bathyergidae
- アメリカヤマアラシ上科[4] Erethizontoidea
- テンジクネズミ上科[4] Cavioidea
- チンチラ上科[4] Chinchilloidea
- チンチラ科 Chinchillidae - チンチラ、ビスカーチャなど
- パカラナ科 Dinomyidae - パカラナ
- デグー上科[4] Octodontoidea
- チンチラネズミ科 Abrocomidae
- ツコツコ科 Ctenomyidae
- デグー科 Octodontidae - デグー、チリアナネズミ属など
- ヌートリア科[5] Echimyidae - ヌートリアなど(ヌートリア科Myocastoridae・フチア科Capromyidae・アメリカトゲネズミ科Echimyidaeを統合)
- incertae sedis(所属不明)
出典
編集- ^ Michael D. Carleton and Guy G. Musser, “Order Rodentia,” In Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 2, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 745-752.
- ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
- ^ Connor J. Burgin, Jane Widness & Nathan S. Upham, “Introduction,” In: Connor J. Burgin, Don E. Wilson, Russell A. Mittermeier, Anthony B. Rylands, Thomas E. Lacher & Wes Sechrest (eds.), Illustrated Checklist of the Mammals of the World, Volume 1, Lynx Edicion, 2020, Pages 23-40.
- ^ a b c d e 遠藤秀紀・佐々木基樹「哺乳類分類における高次群の和名について」『日本野生動物医学会誌』第6巻 2号、日本野生動物医学会、2001年、45-53頁。
- ^ a b 谷戸崇・岡部晋也・池田悠吾・本川雅治「Illustrated Checklist of the Mammals of the Worldにおける日本産哺乳類の種分類の検討」『タクサ:日本動物分類学会誌』第53巻(号)、日本動物分類学会、2022年、31-47頁。