ミドラーシュ
ミドラーシュとは、ヘブライ語で、「捜し求めるもの」の意味。
聖書解釈法「デラーシュ」と、そこから誕生した文学ジャンルの一つ。デラーシュとはミクラー註解法の一つで、意味の解説、隠れた意味を探るなど、決して字義通りではない聖書解釈のことをいう。しばしば、文字に書かれていること(ペシャート)とはまったく異なった内容の解釈を引き出すこともある。
ミドラーシュの指す内容には次の二つがある:
- ミドラーシュ・ハラーハー Midrash halakha : トーラー(創世記を除いた4書)のタナイームの注解書群。タルムードとは関係がない
- ミドラーシュ・アッガーダー Midrash Aggadah(「語りのミドラーシュ」、物語ミドラーシュ):5世紀から16世紀に亘り、膨大な数のミドラーシュが誕生した
単にミドラーシュといえばミドラーシュ・アッガーダーを指すようになっている。 トーラー・シェベアル=ペの成文化された形とも捉えられる。
関連項目
編集- ベート・ミドラーシュ(図書館のような施設の名)
外部リンク
編集- Sacred Texts: Judaism: Tales and Maxims from the Midrash extracted and translated by Samuel Rapaport, 1908.
- The Midrashic Collections, jtsa.edu
フルテキスト
編集文献案内
編集- 『賢者たちの「聖書」伝説 上』(H.N.ビアリク ほか編、ミルトス編集部 編訳、ISBN 4-89586-146-5、2001年12月 発行)
- 『ミドラシュとは何か 聖書の研究シリーズ 42』(J・ニューズナー Jacob Neusner 著、長窪専三 訳、教文館、1994年10月 発行、ISBN 4-7642-8042-6)
- קטגוריה:ספרי מדרשים (ミドラーシュ文書)も参照