マーク・デービス

マーク・デービス（Mark William Davis , 1960年10月19日 - ）は、MLBで活躍した投手。左投左打。アメリカ合衆国・カリフォルニア州リバモア出身。

マーク・デービス
Mark Davis

2012年12月8日
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州リバモア
生年月日	(1960-10-19) 1960年10月19日（64歳）
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	投手
プロ入り	1979年 ドラフト1巡目でフィラデルフィア・フィリーズから指名
初出場	1980年9月12日
最終出場	1997年9月28日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
選手歴 シャボーカレッジ フィラデルフィア・フィリーズ （1980 - 1981） サンフランシスコ・ジャイアンツ （1983 - 1987） サンディエゴ・パドレス （1987 - 1989） カンザスシティ・ロイヤルズ （1990 - 1992） アトランタ・ブレーブス （1992） フィラデルフィア・フィリーズ （1993） サンディエゴ・パドレス （1993 - 1994） ミルウォーキー・ブルワーズ （1997） コーチ歴 アリゾナ・ダイヤモンドバックス （2003 - 2005）
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経歴

1980年9月12日に、19歳でフィラデルフィア・フィリーズでメジャー初登板。当初は主に先発投手で、1981年には9試合で1勝4敗に終わり、サンフランシスコ・ジャイアンツにトレードされる。

当時ジャイアンツは低迷期で、1984年途中にはリリーフに転向するがその年は5勝17敗の散々な成績。17敗はリーグワースト2位であった。1985年もリリーフで5勝12敗7セーブという凡庸な成績であった。1985年途中に監督に就任したロジャー・クレイグはヒューストン・アストロズのコーチ時代にマイク・スコットにスプリット・フィンガード・ファストボール（SFF）を伝授し、デービスも取り組み始め、この頃から投球回数を超える三振を奪えるようになったが、なかなか開花せず、1987年途中にサンディエゴ・パドレスに移籍（この際の交換相手の一人にケビン・ミッチェルがいた。また、キース・カムストックがデービスと共にジャイアンツからパドレスに移籍）。

パドレスでクローザーに起用されてようやく開花し、1988年には28セーブを記録。この年、オールスター出場を果たし、秋にはMLBオールスターの一員として日米野球で訪日した。1989年にはナ・リーグ最多の44セーブをあげて、サイ・ヤング賞に選出された。

この年のオフにフリーエージェント（FA）でカンザスシティ・ロイヤルズに移籍。ロイヤルズには1989年のア・リーグサイ・ヤング賞ブレット・セイバーヘイゲンが居て、史上初めて前年の両リーグのサイ・ヤング賞投手が翌年にチームメイトとなったが、デービスは44セーブから6セーブに、セイバーヘイゲンは23勝から5勝と、両者とも大幅に成績を下降させた。以後は目立った活躍がなく、1992年途中でアトランタ・ブレーブスに移籍も散々な成績。1993年には古巣フィリーズ、更に93年途中に古巣パドレスに移籍するが、一時のような成績は残せず、1994年限りで一度現役を引退。

1997年にミルウォーキー・ブルワーズで3年ぶりの復活を果たすが、その年限りで再度引退した。 結局、好成績を残したのは最初のパドレス時代のみで、2シーズンで72セーブをあげたが、最後の8シーズンではわずか11セーブ、通算でも96セーブしかあげられなかった。

詳細情報

年度別投手成績

年 度	球 団	登 板	先 発	完 投	完 封	無 四 球	勝 利	敗 戦	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝 率	打 者	投 球 回	被 安 打	被 本 塁 打	与 四 球	敬 遠	与 死 球	奪 三 振	暴 投	ボ 丨 ク	失 点	自 責 点	防 御 率	W H I P
1980	PHI	2	1	0	0	0	0	0	0	--	----	30	7.0	4	0	5	0	0	5	0	0	2	2	2.57	1.29
1981		9	9	0	0	0	1	4	0	--	.200	194	43.0	49	7	24	0	0	29	1	1	37	37	7.74	1.70
1983	SF	20	20	2	2	0	6	4	0	--	.600	469	111.0	93	14	50	4	3	83	8	1	51	43	3.49	1.29
1984		46	27	1	0	0	5	17	0	--	.227	766	174.2	201	25	54	12	5	124	8	4	113	104	5.36	1.46
1985		77	1	0	0	0	5	12	7	--	.294	465	114.1	89	13	41	7	3	131	6	1	49	45	3.54	1.14
1986		67	2	0	0	0	5	7	4	--	.417	342	84.1	63	6	34	7	1	90	3	0	33	28	2.99	1.15
1987		20	11	1	0	0	4	5	0	--	.444	301	70.2	72	9	28	1	4	51	4	2	38	37	4.71	1.42
	SD	43	0	0	0	0	5	3	2	--	.625	265	62.1	51	5	31	7	2	47	2	0	26	22	3.18	1.32
'87計		63	11	1	0	0	9	8	2	--	.529	566	133.0	123	14	59	8	6	98	6	2	64	59	3.99	1.37
1988		62	0	0	0	0	5	10	28	--	.333	402	98.1	70	2	42	11	0	102	9	1	24	22	2.01	1.14
1989		70	0	0	0	0	4	3	44	--	.571	370	92.2	66	6	31	1	2	92	8	0	21	19	1.85	1.05
1990	KC	53	3	0	0	0	2	7	6	--	.222	334	68.2	71	9	52	3	4	73	6	0	43	39	5.11	1.79
1991		29	5	0	0	0	6	3	1	--	.667	276	62.2	55	6	39	0	1	47	1	0	36	31	4.45	1.50
1992		13	6	0	0	0	1	3	0	--	.250	176	36.1	42	6	28	0	0	19	1	0	31	29	7.18	1.93
	ATL	14	0	0	0	0	1	0	0	--	1.000	85	16.2	22	3	13	2	1	15	4	1	13	13	7.02	2.10
'92計		27	6	0	0	0	2	3	0	--	.400	261	53.0	64	9	41	2	1	34	5	1	44	42	7.13	1.98
1993	PHI	25	0	0	0	0	1	2	0	--	.333	154	31.1	35	4	24	1	1	28	1	0	22	18	5.17	1.88
	SD	35	0	0	0	0	0	3	4	--	.000	173	38.1	44	6	20	6	0	42	1	1	15	15	3.52	1.67
'93計		60	0	0	0	0	1	5	4	--	.167	327	69.2	79	10	44	7	1	70	2	1	37	33	4.26	1.77
1994		20	0	0	0	0	0	1	0	--	.000	81	16.1	20	4	13	1	0	15	0	0	18	16	8.82	2.02
1997	MIL	19	0	0	0	0	0	0	0	--	----	72	16.1	21	4	5	0	1	14	0	0	10	10	5.51	1.59
通算：16年		624	85	4	2	0	51	84	96	--	.378	4955	1145.0	1068	129	534	63	28	1007	63	12	582	530	4.17	1.40

• 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

• 最多セーブ投手：1回（1989年）
• 最優秀救援投手：1回（1989年）

表彰・記録

• サイ・ヤング賞：1回（1989年）
• ローレイズ・リリーフマン賞：1回（1989年）
• ピッチャー・オブ・ザ・マンス：1回（1989年4月）
• MLBオールスターゲーム選出：2回（1988年、1989年）

外部リンク

• 選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)