マルティン・フェルカーク
マルティン・ヴィレム・フェルカーク(Martin Willem Verkerk, 1978年10月31日 - )は、オランダ・南ホラント州ライデルドルプ出身の男子プロテニス選手。身長195cm、体重89kg の長身を誇り、強力な弾丸サーブを武器にする“ビッグ・サーバー”タイプの選手である。シングルス自己最高ランキングは14位。
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マルティン・フェルカーク | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム | Martin Willem Verkerk | |||
国籍 | オランダ | |||
出身地 | 同・ライデルドルプ | |||
生年月日 | 1978年10月31日(46歳) | |||
身長 | 195cm | |||
体重 | 89kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 1996年 | |||
引退年 | 2008年 | |||
ツアー通算 | 2勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯通算成績 | 83勝107敗 | |||
シングルス | 59勝70敗 | |||
ダブルス | 24勝37敗 | |||
生涯獲得賞金 | $1,564,520 | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 1回戦(2003・2004) | |||
全仏 | 準優勝(2003) | |||
全英 | 2回戦(2004) | |||
全米 | 2回戦(2003) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 1回戦(2004) | |||
全仏 | 2回戦(2003・04・07) | |||
全英 | 2回戦(2004) | |||
全米 | 2回戦(2003) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 14位(2003年9月15日) | |||
ダブルス | 63位(2003年11月3日) | |||
2003年全仏オープン男子シングルスにおいて世界ランキング74位ノーシードでありながら準優勝を果たす。2003年BNLイタリア国際ベスト8。
来歴
編集7歳からテニスを始め、1995年にオランダのジュニア大会の18歳以下の部で優勝。1996年にプロ入り。しかし、2003年までフェルカークは世界的には無名の選手だった。年頭の全豪オープンで1回戦敗退に終わった後、ミラノ・インドアでツアー初優勝を飾る。そして6月の全仏オープンでは、わずか3度目の4大大会出場であったが、世界ランキング74位のノーシード選手として勝ち進んだ。4回戦で当年度の全豪オープン準優勝者ライナー・シュットラーを破ると、準々決勝では1998年の優勝者カルロス・モヤ、準決勝ではギリェルモ・コリアに勝ち、初めての決勝戦に進出する。そこで、2年連続の決勝進出となった第3シードのフアン・カルロス・フェレーロがフェルカークを待ち構えた。フェルカークはフェレーロに1-6, 3-6, 2-6のストレートで敗れ、1996年ウィンブルドン選手権を制覇したリカルト・クライチェク以来となる、オランダ人テニス選手としての4大大会優勝を逃した。しかし全仏オープンの大会期間中に「124本」のサービス・エースを放った。
フェルカークは2004年7月にオランダ・オープンでツアー2勝目を挙げたが、その後故障に悩んで試合から遠ざかり、オランダ代表として出場資格のあったアテネ五輪も断念した。その後、トーナメントに全く出場できないブランクが長期間続き、2007年から本格復帰を果たしたものの、2008年に現役を引退した。
オランダのプロテニス選手は“ビッグ・サーバー”タイプが多い。当地で最初の4大大会優勝者となったリカルト・クライチェクもビッグ・サーバーとして有名だった。赤土の全仏オープンではベースラインでのラリー勝負で忍耐力が要求される場面が多く、一発必中型のビッグ・サーバーの選手が活躍することは比較的少ない。それだけに、ビッグ・サーバーのフェルカークが全仏オープンで準優勝したことは鮮烈な印象を残した。
ATPツアー決勝進出結果
編集シングルス: 4回 (2勝2敗)
編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2003年1月17日 | ミラノ | カーペット (室内) | エフゲニー・カフェルニコフ | 6–4, 5–7, 7–5 |
準優勝 | 1. | 2003年6月8日 | 全仏オープン | クレー | フアン・カルロス・フェレーロ | 1–6, 3–6, 2–6 |
準優勝 | 2. | 2004年5月2日 | ミュンヘン | クレー | ニコライ・ダビデンコ | 4–6, 5–7 |
優勝 | 2. | 2004年7月12日 | アメルスフォールト | クレー | フェルナンド・ゴンサレス | 7–6(5), 4–6, 6–4 |
ダブルス: 2回 (0勝2敗)
編集結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2002年9月15日 | タシュケント | ハード | レーモン・スロイター | デビッド・アダムズ ロビー・コーニング |
2–6, 5–7 |
準優勝 | 2. | 2003年3月9日 | デルレイビーチ | ハード | レーモン・スロイター | リーンダー・パエス ネナド・ジモニッチ |
5–7, 6–3, 5–7 |
4大大会シングルス成績
編集- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 通算成績 |
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全豪オープン | LQ | 1R | 1R | A | A | A | 0–2 |
全仏オープン | LQ | F | 3R | A | A | 1R | 8–3 |
ウィンブルドン | A | 1R | 2R | A | A | A | 1–2 |
全米オープン | 1R | 2R | A | A | A | A | 1–2 |
外部リンク
編集- マルティン・フェルカーク - ATPツアーのプロフィール
- マルティン・フェルカーク - デビスカップのプロフィール
- マルティン・フェルカーク - 国際テニス連盟