ボーン・ディス・ウェイ (曲)
「ボーン・ディス・ウェイ」(英: Born This Way=こうなる運命のもとに生まれてきた)は、アメリカ合衆国のレコーディングアーティストレディー・ガガの楽曲。彼女の2枚目のスタジオ・アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』からのタイトル・トラックで、2011年2月11日に先行シングルとして発売された[3]。楽曲の制作者にはガガ、プロデューサーにはガガの他フェルナンド・ガリベイ、DJホワイト・シャドウが名を連ねている[4]。
「ボーン・ディス・ウェイ」 | ||||||||
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レディー・ガガ の シングル | ||||||||
初出アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』 | ||||||||
リリース | ||||||||
規格 | CDシングル、デジタル・ダウンロード | |||||||
録音 | 2010年 | |||||||
ジャンル | エレクトロポップ、ダンス・ポップ | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | Streamline, Kon Live, Interscope | |||||||
作詞・作曲 | ステファニー・ジャーマノッタ[1] | |||||||
プロデュース | レディー・ガガ、 フェルナンド・ガリベイ、 DJホワイト・シャドウ | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
レディー・ガガ シングル 年表 | ||||||||
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シングルは商業的に成功を収めた。批評においては、マドンナの「エクスプレス・ユアセルフ」との類似を指摘されている。マドンナ自身はこれを逆手にとり、エクスプレス・ユアセルフと本作のマッシュアップをライブで披露するなどのパフォーマンスをした。アメリカのBillboard Hot 100でガガにとって3作目の首位獲得シングルとなったほか、13カ国で首位を獲得した。また、同チャートで初登場1位を獲得した19番目のシングルとなり、1000曲目の1位獲得作品にもなった。日本のオリコンチャートでは10位を獲得し、Japan Hot 100ではガガにとって初の1位を獲得した。配信では着うたフル+インターネット配信合算でのミリオンを達成した[5]。世界全体ではiTunesにてわずか5日で100万DLを達成、iTunes史上最速を記録した[6]。(iTunesは通例、DL計数を公表しないが、数字の言及がなされるのは珍しい事である。)
2019年には日本の映画『ザ・ファブル』の主題歌に起用された。
収録曲
編集- デジタル・ダウンロード[7]
- "Born This Way" – 4:20
- "Born This Way (Starsmith remix)" – 6:45
チャートと認定
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チャート編集
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認定編集
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2011年の年間チャートNo.1
編集- ZIP HOT 100 - 週間チャート6週連続1位(2011年3月20日-4月24日)
- ビルボード・ジャパン・ミュージック・アワード
- Billboard JAPAN Adult Contemporary of the Year 2011
- Billboard JAPAN Digital and Airplay Overseas of the Year 2011
発売日一覧
編集国、地域 | 日付 | 規格 |
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アメリカ合衆国[18] | 2011年2月11日 | コンテンポラリー・ヒット・ラジオ、リズミック・コンテンポラリー・ラジオ |
全世界 | デジタル・ダウンロード | |
日本 | 2011年3月4日 | デジタルダウンロード |
アメリカ合衆国[19] | 2011年3月15日 | シングル |
日本 | 2011年3月16日 | CDシングル、デジタルダウンロード(PC) |
パロディ
編集アメリカのパロディソングの帝王として知られるアル・ヤンコビックは、「パフォーム・ディス・ウェイ」(Perform This Way)というガガを批評する内容の歌をアルバムに入れた。しかし、当初はガガ側(正確にはマネージャー)が本人に伝えず却下していた為、ヤンコビックはPV公開を一旦は断念した。ところが、ガガ本人はヤンコビックのファンであり、マネージャーの判断を一蹴・むしろ歓迎して認めたという。これにより、PVが正式に公開されている[20]。
日本では桑田佳祐が2013年のAct Against AIDSのチャリティーイベント『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』で、三波春夫の「東京五輪音頭」とのメドレーとしてカバーしている。また、桑田はこの曲ではレディー・ガガをもじった「ジジイ・ガガ」に扮して歌い、歌詞も2020年夏季オリンピックにちなんだものになっている[21]。また同ライブがDVDとして発売される際には桑田のスタッフがガガ側に映像を見せ、桑田が何者かを説明し収録の承諾を得ることができた[22]。かねてから桑田はガガの事を「素晴らしいですね。あれが売れるのは健全。親日家で日本のことを思ってくれて、インテリジェンスもあってね」と認めていた[23]。
脚注
編集- ^ “Born this Way (Legal Title) BMI Work #12342685 Lady Gaga”. BMI Repertoire. (Broadcast Music Incorporated). 2011年2月13日閲覧。
- ^ “レコード協会調べ 2月度有料音楽配信認定”. 日本レコード協会 (2014年3月20日). 2014年10月17日閲覧。
- ^ Vena, Jocelyn (2011年2月7日). “Lady Gaga To Release 'Born This Way' Early”. MTV. 2011年2月12日閲覧。
- ^ Stransky, Tanner (2011年2月8日). “レディー・ガガの新作に起用された新進プロデューサー、現在1日20時間体制”. ロッキング・オン 2011年2月9日閲覧。
- ^ a b https://web.archive.org/web/20140320012902/http://www.riaj.or.jp/data/others/chart/w140320.html
- ^ “Lady Gaga's 'Born This Way' Is Fastest-Selling Single In iTunes History”. MTV. 2011年2月18日閲覧。
- ^ “Born This Way”. Amazon.com. February 14, 2011閲覧。
- ^ http://www.officialcharts.de/song.asp?artist=Lady+GaGa&title=Born+This+Way&cat=s&country=de
- ^ “Lady Gaga - Born This Way”. www.fimi.it. Nielsen. 2011年2月18日閲覧。
- ^ “LADY GAGA – BORN THIS WAY (NUMMER)” (オランダ語). dutchcharts.nl, GfK. 2011年2月19日閲覧。
- ^ “가온차트와 함께하세요” (Korean). GAON. 2011年2月22日閲覧。
- ^ “Chart History Lady Gaga” (英語). Billboard. 2020年6月3日閲覧。
- ^ Trust, Gary (2011年2月16日). “Lady Gaga Claims 1,000th Hot 100 No. 1 with 'Born This Way'”. Billboard (Prometheus Global Media) 2011年2月16日閲覧。
- ^ a b c http://www.billboard.com/charts/hot-100#/song/lady-gaga/born-this-way/24756901
- ^ http://www.billboard.com/charts/hot-100#/charts/adult-pop-songs
- ^ http://www.billboard.com/#/column/chartbeat/chart-highlights-pop-country-songs-more-1005043402.story
- ^ “ARIA Charts”. Australian Recording Industry Association. 2011年2月24日閲覧。
- ^ https://webcitation.org/5wMvGnZnc
- ^ http://www.amazon.com/Born-This-Way-Lady-Gaga/dp/B004N62KTG/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1297456342&sr=8-3
- ^ "Weird Al" Yankovic - Perform This Way (Parody of "Born This Way" by Lady Gaga). YouTube. (2011年6月20日)
- ^ 桑田佳祐 “ジジイ・ガガ”に変身し三波春夫さん歌う オリコンスタイル 2016年1月2日閲覧
- ^ 桑田佳祐「ひとり紅白」映像化! ガガ側の承諾も得て夢の商品化 オリコンスタイル 2016年1月2日閲覧
- ^ 規制だらけの音楽業界への挑戦 桑田佳祐「AKBの姐ちゃんとおっぴろげ」歌詞の裏事情日刊サイゾー 2011年8月10日配信 2021年10月10日閲覧。