ボーマルシェ大通り
パリの大通り
ボーマルシェ大通り(ボーマルシェおおどおり、フランス語: Le boulevard Beaumarchais)は、フランス・パリの3区、4区と、11区との境目を走る大通り(ブールバール)である。3区・4区マレ地区の東端を南北に走る通り。
データ
編集区域
編集このパリの大通りは、パリ4区のラ・バスティーユ街の一角を起点に、11区のリシャール=ルノワール大通りへと続き、3区のポントシュー街、11区のサン=セバスティアン街の交差点へとつづく道路である。バスティーユ広場からフィーユ=デュ=カルヴェール大通りまでをその領域とする。
起点のバスティーユ広場には、七月革命記念柱があり、そこから同大通りに並んで放射線状に北へ向かうリシャール=ルノワール大通りの起点には、バスティーユ市場がある[1]。すぐ西側に広がるル・マレには、ヴォージュ広場やヴィクトル・ユーゴー記念館があり、西側を北上すればサン=ドゥニ・デュ・サン=サクルマン教会があるが、いずれも通りには面していない[1]。
パリメトロ8号線のシュマン・ヴェール駅 (メトロ)を出ると、同大通りの西側に沿って、カメラ屋やオーディオの専門店街が立ち並び、中古カメラ屋の店先には、ライカやローライの写真機、中判カメラ等が展示販売されている。
略歴
編集この並木道は、17世紀、1670年6月7日の王令によって、シャルル五世の城壁の破壊ののちに、建設されたものである。同大通りは、Le cours の名で呼ばれ、さらには、「サン=タントワーヌ大通り」(boulevard Saint-Antoine)あるいは「サン=タントワーヌ門大通り」(boulevard de la Porte Saint-Antoine)とも呼ばれた。
おもな施設
編集- 2番地 - メトロバスティーユ駅のエクトール・ギマール出入り口。かつてリヨン通りないしリヨン街にあり、オペラ・バスティーユ建築の際に移転されたものである。1978年(昭和53年)にフランス史跡に指定された[2]。
- 23番地 - サゴンヌ館(マンサール館とも)が庭園とともに存する。同大通りの名が捧げられているカロン・ド・ボーマルシェの邸宅は、リシャール=ルノワール大通りとボーマルシェ大通りの交差点に位置した。
- 28番地 - ブーランジュリ=パティスリ・ボーマルシェがある。フランス史跡指定[3].。
- 96番地 - 死刑執行人(ムッシュ・ド・パリ)のジャン=フランソワ・ヘイデンレイシュ住居跡。
- 111番地 - 通り3区側に、ブティックないし雑貨店の「メルシー (Merci) 」がある。サントノーレ通りの「コレット (Colette) 」等と共に、パリで有名なセレクトショップ。
アクセス
編集- シュマン・ヴェール駅 (メトロ) - 8号線
- バスティーユ駅 - 1号線 / 5号線 / 8号線
- サンセバスチャン=フロワサール駅 (メトロ) - 8号線
脚注
編集参考文献
編集- 『地球の歩き方 パリ&近郊の町 '11-'12』、「地球の歩き方」編集室、ダイヤモンド社、2011年5月28日 ISBN 4478041369
- 柏倉康夫『アンリ・カルティエ=ブレッソン伝』、青土社、2007年11月 ISBN 4791763785
関連項目
編集外部リンク
編集- ウィキメディア・コモンズには、ボーマルシェ大通りに関するカテゴリがあります。
- Le boulevard Beaumarchais - 公式ウェブサイト