ボッケリーニ(欧字名:Boccherini2016年4月4日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2020年中日新聞杯2022年目黒記念2023年鳴尾記念

ボッケリーニ
2022年目黒記念
欧字表記 Boccherini[1]
香港表記 皇庭譜曲
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2016年4月4日(8歳)[1]
キングカメハメハ[1]
ポップコーンジャズ[1]
母の父 ダンスインザダーク[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 金子真人ホールディングス(株)[1]
調教師 池江泰寿栗東[1]
競走成績
生涯成績 31戦7勝[1]
獲得賞金 4億5229万9000円[1]
(2024年6月1日現在)
WBRR L116 / 2023年[2]
勝ち鞍
GII 目黒記念 2022年
GIII 中日新聞杯 2020年
GIII 鳴尾記念 2023年
テンプレートを表示

馬名の意味は、人名より。

戦績

編集

3歳(2019年)

編集

2月3日の3歳新馬戦戸崎圭太を鞍上に迎え出走。1番人気に推されたが、6着に敗れた。

次走の3歳未勝利戦では、川田将雅を鞍上に出走。レースではスタートしてすぐ好位につけると、5番人気のルッチョーラとの競り合いから抜け出し、2馬身差をつけて快勝した。

11月2日の3歳以上1勝クラスでは、2着アドマイヤポラリスをアタマ差凌いで勝利した。

4歳(2020年)

編集

4歳初戦として2月1日の花見小路特別(2勝クラス)に出走。1番人気に推されたレースでは、中団からの競馬で前を行く3番人気のカイザーミノルをとらえ、1.1/4馬身差つけて快勝した[3]

6月28日の江ノ島ステークス(3勝クラス)に出走。レースではスタート直後から先行すると、前を行く5番人気のロザムールを1/2馬身差し切った[4]

12月12日に行われた中日新聞杯(GIII)に松山弘平を鞍上に迎えて出走。レースでは直線で脚を伸ばして、好位追走から一旦は先頭に立った9番人気シゲルピンクダイヤを内から捕らえ、これにクビ差をつけ優勝。重賞初制覇を果たした[5]

5歳(2021年)

編集

5歳初戦として、小倉大賞典(GIII)に1番人気で出走。レースでは、まずまずのスタートから道中は中団5・6番手を追走。直線では外から鋭く脚を伸ばして11番人気テリトーリアルに迫ったものの、ハナ差及ばず2着に敗れた[6]。この年は5戦に出走するも未勝利であった。

6歳(2022年)

編集

6歳初戦として、アメリカジョッキークラブカップ(GII)に出走。好位を追走し、直線は芝が傷んでいる内からしぶとく伸びて3着を確保した[7]。続く3月26日には日経賞(GII)に出走。最後の直線では逃げる昨年の菊花賞馬タイトルホルダーをとらえにかかるがクビ差届かず2着。5月29日には目黒記念(GII)に出走。レースは前目の好位をつけると最後の直線で抜け出しマイネルウィルトスの追撃を振り切り1着、重賞2勝目となった。10月10日には京都大賞典(GII)に出走、1番人気に支持された。最後の直線で中団から抜け出し先頭に立つがヴェラアズールに上がり3ハロン33.2秒の末脚で一気に交わされ2着に敗れた。その後はジャパンカップ有馬記念にも出走するが大敗し6歳シーズンを終えた。

7歳(2023年)

編集

7歳初戦として、3月25日に日経賞(GII)に出走。前年の勝ち馬タイトルホルダーに8馬身離された2着となり、2年連続で日経賞2着となった。続いて目黒記念に出走予定であったが59.5キロのハンデとなったため回避、6月3日の鳴尾記念(GIII)に出走することになった[8]。レースは中団から少しずつ前目につけて最後の直線で抜け出しフェーングロッテンやアドマイヤハダルの猛追を振り切り1着。重賞3勝目となった。6月25日には宝塚記念(GI)に出走するが7着に敗れた。秋は10月9日の京都大賞典(GII)で始動。最後の直線でプラダリアと共に逃げるアフリカンゴールドをとらえるが最後はプラダリアとの激しい叩き合いにクビ差敗れ2着、2年連続で2着となった。12月2日にはチャレンジカップ(GIII)に出走。直線で先頭に立つがゴール寸前でベラジオオペラにハナ差交わされ2着に敗れた。7歳シーズンはGI含む重賞5回に出走し1勝2着3回と好成績をおさめた。

8歳(2024年)

編集

8歳初戦として、アメリカジョッキークラブカップ(GII)に出走。2番人気に支持された。直線で先頭に立つがゴール寸前で一度交わしたチャックネイトに差し返されハナ差の2着に敗れた。これで3戦連続重賞2着となった。3月23日には日経賞(GII)に出走。3年連続での出走となり1番人気に支持されるが直線でシュトルーヴェらに交わされ5着に敗れた。6月1日は連覇のかかる鳴尾記念(GIII)に出走。直線で抜け出したヨーホーレイクを上がり最速でとらえにかかるがアタマ差届かず2着。連覇とはならなかった。このレースで重賞2着が8回目となり、1984年のグレード制導入後ではニッポーテイオーエアシェイディアップトゥデイトと並ぶ歴代最多タイとなった[9]

競走成績

編集

以下の内容は、JBISサーチ[10]およびnetkeiba.com[11]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2019.02.03 京都 3歳新馬 芝1600m(良) 16 2 4 001.90(1人) 06着 R1:37.6(35.9) -0.7 0戸崎圭太 56 アイラブテーラー 456
0000.07.27 小倉 3歳未勝利 芝1800m(良) 14 4 5 004.50(2人) 01着 R1:46.3(36.0) -0.3 0川田将雅 56 (ルッチョーラ) 458
0000.09.15 阪神 3歳上1勝クラス 芝1600m(良) 16 3 6 003.00(1人) 03着 R1:33.2(33.5) -0.1 0川田将雅 55 ミッキーバディーラ 454
0000.11.02 京都 3歳上1勝クラス 芝1800m(良) 13 4 4 002.40(1人) 01着 R1:47.2(34.3) -0.0 0川田将雅 55 (アドマイヤポラリス) 450
2020.02.01 京都 花見小路特別 2勝 芝1600m(良) 12 1 1 003.00(1人) 01着 R1:34.9(34.5) -0.2 0川田将雅 57 (カイザーミノル) 456
0000.03.08 中京 トリトンS 3勝 芝1600m(不) 13 7 11 008.40(5人) 04着 R1:39.2(36.6) -0.6 0藤岡康太 57 ペプチドバンブー 454
0000.04.05 阪神 難波S 3勝 芝1800m(良) 16 8 16 004.30(2人) 02着 R1:45.5(33.9) -0.2 0川田将雅 55 セラピア 456
0000.06.07 阪神 ストークS 3勝 芝1600m(良) 18 2 4 002.30(1人) 04着 R1:33.3(33.4) -0.1 0松山弘平 57 スイーズドリームス 454
0000.06.28 東京 江の島S 3勝 芝1800m(不) 16 7 13 003.30(2人) 01着 R1:49.8(35.9) -0.1 0戸崎圭太 57 (ロザムール) 454
0000.08.30 小倉 小倉日経OP OP 芝1800m(良) 12 5 6 006.50(4人) 02着 R1:46.3(34.7) -0.2 0藤井勘一郎 56 サラキア 458
0000.11.01 京都 カシオペアS L 芝1800m(良) 18 4 8 003.60(1人) 02着 R1:46.2(34.2) -0.1 0松山弘平 56 ランブリングアレー 468
0000.12.12 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 1 2 004.30(2人) 01着 R2:00.1(33.5) -0.1 0松山弘平 55 シゲルピンクダイヤ 468
2021.02.21 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(良) 16 8 15 002.80(1人) 02着 R1:45.5(34.6) -0.0 0浜中俊 57 テリトーリアル 468
0000.05.09 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2000m(良) 14 1 1 004.30(2人) 05着 R1:59.6(37.4) -0.3 0吉田隼人 57 サンレイポケット 472
0000.07.18 小倉 中京記念 GIII 芝1800m(良) 12 7 9 004.60(2人) 06着 R1:46.6(34.6) -0.4 0浜中俊 57 アンドラステ 466
0000.11.20 阪神 アンドロメダS L 芝2000m(良) 16 6 12 004.20(1人) 02着 R1:59.8(34.9) -0.0 0浜中俊 57 ラーゴム 468
0000.12.11 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 18 5 10 005.50(2人) 04着 R2:00.1(34.6) -0.3 0浜中俊 57.5 ショウナンバルディ 462
2022.01.23 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 14 6 9 010.40(4人) 03着 R2:13.0(35.5) -0.3 0横山武史 56 キングオブコージ 464
0000.03.26 中山 日経賞 GII 芝2500m(稍) 15 4 6 012.20(4人) 02着 R2:35.5(34.6) -0.1 0浜中俊 56 タイトルホルダー 466
0000.05.29 東京 目黒記念 GII 芝2500m(良) 18 1 2 004.90(2人) 01着 R2:32.1(34.4) -0.1 0浜中俊 57.5 (マイネルウィルトス) 464
0000.10.10 阪神 京都大賞典 GII 芝2400m(稍) 14 2 2 003.20(1人) 02着 R2:24.7(33.8) -0.4 0浜中俊 57 ヴェラアズール 472
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 18 8 18 032.30(9人) 17着 02:25.7(35.9) -2.0 0浜中俊 57 ヴェラアズール 458
0000.12.25 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 7 14 183.8(14人) 11着 R2:34.5(37.5) -2.1 0浜中俊 57 イクイノックス 468
2023.03.25 中山 日経賞 GII 芝2500m(不) 12 5 6 017.10(5人) 02着 R2:38.1(37.0) -1.3 0浜中俊 58 タイトルホルダー 466
0000.06.03 阪神 鳴尾記念 GIII 芝2000m(良) 15 7 12 011.20(5人) 01着 R1:59.1(35.3) -0.1 0浜中俊 57 フェーングロッテン 468
0000.06.25 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 17 2 4 028.30(6人) 07着 R2:11.7(35.1) -0.5 0浜中俊 58 イクイノックス 466
0000.10.09 京都 京都大賞典 GII 芝2400m(重) 14 4 6 005.30(3人) 02着 R2:25.3(35.3) -0.0 0浜中俊 57 プラダリア 470
0000.12.02 阪神 チャレンジC GIII 芝2000m(良) 13 4 4 003.60(2人) 02着 R1:58.8(34.4) -0.0 0J.モレイラ 57 ベラジオオペラ 474
2024.01.21 中山 AJCC GII 芝2200m(不) 12 8 12 004.40(2人) 02着 R2:16.6(37.3) -0.0 0浜中俊 57 チャックネイト 470
0000.03.23 中山 日経賞 GII 芝2500m(良) 10 8 9 002.30(1人) 05着 R2:31.7(36.2) -0.3 0浜中俊 57 シュトルーヴェ 470
0000.06.01 京都 鳴尾記念 GIII 芝2000m(良) 14 3 4 002.80(2人) 02着 R1:57.2(33.7) -0.0 0J.モレイラ 57 ヨーホーレイク 474
0000.08.18 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(良) 12 3 3 競走除外 0浜中俊 58 ノースブリッジ 474
  • 競走成績は2024年8月18日現在

血統表

編集
ボッケリーニ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛 北海道早来町
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン *トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

ポップコーンジャズ
2000 鹿毛 北海道早来町
ダンスインザダーク
1993 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ダンシングキイ Nijinsky II
Key Partner
母の母
グレイスルーマー
1994 栗毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ディスクジョッキー *リアルシャダイ
シャダイチャッター
母系(F-No.) レディチャッター系(FN:19) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5・5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [12]
  2. ^ [13]
  3. ^ [12]
  4. ^ [12], [14]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ボッケリーニ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
  2. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月26日閲覧。
  3. ^ “【花見小路特別】(京都) ボッケリーニが人気に応え3勝目”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_19963.html 2022年2月6日閲覧。 
  4. ^ “【江の島S】(東京) ボッケリーニが決め脚比べを制する”. 競馬実況web (ラジオNIKKEI). https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_21097.html 2022年2月6日閲覧。 
  5. ^ “【中日新聞杯結果】ボッケリーニが差し切り重賞初制覇”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=180958 2022年2月6日閲覧。 
  6. ^ “【小倉大賞典】1番人気ボッケリーニは2着で重賞連勝ならず”. サンケイスポーツ. https://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20210221/ope21022118240015-s.html 2022年2月6日閲覧。 
  7. ^ “【AJCC】ボッケリーニ内を突き3着”. サンケイスポーツ. https://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20220124/ope22012404580003-s.html 2022年2月6日閲覧。 
  8. ^ 【目黒記念】ボッケリーニ回避…池江師「想定よりハンデが重かった。58キロを超えると…」”. 2024年6月15日閲覧。
  9. ^ ボッケリーニ8度目の重賞2着、連覇ならず モレイラ騎手「勝った馬が強かった」/鳴尾記念”. 2024年6月15日閲覧。
  10. ^ ボッケリーニ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
  11. ^ ボッケリーニの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月9日閲覧。
  12. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ボッケリーニ”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年2月5日閲覧。
  13. ^ アメリカJCCもキングマンボ系にチャンスが!?”. サラブレモバイル (2022年1月18日). 2022年2月7日閲覧。
  14. ^ a b ボッケリーニの血統表”. netkeiba.com. 2021年2月16日閲覧。

外部リンク

編集