プジョーモトシクル (Peugeot Motocycles) はフランスプジョー二輪車部門である。1898年にプジョー最初のモーターサイクルを製造した、現存する世界最古のモーターサイクルメーカー。

ジャンゴ 125
スピードファイト 125

歴史

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1898年

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第1回パリ・モーターショーで、ド・ディオン・ブートン・エンジンを搭載したプジョー最初のモーターサイクルを発表。後輪部分にエンジンをマウントする、斬新な車体構造だった。

1907年

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マン島TTレースの第1回大会の2気筒クラスにおいて、プジョー製Vツインエンジンを搭載したノートンが勝利。

1934年

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ボルドール24時間耐久ロードレースにおいて、「プジョー P515」が2,000kmおよび3,000kmの平均最高速度、24時間走行の平均最高速度、という3つの世界記録を樹立。

1953年

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第二次世界大戦後には女性の社会進出が進み、手ごろな交通手段としてのスクーターがブームとなる。1953年に登場した「プジョー S55」は、フロントのトランクとキャリアや快適なダブルシートが特徴でヨーロッパ市場で人気を博した。

2014年

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インドの自動車大手マヒンドラ&マヒンドラグループPSAからプジョー2輪車部門の株式51%を取得することを発表[1]。マヒンドラの傘下となる。

2018年

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モーターサイクル製造120周年を迎えたこの年に、ブランドの生誕の場所である「パリ・モーターショー」にて、ブランド名を「プジョー・スクーター」から「プジョー・モトシクル」に変更。総合2輪ブランドを目指すとして次世代のプジョーモトシクルを象徴する「P2X Concept」を発表した[2]

2019年

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マヒンドラ&マヒンドラがグループPSAからプジョー・モトシクルの全株式を取得し、完全子会社とすることが発表された[3]

2022年

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マヒンドラ&マヒンドラがドイツの再生請負会社Mutaresにプジョー・モトシクルの株式50%と経営権を売却した。

製品

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脚注

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  1. ^ 印マヒンドラ、プジョーのスクーター子会社51%取得へ”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2014年10月7日). 2023年5月10日閲覧。
  2. ^ 新生プジョーは総合2輪ブランドとして未来を目指す…EICMA 2018”. Response (2018年12月25日). 2023年5月10日閲覧。
  3. ^ PSA、プジョー・モトシクルの全株式を売却へ…次世代二輪車の設計と開発は引き続き支援”. Response (2019年10月28日). 2023年4月25日閲覧。

外部リンク

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2018年より「aidea株式会社」が日本での輸入総代理店を務めている。