ブロードメディア

日本の東京都港区にあるマルチメディア配信会社

ブロードメディア株式会社: Broadmedia Corporation)は、東京都港区に本社をおくマルチメディア配信会社。日本音声製作者連盟正会員。

ブロードメディア株式会社
Broadmedia Corporation
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 4347
2002年3月8日上場
略称 ブロメディア
本社所在地 日本の旗 日本
107-0052
東京都港区赤坂八丁目4番14号
設立 1996年9月5日
(スカイインターナショナル企画株式会社)
業種 サービス業
法人番号 2010401054419 ウィキデータを編集
事業内容 クラウドゲームサービス、ネットを活用した通信制高校、映像配信・制作・販売、BS釣りビジョン、デジタルシネマ、CDN等の配信技術の提供
代表者 代表取締役社長 橋本太郎
資本金 34億5749万円
(2018年3月31日現在)
売上高 連結108億円(2018年3月期)
純資産 連結26億円(2018年3月31日現在)
総資産 連結65億円(2018年3月31日現在)
従業員数 連結405名(2018年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要子会社 株式会社釣りビジョン
ブロードメディアeスポーツ株式会社
外部リンク www.broadmedia.co.jp
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概要

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世界がブロードバンド化・デジタル化して行く環境の中で、それを先取りした「技術プラットフォームを持つコンテンツ事業者」として、「コンテンツの調達能力」と「それを安定的にかつ高品質で配信する技術」の双方を併せ持つ独自性が強みのユニークな会社。

創業事業のCS放送会員サービスを柱とした時期から積極的に事業展開を行い、現在は「コンテンツ」、「放送」「スタジオ」、「技術」、「ネットワーク営業」の5つのセグメントで事業を行っている。

コンテンツ事業では、独自の特許技術を活用したテレビやスマートフォン向けにクラウドゲームサービスを提供。また新作の洋画・邦画・ドラマを中心としたマルチデバイス向け映像配信サービスの提供や、インターネットを活用した新しいeラーニングのスタイルで広域通信制高等学校を運営している。

放送事業では、日本で唯一の釣り専門チャンネル「釣りビジョン」「BS釣りビジョン」(BS251ch)の放送・制作・番組販売等を行っている。

スタジオ事業では、外国映画・ドラマのテレビ放映権の販売、日本語版制作(字幕・吹替)、DVDビデオの権利仕入・発売・プロモーション、映画製作、劇場配給、映画宣伝等を行っている。

技術事業では、CDNサービスの提供や、高度な配信技術の開発、インターネットセキュリティー関連事業、映画館への配信システムと配信サービスの提供を行う「デジタルシネマ」サービス、ホテル向けインターネットサービスの保守・運用等を行っている。

ネットワーク営業事業では、ブロードバンド回線・ISPサービス・携帯端末等の販売を行っている。

沿革

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  • 1996年スカイインターナショナル企画株式会社として設立。
  • 1998年株式会社デジタルクラブに商号変更。日本デジタル放送サービス(現:スカパーJSAT)と代理店契約を結び、当時高価だったスカパー!チューナーのレンタルを開始する。
  • 2000年12月、サービス名を後の社名でもある「Club iT」に変更(クラビット株式会社への商号変更は2002年1月)。
  • 2000年4月、株式会社デジタルクラブ[要出典](旧:ガルバ株式会社)と合併[要出典]
  • 2001年12月、子会社ブロードメディア・ティービー企画株式会社(現:ビー・ビー・ケーブル株式会社)を設立。
  • 2002年3月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現:JASDAQスタンダード)に上場。
  • 2002年4月、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(現:スカパーJSAT)との代理店契約を終了。
  • 2002年5月、ビー・ビー・テクノロジー株式会社(現:ソフトバンク株式会社)とヤフー株式会社が提供する「Yahoo!BB」と「BBフォン」の取扱い開始。
  • 2002年7月、日本で初めて有線役務利用放送事業者に登録。同8月にはブロードメディア・ティービー企画株式会社をビー・ビー・ケーブル株式会社に商号変更。
  • 2003年3月、IP放送「BBケーブルTV」(2004年6月「BBTV」にサービス名変更)のサービスを開始(2004年9月ソフトバンクBBに譲渡)。
  • 2003年7月、Oy Gamecluster社(フィンランド)と、ゲームを中心としたインタラクティブサービス事業の共同展開に関する業務提携契約を締結。
  • 2003年10月、CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)サービス事業に参入。
  • 2004年7月、ムービーテレビジョンから営業権の譲渡を受け、ブロードメディア・スタジオ株式会社を設立。
  • 2004年9月、ビー・ビー・ケーブル株式会社の全株式を、ソフトバンクBB株式会社(現:ソフトバンク株式会社)に売却。
  • 2005年4月、アカマイテクノロジー社(米国)の主要リセラーであるCDNソリューションズ株式会社(現:ブロードメディア・テクノロジーズ株式会社)を子会社化。
  • 2006年3月、シーディーネットワークス社(韓国)とその子会社の株式会社シーディーネットワークス・ジャパンと業務提携契約を締結。
  • 2006年7月、親会社のソフトバンク・ブロードメディア(現:SBBM)より、釣りビジョン日本映画衛星放送日本映画専門チャンネル時代劇専門チャンネル)、ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング(J SPORTS)など8社の株式を取得。これにより、釣りビジョンは連結子会社、連結子会社となった。
  • 2006年11月、ブロードメディア・スタジオ株式会社を子会社化。
  • 2007年10月1日、ブロードメディア株式会社に商号変更。
  • 2007年11月、会社分割によりゲーム事業をGクラスタ・グローバル株式会社へ承継。
  • 2009年9月、広域通信制高等学校「ルネサンス高等学校」を運営するルネサンス・アカデミー株式会社を子会社化。
  • 2010年4月、映画館のデジタル化普及推進を目的としたデジタルシネマ倶楽部株式会社を設立。
  • 2010年7月、インターネット対応テレビ向け動画配信サービス「T's TVレンタルビデオ」の提供を開始。
  • 2011年11月、Gクラスタ・グローバル株式会社がインテル キャピタルからの投資を受ける。その後同社の株式を追加取得、これにより同社は持分法適用会社となった。
  • 2012年9月、「世界初のWi-Fiクラウドゲーム機」のG-cluster東京ゲームショウに出展。
  • 2013年5月、G-clusterを6月20日に発売すると発表[1]
  • 2014年5月、ルーネット・システムズ株式会社(現:ブロードメディア・テクノロジーズ株式会社)を子会社化。
  • 2015年8月、動画配信サービス「T's TVレンタルビデオ」をグループ内の他のサービスと統合し、エンタメ情報サイトと連携したマルチデバイス対応の映像配信サービス「クランクイン!ビデオ」にリニューアル。
  • 2016年5月23日、持分法適用会社であるGクラスタ・グローバル株式会社が解散し、クラウドゲーム事業に必要な技術(特許権)、商標権等の資産をブロードメディアの完全子会社であるブロードメディアGC株式会社が継承した。
  • 2017年6月、グループ内の経営強化のため、CDNソリューションズ株式会社を存続会社としてルーネット・システムズ株式会社を吸収合併させ、ブロードメディア・テクノロジーズ株式会社に商号変更。
  • 2020年4月1日、子会社のルネサンス・アカデミー株式会社、ブロードメディア・スタジオ株式会社、ブロードメディア・テクノロジーズ株式会社、デジタルシネマ倶楽部株式会社、ブロードメディアGC株式会社、ハリウッドチャンネル株式会社の6社を吸収合併[2]
  • 2021年7月、企業向けシステム設計やソフトウェア開発、保守運用サービスを提供するシステムデザイン開発株式会社を子会社化。

主な子会社

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旧子会社

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以下は、2020年4月1日をもって吸収合併されている。

  • ブロードメディア・スタジオ株式会社
  • ハリウッドチャンネル株式会社
  • ルネサンス・アカデミー株式会社
  • デジタルシネマ倶楽部株式会社
  • ブロードメディアGC株式会社
  • ブロードメディア・テクノロジーズ株式会社

主な吹替制作実績

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※旧ムービーテレビジョン時代に制作されたものも含む。

G-cluster

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G-cluster
メーカー ブロードメディア
種別 据置型ゲーム機
世代 第8世代
発売日 2013年6月20日
外部接続 IEEE 802.11 g/n
USB
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G-cluster(ジークラスタ)はHDMI端子でテレビに繋ぐ手のひらサイズの小型クラウドゲーム機[1]シンクライアント)。日本では2013年6月20日に発売[1]。専用端末である「G-cluster」のほかに、「Gクラスタ」が搭載されたテレビでも利用することができる。

「月額500円プラン」と「単品購入」が用意されている。提供タイトルとしてはユービーアイソフトコナミデジタルエンタテインメント日本ファルコムスクウェア・エニックスコーエーテクモゲームスなどが参入。

PC向けゲームコントローラが使えるほか、専用の無料アプリを使うことによってスマートフォンなどをコントローラ代わりに利用できる[1]

特許取得技術であるクラウド配信技術「Gクラスタ」技術を利用している。「Gクラスタ」は、ゲームの全てのプログラム処理をサーバー側で行い、その結果描画される映像をブロードバンドを通じてストリーミングでテレビ、PC、タブレット、スマートフォンなど各種端末に配信することで、さまざまなゲームを楽しむことができる。この技術は「T's TV」やひかりTVゲームNTTぷらら)、J:COMゲーム(ジュピターテレコム)にも使われている。

2025年2月、サービス終了予定[5]

クランクイン!

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映画、TVドラマ、海外ドラマ、アニメ・コミック、海外セレブ・ゴシップなどの最新エンタメ情報を提供する情報サイト。2012年に映画情報サイト「ハリウッドチャンネル」を「クランクイン!」に名称変更、全面リニューアルを行う[6]

クランクイン!トレンド

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「クランクイン!」の姉妹サイトとして、2019年にオープン[7]。クランクイン!で提供していたおでかけ・イベント情報やグルメ、グッズなどの「トレンド」情報を拡充。女性向けのエンタメ・ライフスタイル情報を提供している。

クランクイン!ビデオ

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「クランクイン!ビデオ」は、マルチデバイス対応の映像配信サービスで、子会社のハリウッドチャンネル株式会社が運営している。新作映画、ドラマを中心とした作品をTV・PC・スマートフォン・タブレット向けに配信している。月額900円(税別)で毎月2,000円分のポイントが使える「プレミアムプラン」のほか、単品購入も可能。

(2015年8月に「T's TVレンタルビデオ」と「ドラMAXアリーナ」を統合し、「クランクイン!ビデオ」にリニューアル。)

ルネサンス高等学校グループ

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eラーニングを活用した教育環境で、全国広域通信制・単位制高校である「ルネサンス高等学校」、「ルネサンス豊田高等学校」、「ルネサンス大阪高等学校」を運営している。

釣りビジョン

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子会社の株式会社釣りビジョンが、衛星基幹放送事業者として日本で唯一の釣り専門チャンネル「釣りビジョン」「BS釣りビジョン」(BS251ch)の放送・制作・番組販売等を行っている。

「釣りビジョン」は1998年の創業以来、365日24時間、釣りを中心としたアウトドア関連の番組を放送している。自社制作のオリジナル番組を基本とし、磯、沖、バス、フライ、ソルトウォータールアーをはじめ、鮎・シロギス等の季節の釣りや、海外での釣行記、また、ヘラブナ・渓流釣り・投げ釣り等の普段地上波民放局ではあまり取り上げられないジャンルの釣りに到るまで、意欲的に番組化、放送している。

脚注・出典

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  1. ^ a b c d クラウドゲームを体験できるゲーム機「G-cluster」が6月20日に発売。価格は9980円から”. 4Gamer.net (2013年5月27日). 2013年5月28日閲覧。
  2. ^ 連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)完了に関するお知らせ” (PDF). ブロードメディア株式会社 (2020年4月1日). 2020年11月13日閲覧。
  3. ^ 西正「モノを作る人と、作ったモノを売買する人」『コンテンツホルダー優位の時代―ムービーテレビジョンの挑戦』中央経済社、2002年、164頁。ISBN 978-4502581007 
  4. ^ ルーカスフィルムの担当者がムービーテレビジョンの六本木スタジオを日本で一番設備が整っていると評価したことから制作を担当した[3]
  5. ^ “クラウドゲームサービス「Gクラスタ」2025年2月28日にサービス終了―2024年8月30日からは新規販売を終了”. Game Spark. https://www.gamespark.jp/article/2024/08/08/143972.html 2024年8月9日閲覧。 
  6. ^ 映画情報サイト「ハリウッドチャンネル」、エンタメ総合サイト「クランクイン!」に名称変更&サイト全面リニューアル”. www.atpress.ne.jp. 2022年3月24日閲覧。
  7. ^ “行きたい&欲しい”がきっとみつかる 女性向けトレンド&ライフスタイル情報提供サイト「クランクイン!トレンド」をオープン!”. www.atpress.ne.jp. 2022年3月24日閲覧。

外部リンク

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