ブレリオ 110
ブレリオ 110(Blériot 110)は、フランスの長距離飛行記録機である。1930年代に長距離飛行の世界記録を樹立した。
フランス政府の要求により長距離飛行機として開発された。高翼の単葉機で、翼に6個の燃料タンク、胴体に4個の燃料タンクを備え、合計で 6,000 Lの燃料を搭載できた。
1930年5月16日に初飛行し、初飛行では燃料供給に問題があったが、修理の後、周回飛行での世界記録樹立のため、アルジェリアのOranに運ばれた。1930年11月15日から1932年3月26日の間に3度、長距離飛行記録を樹立し、最終的に76時間34分の飛行を行い、10,601 kmの距離記録を樹立した。この記録は1938年に日本の航研機によって更新された。
この機体は、長距離飛行を競ったドボワチーヌ D.33で死亡したパイロットの名前から、Joseph Le Brixと呼ばれるようになった。
1933年8月5日、Paul Codos とMaurice RossiはニューヨークからシリアのRayakまでの9,105 kmを飛行し、直線距離の世界記録を樹立した。その後、2年間にわたってさらに記録をのばす試みがなされたが成功せず、機体は廃棄された。
性能諸元
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諸元
- 乗員: 2
- 全長: 14.57 m (47 ft 9 in)
- 全高: 4.90 m (16 ft 1 in)
- 翼幅: 26.50 m(86 ft 11 in)
- 翼面積: 81.0 m2 (872 ft2)
- 空虚重量: 2,680 kg (5,808 lb)
- 運用時重量: 8,790 kg (19,378 lb)
- 動力: イスパノスイザ12L 、447 kW (600 hp) × 1
性能
- 最大速度: 220 km/h (137 mph)
- 航続距離: 12,600 km
- 実用上昇限度: 2,000 m (6,560 ft)