このページはドラフトです 2006年8月19日 (土) 00:17 (UTC)

航空分野では、その歴史から物理単位としてSIよりもfps単位系(ヤード・ポンド法)が2000年代現在でも世界的に広く使われている(一部の国を除く)。このページでは、日本語版ウィキペディアで航空機スペックの表記に使用されている物理単位を中心に、航空分野でよく使われる単位について簡単に記し、航空系項目を読んだり編集したりする際の便宜を図る。

単位換算は日本語版読者の需要のありそうな組み合わせ(主にfpsからSIへ)を中心に記し、他のものは敢えて省いた。「 = 」は正確に等しいことを示す場合と概ね等しいことを示す場合がある。留意されたい。

航空分野に限らない一般の単位は単位一覧物理単位一覧を、一般の単位換算は単位の換算一覧や各種外部サイトを参照。

記号 意味・読み 換算
長さ length - 寸法・高度・距離など
m メートル 1 m = 3 ft 3+ in
km キロメートル
ft フィート 1 ft = 0.3048 m
in インチ 1 in = 2.54 cm = 0.0254 m
mi マイル(法定マイル) 1 mi = 1.609344 km
nm 海里(ノーティカルマイル) 1 nm = 1.852 km
注: 航空分野では単に「マイル」とあっても、ノーティカルマイルを指すことも多い。近くに速度がノットで書いてあればその可能性は高まる。一方、速度がマイル時 (mph) であれば法定マイルの可能性もある。
面積 area - 翼面積など
m 2 平方メートル
ft2 平方フィート 1 ft2= 0.0929 m2
速度(速さ) speed - 飛行速度・上昇率など
マッハ (Mach, M) マッハ数: 航空機の飛行速度と音速との比。無次元数(無次元量)。音速は温度の関数で、大気温度は高度・季節・緯度などによって変わるから、海面上標準大気状態に近い状態での Mach 1 ≈ 340 m/s = 1,224 km/h がいつでも使えるわけではない。スペック編集時も、特に資料に Mach 表記しかない場合など、単純に km/h にしてよいとは限らない。逆も同様。計算するときは、音速を(γは空気の比熱比、Rは空気の気体定数287,Tはケルビン度)として、無次元化すればよい。
km/h (kph) キロメートル毎時 1 km/h = 16.666... m/min
mph (mi/h) マイル時 1 mph = 1.609344 km/h
kt (kts) ノット(海里毎時) 1 kt = 1.852 km/h
KTAS ノットTAS 対気速度 (TAS) をノット表示したもの。
KIAS ノットIAS 指示対気速度 (IAS) をノット表示したもの。
GS 対地速度(グラウンドスピード)
m/min メートル毎
ft/min (fpm) フィート毎分 1 ft/min = 0.3048 m/min
質量 mass - 機体やペイロードの質量(重量)など
kg キログラム 1 kg = 2.2046226218 5 lb
lb (lbm) ポンド (質量) 1 lb = 0.453 592 37 kg
注: 「最大離陸重量」なども実質は質量を記載していると考えた方がわかりやすい。推力重量比を計算するときは、g = 9.80665 m/s^2 を掛けて N あるいは kN の重力に換算してから、N あるいは kN の推力を割ればいい。
force - エンジン推力など
kN キロニュートン 1 kN = 102.040816326... kgf = 224.961492025... lbf
kgf (kgw, kg) 重量キログラム 1 kgf = 9.80665 N = 0.00980665kN = 2.20462262184... lbf
lbf 重量ポンド 1 lbf = 0.45359237 kgf = 4.44822... N = 0.00444822... kN
仕事率 power - エンジン出力など
kW キロワット 1 kW = 1 kJ/s = 1 (kN m)/s
hp 馬力 1 hp = 0.74569987158227022 kW
PS 仏馬力 1 PS = 0.73549875 kW