ブリティッシュ ベイクオフ

イギリスの料理コンテスト番組

ブリティッシュ・ベイクオフThe Great British Bake Off)は、イギリスの料理コンテスト番組。

The Great British Bake Off
ジャンル 料理番組/リアリティ番組
ディレクター Andy Devonshire (2010–2012, 2014–)
Scott Tankard (2012–2013)
司会者 ノエル・フィールディング(2017–)
アリソン・ハモンド(2023–)
審査員 ポール・ハリウッド(2010–)
プルー・リース (2017–)
国・地域 イギリスの旗 イギリス
シーズン数 14
話数 134
各話の長さ 60分
製作
製作総指揮 Anna Beattie (2010–)
Richard McKerrow (2010)
Sarah Thomson-Woolley (2016–2017)
Kieran Smith (2012)
プロデューサー Samantha Beddoes (2013–2014)
Amanda Westwood (2012)
製作 Love Productions Limited
放送
放送チャンネルBBC Two(2010–2013)
BBC One(2014–2016)
チャンネル4(2017–)
放送国・地域イギリスの旗 イギリスほか
放送期間2010年8月17日 - 現在
公式ウェブサイト
番組年表
関連番組ソーイング・ビー
ベイクオフ・ジャパン
テンプレートを表示

2010年から2013年(第1から第4シーズン)はBBC Two、2014年から2017年(第5から第7シーズン)はBBC One、2018年(第8シーズン)以降はチャンネル4で放送されている。

放送開始以来シーズンを追うごとに人気は高まり、「イギリスで視聴率トップの人気番組」とも言われる。放送局がBBCからチャンネル4に移動したときは現地の新聞の一面で報道された[1]。2022年時点で、世界35か国で放映されている[2]

日本ではDlifeで、2017年1月より第4シーズン、2018年7月より第5シーズン、2019年1月より第6シーズン、2019年7月より第7シーズンが放送された。Dlife閉局後は、2020年にクリスマススペシャルがFOXチャンネルで放送され、同局で2021年の2月20日より放送中(Dlife版と同様に第4シーズンからの放送)。

NHK Eテレでも一週分を前後編に分け30分ずつの形態を採って2022年4月7日夜10時から放送を開始。6月23日まで第1シーズン、6月30日から10月13日まで第2シーズンが放送された。それに先立ちBSプレミアムで同年1月17日から第1シーズン、3月7日から第2シーズンが集中放送された(時間は早朝6時、第3シーズン以降はBSでは放送なし)。第2シーズン終了後は『ソーイング・ビー5』の放送を挟み、2023年4月6日から8月17日まで第3シーズンを、2024年4月4日から9月12日までは毎週木曜夜10時の放送枠で第4シーズンを放送した[3]。NHK版は『ブリティッシュ・ベイクオフ1』というようにタイトルにシーズン名を付している。第3シーズン以降HDで製作されているため認識されにくいが、本国で10年以上前に放送された内容となる。

概要

編集

事前オーディションで選考されたアマチュア料理家(番組内では「ベイカー」(Baker)と呼ばれる)たちが、毎週与えられるテーマに沿ったパンパイケーキや焼き菓子などの出来栄えを10週に渡って競い合う番組。

ひとつのシーズンに参加するベイカーは12名(第1シーズンは10名、第4シーズンは13名)。

各ベイカーには1人1台ずつのオーブンやグリル、製菓用ミキサーIHヒーターなどを備えた調理台が割り当てられ、毎週、下記3つのチャレンジに挑戦する。

オリジナルチャレンジ(Signature Challenge)
事前に用意し試作した、自分が得意なレシピで作成する。
テクニカルチャレンジ(Technical Challenge)
審査員(第7シーズンまではポール又はメアリー)が作成した簡素なレシピ(焼成温度や焼く時間、混ぜる順序、材料を刻む細かさなどが省かれている)と材料が会場で与えられ、それを用いて課題を作成する。課題は事前に知らされず、レシピと材料は全ベイカーに同じのものが用意される。
完成品はどのベイカーが作ったかわからない状態で審査される。
マスターピースチャレンジ(Showstopper Challenge)
事前に用意したレシピとデザインでそれぞれの技術と個性を競う。

各チャレンジには制限時間が設けられ、司会者による「ベイク!(Bake!)」の掛け声で一斉に調理を開始する。 ベイカーはその時間内で材料の準備、生地の醗酵、焼き上げ、冷却、飾り付けなどの作業をすべて終わらせる。
その後、各チャレンジごとに審査員による試食と批評が行われる。「テクニカルチャレンジ」だけは全員の順位も発表される。
さらに、3つのチャレンジの出来から総合的に判断し、審査員による総合評価が低かった1から2名が脱落し、その週に最も評価が高かった者は、「スターベイカー」(Star Baker)の称号を得る。

決勝では、それまでに勝ち残った3名のベイカーからその年の優勝者が選ばれる。

NHKの放送は日本語吹き替え版を新規製作。進行役の声優はDlife/NHK版の順に小島幸子本田貴子(スー)、濱口綾乃樋口あかり(メル)、羽鳥靖子唐沢潤(メアリー)、永野善一楠大典(ポール)。

出演者

編集
審査員 司会進行
第1シーズン~第7シーズン ポール・ハリウッド (英語版)
メアリー・ベリー (英語版)
スー・パーキンス (英語版)
メル・ギェドロイツ (英語版)
第8シーズン~第10シーズン ポール・ハリウッド
プルー・リース (英語版)
ノエル・フィールディング (英語版)
サンディ・トクスヴィグ (英語版)
第11シーズン~第13シーズン ノエル・フィールディング
マット・ルーカス (英語版)
第14シーズン~ ノエル・フィールディング
アリソン・ハモンド (英語版)

テーマ

編集

第1シーズン(2010年)

編集
  • 第1週:ケーキ
    • オリジナルケーキ
    • ビクトリアサンドイッチケーキ(スポンジの間にジャムを挟んで粉砂糖を振りかけたケーキ)
    • お祝い用のチョコレートケーキ
  • 第2週:ティータイムのお菓子
  • 第3週:パン
    • オリジナルブレッド
    • コブローフ(イギリス伝統の丸パン)
    • バスケットいっぱいのパンを作る(食事系・スイーツ系を12個ずつ)それぞれ3種類まで作っていいが、すべてが審査対象に入る。
  • 第4週(準々決勝):プディング
    • オリジナルプディング
    • レモンスフレ:あるベイカーが卵黄を入れ忘れるアクシデントがあった。
    • 3種類のプディング(クランブル・パンプディング・スェットプディング(suet pudding、生地にスエット(牛や羊の脂)を使った伝統的なプディング))
  • 第5週(準決勝):ペイストリー
    • お惣菜系のオリジナルセイボリーパイ
    • コーニッシュパスティ(ショートクラスト生地に肉と野菜のフィリングを詰めた半月型のパイ)
    • 3種類のペイストリーのセット 2種(セイボリー系のカナッペのセット・スイーツ系のタルトのセット)
  • 第6週(決勝 前編):24個のプチケーキ
    • ポールとメアリーが後編のチャレンジに向けて、どのベイカーを脱落するかで大もめになるアクシデントがあった。
  • 第7週(決勝 後編):ガーデンパーティ
    • スコーン・シュークリーム・タルト・サンドイッチの4種のアフタヌーンティセットを作る。:あるベイカーがシュー生地の出来に納得できず、ごみ箱ではなく流しに捨てるアクシデントがあった。

第2シーズン(2011年)

編集
  • 第1週:ケーキ
    • カップケーキ 24個(2種まで) カップケーキにアイシングを施すこと
    • コーヒーとくるみのバッテンバーグケーキ
    • 2段以上のお祝い用ケーキ:あるベイカーがケーキを落として1段になってしまうアクシデントがあった。
  • 第2週:タルト
    • セイボリーキッシュ
    • レモンタルト
    • スイーツ系のミニタルト 2種24個:あるベイカーが材料の計量ミスによって焼き型から作品をはずせなくなり、そのまま提出するアクシデントがあった。
  • 第3週:パン
    • 型を使わずに焼く味つけパン:あるベイカーが材料を切る際に指を切るアクシデントがあった。
    • フォカッチャ
    • かごいっぱいのパン パンに入れるかごもパン生地で作らなければならない。かごに入れるパンは24個で、スイーツ系・セイボリー系どちらでもいいが2種まで
  • 第4週:ビスケット:2人がスターベイカーに選ばれた
    • ビスケット 12個
    • ブランデースナップ 24個
    • マカロン 3種60個
  • 第5週:パイ:2人が脱落した
    • ポットパイ
    • ポークパイ 6個:焼き上げたあと1晩寝かせる必要があるため、試食と結果発表は翌日行われた。
    • メレンゲパイ
  • 第6週(準々決勝):デザート
    • ベイクドチーズケーキ
    • チョコレートルーラード(メレンゲの生地でクリームを巻くロールケーキ)
    • クロカンブッシュ
  • 第7週(準決勝):パティスリー
    • レイヤードムースケーキ
    • アイスドフィンガー(アイシング・パン) 12個
    • デニッシュ生地のペイストリー 3種 いずれも同じ生地から作ること
  • 第8週(決勝)
    • ミルフィーユ 12個 パイ生地は3層、フィリングは2層にすること
    • ザッハトルテ
    • プチフール 3種(メレンゲ、スイーツ系、スポンジベース)テーマは「英国の夏」

第3シーズン(2012年)

編集
  • 第1週:ケーキ
  • 第2週:パン
  • 第3週:タルト
  • 第4週:デザート:メルが休みのためスーのみで司会進行
    • トルテ 高さは20センチ以上、また小麦粉以外の粉を使用すること
    • クレームカラメル:ベイカー2人が卵の扱いを間違って十分に固まらず、焼き型の器に入れたまま提出するアクシデントがあった。
    • メレンゲデザート 4段であること
  • 第5週:パイ
    • ウェリントン(パイ生地で覆ったセイボリーパイ) 長さは8インチ以上あること
    • ハンドレイズドパイ(湯練りペイストリー) 成形にはドリー(木製の型)を使用すること:焼き上げたあと1晩寝かせる必要があるため、試食と結果発表は翌日行われた。
    • 甘いアメリカンパイ
  • 第6週:プディング
    • スポンジプディング 2種12個
    • クイーン・オブ・プディング
    • シュトルーデル:あるベイカーがフードプロセッサーで指を切る大けがをし応急処置を受けたため実質リタイアとなり、不公平に脱落するのはいかがなものかという理由で脱落者がゼロというアクシデントがあった。
  • 第7週:甘い生地(sweet dough):前週の措置を受けて2人が脱落した
    • イースト菌を使ったスイーツ系パン 24個
    • ジャムドーナッツ 10個
    • セレブレーションローフ:発酵に長時間かかるベイカーがいるため、通常2日目に行われるマスターピースチャレンジが1日目の最後にスタートした。
  • 第8週(準々決勝):ビスケット
  • 第9週(準決勝):ペイストリー
    • プチフール 3種36個
    • フレイジャーケーキ(苺、カスタードクリームなどを使ったフランスのケーキ)
    • シュー生地で作るペイストリー
  • 第10週(決勝)

第4シーズン(2013年)

編集
  • 第1週:ケーキ:全体を通してベイカー数人が指を切ってしまうアクシデントがあった。
  • 第2週:パン
    • ブレッドスティック 36本 イースト菌で醗酵させた長さ25cmのもの:あるベイカーが焼いたグリッシーニが1本落としてしまうも、別のベイカーが寸前でキャッチするアクシデントが、また、あるベイカーが焼いたグリッシーニを1本落としてしまうアクシデントがそれぞれあった。
    • イングリッシュ・マフィン 8個  オーブンではなく鉄板かホットプレートで焼くこと:あるベイカーが醗酵させていたマフィンを、スーが誤ってヒジで押しつぶしてしまうアクシデントがあった。
    • 美しく成形して装飾したローフ:あるベイカーが課題とはかけ離れたローフを作るアクシデントがあった。
  • 第3週:デザート:2人が脱落した。
    • トライフル:あるベイカーが誤って他人のカスタードを使ってしまうアクシデントがあった。その影響で、互いのトライフル全体の審査とカスタード単独の審査を切り離して審査している。
    • イル・フロッタント(Ile flottante、スプーンで卵形に丸めたメレンゲをカスタードソースで蒸し煮し、飴細工を飾った菓子):あるベイカーがメレンゲの出来に納得できず、一から作り直すアクシデントがあった。
    • プチフール 24個(ビスケットベースとスポンジベースの2種 スポンジの味をチョコ味にしたり、飴を飾り付けするのは自由):あるベイカーが焼いたスポンジが型から外せられないアクシデントがあった。
  • 第4週:パイとタルト
    • ダブルクラストのフルーツパイ 生地はスイートかショートクラストであること
    • カスタードタルト 12個
    • フィロ生地のパイ
  • 第5週:ビスケットとトレイベイク
    • トレイベイク(Traybake、円筒形のケーキ型ではなくトレイに流し込んで焼き、四角く切り分けたケーキ)ただし、飾りつけに使うキャラメルやマシュマロは一から作ること。
    • チュイール 18個(屋根型と葉巻型の2種)
    • 高さ30cm以上のビスケットのタワー:あるベイカーのタワーが時間切れ直前に崩壊するアクシデントがあった。
  • 第6週:菓子パン(Sweet Dough)
    • ティー・ローフ(tea loaf、様々な茶類を素材にしたローフ)
    • アプリコット・クーロンヌ(apricot couronne、アプリコットを具材にし、ねじった生地を環状にした王冠を模したパン) 8個
    • ヨーロッパの菓子パン(European sweet buns) 2種24個 発酵に長時間かかるため、通常2日目に行われるマスターピースチャレンジが1日目の最後にスタートした。
  • 第7週:ペイストリー
    • スエット・プディング
    • チョコレートをかけたルリジューズ 8個
    • パフペイストリー 36個(フィリングを詰めたもの、アイシングしたもの、ベイカー独自のものの3種)
  • 第8週(準々決勝):グルテンフリー、デイリーフリー(乳製品不使用)
  • 第9週(準決勝):フレンチ・ペイストリー
    • 甘くないカナッペ 36個(シュー生地、ショートクラスト生地またはラフパフ生地、自由に選んだ生地の3種)
    • シャルロット・ロワイヤル(ドーム状の型の内側に薄切りしたロールケーキを隙間なく貼付け、中にフルーツ入りのババロアを流しいれて固めたデザート):ババロアを冷やし固める時間を取るため、試食と結果発表は翌日行われた。
    • オペラケーキ
  • 第10週(決勝)
    • ピクニック・パイ(Picnic Pie、箱型のペイストリー生地に肉や野菜などを層状に詰めて焼き、冷えた状態で切り分けて食べるパイ)
    • プレッツェル 2種12個
    • 3段重ねのウェディングケーキ

第5シーズン(2014年)

編集
  • 第1週:ケーキ
    • ロールケーキ
    • チェリーケーキ(cherry cake)
    • イギリスの伝統的なケーキ(classic British cake) ミニサイズを36個
  • 第2週:ビスケット
    • 甘くないビスケット 36枚
    • 片面にチョコレート掛けしたフロランタン 18枚
    • 物語の立体ビスケット(3D biscuit scene、他の支え無しで自立するビスケットのみを用いて、物語性のある一場面を立体的に作る)
  • 第3週:パン
  • 第4週:デザート
    • セルフソーシングプディング(self-saucing pudding、フォンダン・オ・ショコラのように焼けたスポンジの中からトロっとしたソースが流れ出るプディング) 8個
    • ティラミスケーキ
    • ベイクド・アラスカ(スポンジケーキとアイスクリームソルベをメレンゲで覆い、表面にバーナーで焼き目をつけたデザート):複数のベイカーが同じ冷蔵庫を使用した結果、あるベイカーのアイスクリームが室温に放置されて溶解してしまい、さらにそのベイカーが自分の作品を捨ててしまうというアクシデントが発生した。
  • 第5週:パイとタルト:競技開始前に、あるベイカーが健康上の理由でリタイアするハプニングがあった。
    • ファミリーサイズのカスタードタルト
    • ミニ洋梨パイ(シナモンなどの入ったシロップで煮た丸ごとの洋梨に、細く切ったパイ生地を螺旋状に巻き付けてオーブンで焼いたもの) 6個
    • ティアードパイ(tiered pie、大きさを変えて複数段に積み重ねたパイ) 3段以上で、支えなしで自立するもの
  • 第6週:ヨーロッパのケーキ(European Cakes):前週であるベイカーがリタイアしたことと、全体を通して出来の悪いベイカーがいなかったため、全員進出するという(いい意味での)アクシデントがあった。
  • 第7週:ペイストリー
  • 第8週(準々決勝):パン生地 上級編(Advanced Dough)
    • バターと卵に富んだリッチな生地で作る、フルーツが入った甘いパン。ただしパン型は使わないこと
    • ポティツァ(povitica、ナッツのフィリングを渦巻状に巻き込んでパン型に入れて焼いたスロヴェニアのパン)
    • ドーナッツ 2種36個
  • 第9週(準決勝):パティスリー
    • バクラヴァ(フィロ生地でナッツのフィリングを巻いた後、渦巻き状に整形して焼き、シロップをかけたトルコ風のペストリー) 2種24個
    • シヒトトルテ(schichttorte、バームクーヘンのように生地を薄く多層に重ねてグリルで焼いたドイツのケーキ) 表面にチョコレートでグレーズを施し、白いアイシングで装飾する。生地の層は20層あること
    • アントルメ(entremet) 技巧を凝らした独創的なもの 2種24個
  • 第10週(決勝)

第6シーズン(2015年)

編集
  • 第1週:ケーキ
  • 第2週:ビスケット
    • ビスコッティ(二度焼きして堅く焼き上げたイタリアの焼き菓子) 形と大きさが揃ったもの 24個
    • アルレット(Arlette、パイ生地をうずまき状に丸めて薄くのばし、カリッと焼いたシナモン風味の焼菓子) 8個 
    • ビスケットボックス入りのビスケット(ビスケット36個とそれを入れるビスケットで作った箱)中身と箱は異なる生地のビスケットであること:あるベイカーが焼き上げたドーム状のビスケットを、スーが押しつぶしてしまうアクシデントがあった。
  • 第3週:パン
    • ソーダブレッド(醗酵させず、膨張材として重曹ベーキングパウダーを用いたパン) 型を使わないもの 2個
    • バゲット (棒状のフランスパン)4個
    • 3Dパンアート(3D bread sculpture) 異なる生地のパン3種を使い、うち一つにはフィリングを入れること
  • 第4週:デザート
    • クレームブリュレ バーナーを使わずグリルで表面をキャラメリゼすること 12個
    • スパニッシュ・ウィンドトルテ(Spanische Windtorte、フレンチメレンゲを中空の円筒型にカリっと焼き、もっちりしたスイスメレンゲ、イチゴ、ラズベリーで出来たフィリングを詰めた、オーストリアのデザート) 全面にパイピングを施し、マジパンで作ったスミレの花で飾ること
    • ベイクドチーズケーキのタワー 少なくとも3段に重ねたもの
  • 第5週:代替食材(Alternative Ingredients)
    • 砂糖を使わないケーキ ハチミツや他のシロップ、フルーツなどで甘みをつけること
    • グルテンフリーのピタパン 小麦粉から生成するグルテンの代わりにオオバコ粉を使用すること 12枚
    • 乳原料を使わないアイスクリームロール バターを使わずに焼いたスポンジにジャムを塗り、乳原料を使わずに作ったアイスクリームを棒状に巻くこと
  • 第6週:ペイストリー
    • フランジパーヌのタルト(Frangipane tart、アーモンド風味のクリームとフルーツのタルト)
    • フラウナ(Flaoun、キプロスイースターに食べられているチーズ入りペイストリー) フィリングにはレーズンとチーズを、香り付けにマハレブ(チェリーの種子の核を粉にしたもの)とマスティックを用い、外側に白ゴマをまぶしたもの 12個
    • ヴォロヴァン(肉や魚介など様々な具を入れた円筒形の小さなパイ) 2種48個
  • 第7週:ヴィクトリア調(Victorian)
    • ゲーム・パイ(Game Pie、ジビエのパイ)
    • テニスケーキ(Tennis fruit Cake、ドライフルーツを混ぜ込んで焼いたケーキにアーモンドペースト、緑に着色したシュガーペーストを重ね、ロイヤルアイシングで作ったネット、テニスラケット、ラインを飾ってテニスコートを模したケーキ)
    • シャルロット・リュス(charlotte russe、ババロアゼリーを重ね、レディ・フィンガーで周囲を囲ったデザート)
  • 第8週(準々決勝):ペイストリー
    • クリームホーン(cream horn、円錐状に焼いてクリームを詰めたペイストリー) 2種24個
    • モカティーヌ(Mokatine、ジェノワーズでコーヒー味のクリームを挟んだ四角いケーキ)クレーム・オ・ブール(バタークリーム)でパイピングを施し、上面はフォンダンで覆うこと 9個
    • ルリジューズ・ア・ランシェンヌ(Religieuse a l'ancienne、エクレアのタワー)各層の土台をショートクラストで作って3段以上に重ね、支えなしで2時間以上自立すること
  • 第9週(準決勝):チョコレート
    • チョコレートタルト
    • チョコレートのスフレ:賞味時間の短いスフレの特性から、ベイカー毎に開始時間をずらしてスタートする形式で行われた。
    • チョコレートの立体的なオブジェ 必ずホワイトチョコレートとビスケットを取り入れること
  • 第10週(決勝)
    • フィリング入りのアイシング・パン 2種16個
    • ラズベリーのミルフィーユ 三層で、上面に白とピンクのストライプ柄のアイシングを施すこと
    • イギリス伝統のケーキ 同一の生地で大きさの違う複数のケーキを焼き、すべて同じ焼き上がりであること

第7シーズン(2016年)

編集
  • 第1週:ケーキ
    • ドリズルケーキ(drizzle cake、仕上げに様々な香味のシロップを染み込ませたケーキ) 全体を均一にしっとりさせること
    • ジャファケーキ(jaffa cake、スポンジ生地の上にオレンジのゼリーをのせ、チョコレートでコーティングしたもの) マフィン型を用い、仕上げのチョコレートに伝統的な格子模様を入れること 12個
    • ミラーケーキ(mirror glaze cake) ジェノワーズ生地のケーキの表面をチョコレートやアイシングでのように滑らかに仕上げること
  • 第2週:ビスケット
    • アイシング・ビスケット 同じ厚さ、同じ食感、同じ焼き色で、アイシングにより同一の装飾を施したもの 24個
    • ヴィエニーズワール(Vienna Whirls、渦巻き型に搾り出して焼いた円盤状のショートブレッド生地でバタークリームとラズベリージャムを挟んだもの) 12個
    • 3Dのジンジャーブレッドでつくる物語 ベイカーそれぞれの思い出に残る物語を表現する。但し、高さ30cm以上であること、また8体以上の人物や物体を登場させること
  • 第3週:パン
    • チョコパン チョコレートを使うのはフィリングでも生地でもデコレーションでも良い
    • ダンプフヌーデル(Dampfnudel、深底のフライパンや鍋に醗酵させた生地を丸めて並べ、牛乳とバターで蒸し焼きして作るドイツ蒸しパン) プラムソースとバニラカスタードソースを添えること  12個
    • 編込みパンのオブジェ 3種類の小麦粉を使用すること
  • 第4週:バッター(batter、小麦粉、卵などを水や牛乳で溶いた生地)
  • 第5週:ペイストリー
    • 朝食用ペイストリー(breakfast pastrie) デニッシュ生地を用いたもの 2種各12個 計24個
    • ベイクウェルタルト(feathered Bakewell tart) ラズベリージャムとフランジパーヌをフィリングにし、ピンクと白の矢羽模様のアイシングを施すこと
    • フィロ生地のアミューズ(filo amuse-bouche) 甘いものと甘くないもの 2種各24個 計48個
  • 第6週:植物(Botanical)
    • シトラスメレンゲパイ 種類は問わないがシトラスのフィリングを用いること
    • ハーブのフーガス(leaf-shaped herb fougasse、プロヴァンス地方の伝統的な木の葉型パン) 2個
    • 3段以上の花のケーキ
  • 第7週:デザート
  • 第8週(準々決勝):チューダー朝(Tudor)
    • パイのディスプレイ(shaped pie with Tudor flavours) 複数の異なったパイをテーマに沿ってディスプレイすること。生地もフィリングも自由だが、中身が浸み出さず、切っても崩れないこと。
    • ジャンブル(jumble、キャラウェイアニスシードメース入りのクッキーの一種) ノットボール(knot ball)形とケルトノット(Celtic knot)形のものを各6個 計12個
    • マジパンのオブジェ(marchpane (marzipan) cake) 立体的ですべて食べられること。マジパンはすべて手作りすること
  • 第9週(準決勝):パティスリー
    • パルミエ(palmier、両端から巻きこんだパイ生地を輪切りにして焼いたパイ菓子 甘くないもの2種各12個 計24個 
    • サバラン(Savarin)
    • フォンダン・ファンシー(fondant fancy、小さくカットしたスポンジにバタークリームなどをはさみ、フォンダンでコーティングしたケーキ) 2種各18個 計36個
  • 第10週(決勝)
    • メレンゲの王冠(meringue crown、焼き上げたメレンゲを最低でも3層以上に積み上げてフィリングを挟み、王冠のように装飾したケーキ)
    • ヴィクトリアン・サンドイッチ ラズベリージャムとバタークリームを挟むこと
    • 女王陛下にふさわしいピクニック:チョコレートケーキ1台、甘くないスコーン12個、ミニキッシュ12個、フルーツとカスタードのタルト12個 計49個

第8シーズン(2017年)

編集
  • 第1週:ケーキ
    • フルーツケーキ ファミリーサイズで、生のフルーツを必ず使用
    • チョコレート・ミニロール 12個 チョコ味のスポンジにミント味のクリームを巻きチョコをかけたもの
    • 本物そっくりケーキ ケーキには見えないケーキで、サイズは実物大であること
  • 第2週:ビスケット
    • サンドビスケット 24個 フィリングはオリジナルのもの
    • フォーチュンクッキー アーモンド風味とオレンジ色のものを6個ずつ計12個で中にはおみくじを入れること
    • ビスケットのボードゲーム 直径40センチ以上で味は8種以上、遊んで食べられること
  • 第3週:パン
    • ティーケーキ 12個 均一な丸い形でフルーツも均等に配分されていること
    • コテージローフ 生地は手でこねること
    • パンのアート 着色料ではなく自然の素材で3色以上の色をつけること
  • 第4週:キャラメル
    • ミリオネアショートブレッド (ショートブレッド、キャラメル、チョコレートの3層でできたお菓子)18個
    • ストロープワッフル 12枚 ワッフルの間にキャラメルを挟む。ワッフルは1枚だけ余分に練習用として焼くことができる
    • キャラメルケーキ 3層のスポンジケーキにキャラメルの飴細工などで飾り付けをする
  • 第5週:プディング
    • スチームプディング コンポートやカスタードを添えること
    • ピーナツバター入りチョコレートプディング 6個 審査員が焼き立てを試食するため調理開始時間を1人ずつずらす
    • トライフルテリーヌ カスタードかムースにゼリーを重ねること
  • 第6週:ペイストリー
    • ショートクラスト生地を使った甘くないパイ 4個
    • パステル・デ・ナタ(ラフパフ・ペイストリー) 12個
    • ハンドレイズドパイ ファミリーサイズで甘くないパイであればフィリングは自由だがツヤ出ししたフルーツを上に飾ること
  • 第7週:イタリアン
  • 第8週(準々決勝):忘れられたベイキング
    • ベッドフォードシャー・クランガー(甘いものと甘くないものの2種類のフィリングが入った細長いパイ)
    • ラムニッキー(ラム酒漬けのフルーツが入り上部は格子模様になったスイーツ・ショートクラスト) 添えるラムバターも手作りすること
    • サヴォイケーキ(バターなどの脂肪分を使わない軽いスポンジを何段も重ねたヴィクトリア朝のケーキ)
  • 第9週(準決勝):パティスリー
    • シュークリーム 24個 アイシングをしたものと砂糖がけのシュークラックランの2種
    • ミゼラブル 9個 クリーム3層、スポンジ4層を重ねたもの
    • メレンゲのセンターピース(オブジェ) フレンチ、イタリアン、スイスの3種のメレンゲから最低2種を使用すること
  • 第10週(決勝)
    • パン 3種12個 1種は成形すること、1種は小麦を使わないこと
    • ジンジャービスケット 10枚 楕円形と四角形の2種ですべてに決められたアイシングを施すこと
    • アントルメ(多層ケーキ) スポンジを含め5つの要素を入れること 

スピンオフ

編集
ブリティッシュ ベイクオフ マスタークラス
番組の審査員を務めるメアリー・ベリーとポール・ハリウッドが、番組内で出題された課題のいくつかを実際に作り、そのコツを披露する料理番組。「ブリティッシュ ベイクオフ」各シーズンの終了後に放送される。
日本ではシーズン4のマスタークラス全4回を2018年6月より、シーズン5のマスタークラス全4回を2018年9月より、シーズン6のマスタークラス全4回を2019年3月よりDlifeで放送。
クリスマス ベイクオフ
2016年に撮影された特番。過去の出場者から選ばれた4名がクリスマスをテーマにした3つのチャレンジに挑み、優勝者1名が決定される。2回にわたって放送され、それぞれ異なるベイカーが出場した。
日本では2019年12月に全2回がDlifeで放送された。
ソーイング・ビー (The Great British Sewing Bee)
ブリティッシュ ベイクオフと同じフォーマットで構成されたソーイング(裁縫)コンテスト番組。

日本国内リメイク

編集
ベイクオフ・ジャパン
当番組の日本版。2022年4月22日よりアマゾンプライムにて配信。司会は、女優の坂井真紀と俳優の工藤阿須加[4]

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ なぜ焼き菓子コンテストの『ブリティッシュ・ベイクオフ』はイギリスナンバー1人気番組なのか?”. 2024年5月11日閲覧。
  2. ^ イギリスで社会現象を巻き起こした人気番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」の日本版「ベイクオフ・ジャパン」の詳細が発表! プロの料理人の前で総勢10名のアマチュアベイカーがクッキング・バトル”. tvgroove. 2024年5月11日閲覧。
  3. ^ 放送時期がパリオリンピックパリパラリンピックと重なり、7月末から5週間放送休止、また第19回(ファイナルラウンド前編)の放送はEテレ023chでパラリンピックの中継を行う編成により、初回・再放送ともSD解像度で行われた
  4. ^ 坂井真紀&工藤阿須加『ベイクオフ・ジャパン』競い合いながらも助け合う参加者たちに感動”. ORICON NEWS (2022年4月12日). 2022年4月18日閲覧。

外部リンク

編集
NHK Eテレ 木曜 22:00 - 22:30
前番組 番組名 次番組
クラシックTV
※1時間繰り上げ
ブリティッシュ・ベイクオフ1

ブリティッシュ・ベイクオフ2
ソーイング・ビー5
ブリティッシュ・ベイクオフ3
-