Wikipedia

フランク・クラーク

フランク・ドミニック・クラーク（Frank Dominick Clark, 1993年6月14日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身のプロアメリカンフットボール選手。ポジションはディフェンシブエンド。愛称はザ・シャーク（The Shark）。

フランク・クラーク
Frank Clark
refer to caption
カンザスシティ・チーフスでのクラーク
(2019年)
基本情報
ポジション ディフェンシブエンド
生年月日 (1993-06-14) 1993年6月14日（31歳）
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ベーカーズフィールド
身長: 6' 3" ＝約190.5cm
体重: 272 lb ＝約123.4kg
経歴
高校 グレンビル高等学校
大学 ミシガン大学
NFLドラフト 2015年 / 2巡目全体63位
所属歴
2015-2018 シアトル・シーホークス
2019-2022 カンザスシティ・チーフス
2023 デンバー・ブロンコス
2023 シアトル・シーホークス
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇（2回）
2019, 2022
プロボウル選出（3回）
2019-2021
その他受賞・記録
NFL 通算成績
タックル 263
サック 58.5
フォースファンブル 14
ファンブルリカバー 7
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴

編集

カレッジ

編集
 
ミシガン大学でのクラーク
(2012年)

ミシガン大学では3年目の2013年シーズンにオールビッグ10セカンドチームに選出されるなど活躍したが、2014年にガールフレンドへのDV容疑で逮捕され、チームから離脱した（後述）[1]。

シアトル・シーホークス

編集

2015年のNFLドラフトにて全体63位でシアトル・シーホークスから指名され、その後ルーキー契約を結んだ。

 
シアトル・シーホークスでのクラーク

2015年シーズンは控えとして15試合に出場した。チームは連覇を目指して2年連続でスーパーボウルに出場したが、ニューイングランド・ペイトリオッツに敗れた。

2017年シーズンから先発に定着し、32タックル、9サックを記録した。

2018年シーズンは41タックル、13サックを記録した[2]。

2019年3月4日にシーホークスからフランチャイズタグを指定された。

カンザスシティ・チーフス

編集

2019年4月23日に、2019年のNFLドラフトの1巡目と3巡目の指名権、2020年のNFLドラフトの2巡目指名権とのトレードでカンザスシティ・チーフスへ移籍し、直後にチーフスと5年総額1億500万ドルの契約延長に合意した[3]。

2019年シーズンは37タックル、8サックを記録し、自身初となるプロボウルに選出された。プレーオフではディビジョナル・ラウンドのヒューストン・テキサンズ戦でデショーン・ワトソンからサックを記録し、続くAFCチャンピオンシップのテネシー・タイタンズ戦ではライアン・タネヒルから勝利を決定付けるサックを記録した[4]。スーパーボウルではサンフランシスコ・49ersと対戦し、第4Qにジミー・ガロポロからサックを記録。チームも勝利し、自身初のスーパーボウル制覇となった[5]。

2020年シーズンは29タックル、6サックを記録し、2年連続でプロボウルに選出された。チームは連覇を目指して2年連続でスーパーボウルに出場し、タンパベイ・バッカニアーズと対戦。トム・ブレイディからサックを記録したが、試合には敗れた[6]。

2021年シーズンは22タックル、4.5サックを記録し、3年連続でプロボウルに選出された。

2022年シーズン、第7週の49ers戦でキャリア初となるセイフティを務め、ガロポロからサックを記録した。その2日後、2021年6月に逮捕された影響で2試合の出場停止処分を受けた[7]。プレーオフではディビジョナル・ラウンドのジャクソンビル・ジャガーズ戦でトレバー・ローレンスからサックを記録し、AFCチャンピオンシップのシンシナティ・ベンガルズ戦ではジョー・バロウから2.5サックを記録し、勝利に貢献。2年ぶりに出場したスーパーボウルではフィラデルフィア・イーグルスに勝利し、自身2度目のスーパーボウル制覇となった。

オフに契約再構築の交渉が難航し、2023年3月7日に契約をあと1年残しながらも自由契約となった[8]。

不祥事

編集

大学時代の2012年に家宅侵入罪で逮捕された[9]。

同じく大学時代の2014年にホテルでガールフレンドと口論になり、DV容疑で逮捕された。350ドルの罰金と3日間の禁錮刑が下され、チームから離脱した[1]。

2021年6月20日に銃火器の不法所持により逮捕された。保釈金を支払い釈放されたが、同年3月にも同様の罪で逮捕されていたことが発覚。これにより起訴され、最大3年間の禁錮刑が下される可能性もあったが、2022年9月8日に1年間の保護観察処分となった[10]。

詳細情報

編集

年度別成績

編集
Legend
スーパーボウル制覇
太字 キャリアハイ

レギュラーシーズン

編集
シーズン チーム 試合 タックル ファンブル インターセプト
GP GS Cmb Solo Ast Sck FF FR Yds Int Yds Avg Lng TD PD
2015 SEA 15 0 16 15 1 3.0 1 0 0 0 0 0.0 0 0 1
2016 15 5 47 25 22 10.0 2 1 27 0 0 0.0 0 0 0
2017 16 12 32 19 13 9.0 2 1 0 0 0 0.0 0 0 2
2018 16 16 41 33 8 13.0 3 2 0 1 26 26.0 26 0 3
2019 KC 14 11 37 27 10 8.0 3 1 0 1 5 5.0 5 0 4
2020 15 15 29 21 8 6.0 0 1 14 0 0 0.0 0 0 2
2021 14 14 22 15 7 4.5 2 0 0 0 0 0.0 0 0 0
2022 15 15 39 25 14 5.0 1 1 0 0 0 0.0 0 0 1
通算 120 88 263 180 83 58.5 14 7 41 2 31 15.5 26 0 13

ポストシーズン

編集
シーズン チーム 試合 タックル ファンブル インターセプト
GP GS Cmb Solo Ast Sck FF FR Yds Int Yds Avg Lng TD PD
2015 SEA 2 0 3 2 1 1.0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 1
2016 2 0 1 1 0 1.0 1 0 0 0 0 0.0 0 0 0
2018 1 1 4 2 2 1.0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0
2019 KC 3 3 9 6 3 5.0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0
2020 3 3 9 5 4 3.0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0
2021 3 3 7 4 3 0.0 0 1 0 0 0 0.0 0 0 0
2022 3 3 7 6 1 2.5 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0
通算 17 13 40 26 14 13.5 1 1 0 0 0 0.0 0 0 1


脚注

編集
  1. ^ a b nbaumgardner@mlive.com, Nick Baumgardner | (2015年4月10日). “Frank Clark pleads guilty to disorderly conduct; domestic violence, assault charges dropped” (英語). mlive. 2023年3月8日閲覧。
  2. ^ “Frank Clark 2018 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年3月8日閲覧。
  3. ^ “Seahawks agree to trade Frank Clark to Chiefs for draft picks” (英語). NFL.com. 2023年3月8日閲覧。
  4. ^ “Titans vs. Chiefs - NFL Game Recap - January 19, 2020” (英語). ESPN. 2023年3月8日閲覧。
  5. ^ “49ers vs. Chiefs - NFL Game Recap - February 2, 2020” (英語). ESPN. 2023年3月8日閲覧。
  6. ^ Junda, Zach (2021年2月8日). “White, Fournette Help Lead Bucs to Super Bowl 55 Win” (英語). And The Valley Shook. 2023年3月8日閲覧。
  7. ^ Florio, Mike (2022年10月25日). “NFL suspends Frank Clark for two games under Personal Conduct Policy” (英語). ProFootballTalk. 2023年3月8日閲覧。
  8. ^ “Chiefs Bid Farewell to Two-Time Super Bowl Champion Frank Clark” (英語). Kansas City Chiefs. 2023年3月8日閲覧。
  9. ^ Florio, Mike (2017年5月10日). “Frank Clark would prefer that we not mention his domestic violence incident” (英語). ProFootballTalk. 2023年3月8日閲覧。
  10. ^ “Chiefs' Clark pleads no contest to gun charges” (英語). ESPN.com (2022年9月8日). 2023年3月8日閲覧。

外部リンク

編集
「https://ja.wiki.x.io/w/index.php?title=フランク・クラーク&oldid=98702787」から取得