フッ素の同位体(フッそのどういたい)は数多く存在するが、安定同位体は1つのみで、単核種元素かつモノアイソトピック元素として扱われる。

フッ素標準原子量は18.9984032(5) uである。

核種18Fは陽電子の供給源として重要である。

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同位体
核種
Z(p) N(n) 同位体質量 (u) 半減期 核スピン数 天然存在比
励起エネルギー
14F 9 5 14.03506(43)# 2-#
15F 9 6 15.01801(14) 410(60) × 10−24 s [1.0(2) MeV] (1/2+)
16F 9 7 16.011466(9) 11(6) × 10−21 s [40(20) keV] 0-
17F 9 8 17.00209524(27) 64.49(16) s 5/2+
18F 9 9 18.0009380(6) 109.771(20) min 1+
18mF 1,121.36(15) keV 162(7) ns 5+
19F 9 10 18.99840322(7) 安定 1/2+ 1.0000
20F 9 11 19.99998132(8) 11.163(8) s 2+
21F 9 12 20.9999490(19) 4.158(20) s 5/2+
22F 9 13 22.002999(13) 4.23(4) s 4+,(3+)
23F 9 14 23.00357(9) 2.23(14) s (3/2,5/2)+
24F 9 15 24.00812(8) 400(50) ms (1,2,3)+
25F 9 16 25.01210(11) 50(6) ms (5/2+)#
26F 9 17 26.01962(18) 9.6(8) ms 1+
27F 9 18 27.02676(40) 4.9(2) ms 5/2+#
28F 9 19 28.03567(55)# <40 ns
29F 9 20 29.04326(62)# 2.6(3) ms 5/2+#
30F 9 21 30.05250(64)# <260 ns
31F 9 22 31.06043(64)# 1# ms [>260 ns] 5/2+#
  • #でマークされた値は実験データに由来するものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。

参考文献

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