フタル酸ジイソノニル(フタルさんジイソノニル、Diisononyl Phthalate)は化学式C6H4(COOC9H19)2有機化合物である。略号はDINP消防法に定める第4類危険物 第4石油類に該当する[2]。 無色透明の液体で、イソノナノール無水フタル酸エステル化により製造される。

フタル酸ジイソノニル[1]
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識別情報
略称 DINP
CAS登録番号 28553-12-0 チェック, 68515-48-0 チェック
PubChem 590836
ChemSpider 513622 チェック
UNII 4010KIX4CK チェック
ChEBI
特性
化学式 C26H42O4
モル質量 418.61 g mol−1
外観 油性粘性液体
密度 0.98 g/cm3
融点

-43℃

沸点

244 ~ 252℃ (at 0.7 kPa)

への溶解度 <0.01 g/mL at 20 °C
粘度 64 ~ 265 mPa·s
危険性
引火点 221 °C (430 °F; 494 K) ((c.c.))
発火点 380 °C (716 °F; 653 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

理想的な汎用の可塑剤としての特性を持ち、DOP(DEHP)に次ぐ生産量となっている。

内分泌攪乱作用の懸念から、ヨーロッパ、アメリカ中国、日本では玩具や育児用品への使用が規制されている[3]

脚注

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関連項目

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