フアン・エンカーナシオン

フアン・デ・ディオス・エンカーナシオンJuan De Dios Encarnación, 1976年3月8日 - )は、ドミニカ共和国サン・フアン州ラス・マタス・デ・ファルファン英語版出身の元プロ野球選手外野手)。右投右打。

フアン・エンカーナシオン
Juan Encarnación
セントルイス・カージナルスでの現役時代
(2007年6月9日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・フアン州ラス・マタス・デ・ファルファン英語版
生年月日 (1976-03-08) 1976年3月8日(48歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1992年 アマチュアFA
初出場 1997年9月2日
最終出場 2007年8月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国代表
WBC 2006年

メディアによってはエンカルナシオンと表記されることもある。

経歴

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プロ入りとタイガース時代

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1992年デトロイト・タイガースと契約してプロ入り。

1993年に母国のドミニカン・サマーリーグ・タイガースでプロ生活を始めた。

1994年アメリカ合衆国へ渡り、アパラチアンリーグのルーキー級ブリストル・タイガース英語版とA級ファイエットビル・ジェネラルズでプレーしたが、当初は生活環境に馴染めず伸び悩んだ[1]

1995年はA級ファイエットビルでプレーした。

1996年はA+級レイクランド・タイガース英語版でプレーした。

1997年はAA級ジャクソンビル・サンズで打率.323、26本塁打、90打点を記録し、サザンリーグのオールスターに選出され3本塁打を含む4打数4安打6打点を記録した[1]。9月のロースター拡張に伴ってメジャー昇格を果たし[1]、9月2日にメジャーデビュー。9月14日に全治2か月の左手骨折の重傷を負い[1]、シーズンを終えた。

レッズ時代

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2001年12月11日にドミトリー・ヤングとのトレードで、ルイス・ピネダ英語版と共にシンシナティ・レッズへ移籍した。

マーリンズ時代

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2002年7月11日にライアン・デンプスターとのトレードで、ウィルトン・ゲレーロ英語版ライアン・スネア英語版と共にフロリダ・マーリンズへ移籍した[2]。同年は両チームで自己最高のシーズン24本塁打を記録した。

2003年ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズを制し、球団史上6年ぶり2度目のワールドシリーズ優勝を果たし、エンカーナシオン自身は初めてワールドシリーズ優勝を経験した。

ドジャース時代

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2003年12月13日にマイナー選手と1対1のトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。

マーリンズ復帰

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2004年7月30日にブラッド・ペニーを含む計3人とのトレードで、ポール・ロデューカギレルモ・モタと共に古巣マーリンズへ移籍した[2]

カージナルス時代

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2005年12月27日にラリー・ウォーカーの後釜として[3]セントルイス・カージナルスと3年総額1,500万ドルの契約で移籍した[4]

2006年開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ドミニカ共和国代表に選出された[5]

シーズンではタイガースとのワールドシリーズを制し、ワールドシリーズ優勝を果たしたため、エンカーナシオン自身も3年ぶり2度目のワールドシリーズ優勝を経験した。

2007年8月31日の試合時に、ネクストバッターズサークルで前打者アーロン・マイルズのファウルライナーが顔に当たり、大ケガ(左目の骨折、打撲)をした。これが致命傷となり、当初は現役続行を目指していたが引退した。引退後は故郷のドミニカ共和国に戻り、慈善事業に参加している。

選手としての特徴

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メジャーデビュー当初は驚異的なパワーとアベレージを兼ね備えた打撃、俊足を生かした抜群の外野守備を誇ると言われていた[1]。また、「若い頃のバリー・ボンズに似ている」と専門家から評価されることもあった[6]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1997 DET 11 38 33 3 7 1 1 1 13 5 3 1 0 0 3 0 2 12 1 .212 .316 .394 .710
1998 40 175 164 30 54 9 4 7 92 21 7 4 0 3 7 0 1 31 2 .329 .354 .561 .915
1999 132 538 509 62 130 30 6 19 229 74 33 12 4 2 14 1 9 113 12 .255 .287 .450 .737
2000 141 590 547 75 158 25 6 14 237 72 16 4 3 4 29 1 7 90 15 .289 .330 .433 .763
2001 120 457 417 52 101 19 7 12 170 52 9 5 5 4 25 1 6 93 9 .242 .292 .408 .700
2002 CIN 83 354 321 43 89 11 2 16 152 51 9 4 3 3 26 0 1 63 7 .277 .330 .474 .804
FLA 69 290 263 34 69 11 3 8 110 34 12 5 0 4 20 0 3 50 11 .262 .317 .418 .735
'02計 152 644 584 77 158 22 5 24 262 85 21 9 3 7 46 0 4 113 18 .271 .324 .449 .773
2003 156 653 601 80 162 37 6 19 268 94 19 8 5 6 37 0 4 82 17 .270 .313 .446 .759
2004 LAD 86 350 324 42 76 18 1 13 135 43 3 3 0 1 21 0 4 53 9 .235 .289 .417 .706
FLA 49 182 160 21 38 12 1 3 61 19 2 1 1 1 17 2 3 33 2 .238 .320 .381 .701
'04計 135 532 484 63 114 30 2 16 196 62 5 4 1 2 38 2 7 86 11 .236 .299 .405 .704
2005 141 563 506 59 145 27 3 16 226 76 6 5 4 3 41 2 9 104 9 .287 .349 .447 .796
2006 STL 153 598 557 74 155 25 5 19 247 79 6 5 1 6 30 6 4 86 11 .278 .317 .443 .760
2007 78 307 283 43 80 17 1 9 126 47 2 2 1 4 18 0 1 43 11 .283 .324 .445 .769
MLB:11年 1259 5095 4685 618 1264 242 46 156 2066 667 127 59 27 41 288 13 54 853 116 .270 .317 .441 .758

年度別守備成績

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中堅(CF) 左翼(LF) 右翼(RF)




































1997 DET 2 1 0 0 0 1.000 - 10 21 0 0 0 1.000
1998 13 11 2 0 0 1.000 8 14 1 0 0 1.000 21 34 1 1 1 .972
1999 22 47 0 2 0 .959 118 216 10 7 2 .970 1 1 0 0 0 1.000
2000 141 365 3 5 2 .987 - -
2001 56 126 2 4 0 .970 - 63 121 3 2 0 .984
2002 CIN 59 161 2 2 1 .988 - 31 49 3 3 3 .945
FLA 12 20 0 0 0 1.000 - 61 114 4 1 2 .992
'02計 71 181 2 2 1 .989 - 92 163 7 4 5 .977
2003 - - 155 329 7 0 3 1.000
2004 LAD - 9 10 0 0 0 1.000 77 151 3 4 0 .975
FLA - - 48 96 2 2 0 .980
'04計 - 9 10 0 0 0 1.000 125 247 5 6 0 .977
2005 11 10 0 0 0 1.000 - 135 216 4 4 0 .982
2006 STL 32 46 0 2 0 .958 1 0 0 0 0 ---- 125 219 4 4 0 .982
2007 2 1 0 0 0 1.000 - 74 124 2 8 0 .940
MLB 350 788 9 15 3 .982 136 240 11 7 2 .973 801 1475 33 29 9 .981
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 34(1997年 - 2002年途中)
  • 43(2002年途中 - 2007年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ a b c d e 「明日のスーパースターを目指すニューウェーブたち ホアン・エンカーナシオン[タイガース] “5つの道具”を併せ持つ躍進タイガース期待の星」『月刊メジャー・リーグ』1998年2月号、ベースボールマガジン社、1998年、雑誌 08625-2、58頁。
  2. ^ a b Juan Encarnacion Transactions” (英語). Baseball-Reference.com. 2008年11月9日閲覧。
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、323頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5 
  4. ^ Cards, Encarnacion agree to three-year deal” (英語). ESPN.com. 2008年11月9日閲覧。
  5. ^ 2006 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月7日閲覧 [リンク切れ]
  6. ^ 「大リーグ30球団2000年シーズン戦力分析 デトロイト・タイガース」『月刊メジャー・リーグ』2000年4月号 ベースボール・マガジン社 51頁

関連項目

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外部リンク

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