ピリミジン (pyrimidine) は、有機化合物の一種で、ベンゼンの1,3位の炭素窒素置換されたものである。分子式 C4H4N2分子量 80.09 の複素環式芳香族化合物アミンの一種で、特有の刺激臭を持つ。窒素原子の位置が異なる構造異性体ピラジンピリダジンがある。

ピリミジン
Pyrimidine molecule Pyrimidine molecule
識別情報
CAS登録番号 289-95-2 チェック
PubChem 9260
ChemSpider 8903 チェック
KEGG C00396 チェック
MeSH pyrimidine
ChEBI
ChEMBL CHEMBL15562 チェック
特性
化学式 C4H4N2
モル質量 80.088 g mol−1
密度 1.016 g cm−3
融点

20-22 °C, 293-295 K, 68-72 °F

沸点

123-124 °C, 396-397 K, 253-255 °F

酸解離定数 pKa 1.10[1] (プロトン化ピリミジン)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

核酸ヌクレオチドを構成する核酸塩基として知られるチミンシトシンウラシルは、ピリミジンの誘導体であり、それらの母骨格として重要である。

出典

編集
  1. ^ Brown, H.C., et al., in Baude, E.A. and Nachod, F.C., Determination of Organic Structures by Physical Methods, Academic Press, New York, 1955.

関連項目

編集