バッチャン村
バッチャン村(バッチャンむら、ベトナム語:Xã Bát Tràng / 社鉢塲)は、ベトナムのハノイ、ザーラム県の村。陶磁器の生産地として知られる[1]。
概要
編集ハノイ市街から南東に約13㎞のホン川(紅河)沿いに位置し、標高が低いために雨季(6月~9月)には町ごと水没することがある。レンガ作りが盛んであったために今もレンガ工場が多いが、15世紀ごろから陶磁器作りが始まり、現在では約100軒の工場が軒を連ねる。村の人口は約5000人で、90%近くが陶器作りに従事している。白地に青の陶磁器が多いが、近年は海外の観光客の増加もあって、色とりどりの形も大きさも様々な陶磁器が作られるようになった。バス停付近から観光客目当ての土産店が数多く軒を連ね、焼き物市場を形成しており、所せましと山積みにされている。観光客向けの店が増え、景観は次第に変化し始めている。工場街はその周辺に点在している。工場の多くは有料で見学もでき、直接買うことも可能。工場や店が密集する中心部を少し離れると、大変に静かでのどかな環境である[1]。
日本との関係
編集バッチャン村で製造されるバッチャン焼と日本のかかわりは古く、16世紀にさかのぼる。当時よりこの村の陶磁器は日本に輸出され、多くの茶人たちに愛用されてきた。当時、日本人の注文でトンボをモチーフにデザインされた絵柄は、その後ベトナムでも好まれるようになり一般化し、現在でも数多く生産されている[1]。
観光
編集ツアーも多く出ており平均4000円ほどだが、ハノイ旧市街北側のロンビエン橋たもとのロンビエンバスターミナルから47番のバスで簡単に行ける。本数も多く、料金は5000ドン(日本円で20-30円)と非常に安い。終点付近にバッチャン焼物市場があり、陶磁器を扱う小さな店が約100軒、集まっているので買い物がしやすい。価格は表示されている店とそうではない店があるが、交渉で安くなる。バス停付近には食べ物を扱う屋台もある。町は小さく30分もあれば回ることができる。工場では見学もでき、バス停ではこれらの工場の女たちが客引きをしている[1]。
交通アクセス
編集- 公共交通機関
- バス:47番の路線バスがロンビエンバスターミナルから数多く出ており、終点のバッチャンまで所要約40分。運賃は5000ドン。
- タクシー:約20分。半日チャーターで25ドルほど。
- ツアー:ハノイ市内のほとんどの旅行社が扱っているが、日本円で約4000円ほど。
※料金・運賃はすべて2013年8月現在。 [1]