ハイイヌガヤ
ハイイヌガヤ(這犬榧、学名:Cephalotaxus harringtonia var. nana)は、イヌガヤ科イヌガヤ属の常緑低木。針葉樹。別名はアイヅイヌガヤ、アイズイヌガヤ、エゾイヌガヤ。
ハイイヌガヤ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方、2009年5月
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) (イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia のカテゴリ)
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cephalotaxus harringtonia (Knight ex J.Forbes) K.Koch var. nana (Nakai) Rehder[3] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ハイイヌガヤ(這犬榧)、アイヅイヌガヤ、アイズイヌガヤ、エゾイヌガヤ |
特徴
編集基本変種、イヌガヤ Cephalotaxus harringtonia が、北海道、本州の日本海側の多雪地帯に適応した変種。
積雪に適応して幹の下部が地を這い、枝は斜上し、高さは1-2mほどになる。葉の形は線形で長さ25-35mm、幅2.5-3mm、表面は濃緑色で光沢を持ち、裏面は粉白色を帯び、気孔帯がある。先端は尖るが触っても痛くない。
花期は5-6月、雌雄異株で雄花は黄色、雌花は緑色。種子は10月頃、外種皮が赤く熟し、食用になる。
属名の Cephalotaxus は「頭状の花をつけるTaxus(イチイ属)」[4]、種小名の harringtonia は人名[要出典]、変種名の nana は「小さい」[4]の意味。
分布と生育環境
編集北海道西南部、本州の日本海側の青森県から山口県、四国の石鎚山に分布し、多雪地の林床に自生する。
ユキツバキ、ヒメモチ、ヒメアオキ、エゾユズリハ、ツルシキミなどの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床にみられる。イチイ科(または、イヌガヤ科)カヤ属のカヤの日本海型要素の変種であるチャボガヤ Torreya nucifera var. radicans と混生することも珍しくない。
ギャラリー
編集脚注
編集- ^ Conifer Specialist Group 2000. Cephalotaxus harringtonii. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
- ^ Ghimire, Balkrishna; Heo, Kweon (2014), “Cladistic analysis of Taxaceae s. l.”, Plant Systematics and Evolution 300 (2): 217-223
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b 牧野富太郎『牧野日本植物図鑑』(改訂版)北隆館、1951年。INDEX p.15.
参考文献
編集- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本I』(1989) 平凡社
- 福嶋司・岩瀬徹編著『図説 日本の植生』(2005) 朝倉書店