ノートルダム橋
パリの橋
ノートルダム橋(仏 : Pont Notre-Dame)は、フランスのパリ、セーヌ川に架かる橋である。4区のジェスヴル河岸とコルス河岸を結んでいる。
ノートルダム橋 | |
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基本情報 | |
国 | フランス |
所在地 | パリ |
交差物件 | セーヌ川 |
設計者 施工者 |
ジャン・レサル ジャン・ドログ |
建設 | 1910-1914年 |
座標 | 北緯48度51分23秒 東経2度20分58秒 / 北緯48.85639度 東経2.34944度座標: 北緯48度51分23秒 東経2度20分58秒 / 北緯48.85639度 東経2.34944度 |
構造諸元 | |
形式 | アーチ橋 |
材料 | 鋼鉄・石 |
全長 | 105m |
幅 | 16m |
最大支間長 | 60m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
この場所はパリで初めて橋が架けられたところである。そのころはグラン・ポン(大きな橋)と呼ばれていた。886年、ノルマン人によるパリの包囲のため橋が使えなくなり板橋に架けかえられた。この橋はミルブレーの板橋と呼ばれ、1406年の洪水まで存続した。1443年、シャルル6世の治世下に初めてノートルダム橋と名の付く橋が架けられた。これは木製の橋で上に60軒の家が建てられていたが1499年10月28日に崩壊した。そこでジャン・ジョコンドの指揮のもと6径間アーチの石橋が架けられ、1507年に完成した。この橋の上にも住居や商店があり、にぎわいを見せるようになった。この住居はパリで初めて番地を与えられた。1660年、ルイ14世の王妃となるマリー・テレーズを讃えるために修理、改装された。その後1786年には不衛生であるという理由で橋の上の住居が撤去された。
1853年、それまでの基礎を利用し5径間の石造アーチ橋が架けられた。橋脚の両側は雄羊の頭の像で飾られていた。水難事故が多発(1891年から1910年までに少なくとも35回)したので、橋は悪魔の橋と呼ばれるようになった。船を通りやすくするために中央の3つのアーチを一つの鋼製アーチに置き換える工事がすでにミラボー橋とアレクサンドル3世橋で実績のあったジャン・レサルの指揮のもと行われ、1919年共和国大統領レーモン・ポアンカレによって除幕された。その後この橋は今日に至っている。