ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢
『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』(ネクストドリーム ふたりでかなえるゆめ、The High Note)は2020年に配信されたアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。監督はニーシャ・ガナトラ、出演はダコタ・ジョンソンとトレイシー・エリス・ロスなど。 音楽業界の頂点と底辺にいる2人の女性が、自らの夢の実現のために助け合って奮闘する姿を描いたサクセスストーリー[3]。
ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 | |
---|---|
The High Note | |
監督 | ニーシャ・ガナトラ |
脚本 | フローラ・グリーソン |
製作 |
ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー |
製作総指揮 |
エリック・バイヤース ネイサン・ケリー アレクサンドラ・ロウリー |
出演者 |
ダコタ・ジョンソン トレイシー・エリス・ロス ケルヴィン・ハリソン・Jr ゾーイ・チャオ |
音楽 | アミー・ドハーティ |
主題歌 |
トレイシー・エリス・ロス 『Love Myself』 |
撮影 | ジェイソン・マコーミック |
編集 | ウェンディ・グリーン・ブリックモント |
製作会社 |
ワーキング・タイトル・フィルムズ パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ |
配給 |
フォーカス・フィーチャーズ 東宝東和 |
公開 |
2020年5月29日(配信) 2020年12月11日 |
上映時間 | 113分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $2,124,472[2] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ロサンゼルス。グレースは歌手として精力的に活動していたが、若い頃のようなヒットを出せずにいた。停滞期を脱するべく、グレースは新作アルバムの製作に乗り出そうとしたが、周囲の反応は芳しくなかった。マネージャーのジャックに至っては「貴方の新作アルバムに関心を持つ人がいるとは思えない。業界の一線に居続けることはもう諦めた方が良い。これからはラスベガスのショーを中心に活動してはどうか」と言う始末であった。
その頃、グレースの雑用係、マギーは日々の仕事にうんざりしつつも、音楽プロデューサーになる夢を叶えるべく奮闘していた。そんなある日、マギーは歌手の才能を秘めた男性(デヴィッド)と出会った。先が見えないことへの焦りもあって、グレースはデヴィッドを巻き込んで賭けに打って出た。そのことがマギーとグレースの人生を大きく変えることになった。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替。
- マギー・シャーウッド: ダコタ・ジョンソン(沢城みゆき) - グレースの付き人。音楽プロデューサーを夢見る。
- グレース・デイヴィス: トレイシー・エリス・ロス(塩田朋子) - スター歌手。
- デヴィッド・クリフ: ケルヴィン・ハリソン・Jr(小野大輔) - 若手ミュージシャン。
- ケイティ: ゾーイ・チャオ(森夏姫) - マギーのルームメイト。看護師。
- ジャック・ロバートソン: アイス・キューブ(間宮康弘) - グレースのマネージャー。
- ゲイル: ジューン・ダイアン・ラファエル - グレースの屋敷の管理人。
- スペンサー・クリフ: デニス・アクデニス
- マックス: ビル・プルマン(井上和彦) - マギーの父親。DJ。
- ダン・ディーキンス: エディー・イザード - スター歌手。
- リッチー・ウィリアムズ: ディプロ - 音楽プロデューサー。
- セス: ユージン・コルデロ - レコーディング・エンジニア。
- アレック: マーク・エヴァン・ジャクソン - ラスベガスの興行主。
- ニール・レイン: 本人
- テス・シャーウッド: メラニー・グリフィス
製作
編集フローラ・グリーソンが書き上げた脚本『Covers』は2018年度のブラックリスト入りを果たした[4]。2019年2月7日、ワーキング・タイトル・フィルムズが『Covers』の映画化に着手しており、ニーシャ・ガナトラに監督のオファーを出していると報じられた[5]。5月、ダコタ・ジョンソン、トレイシー・エリス・ロス、ケルヴィン・ハリソン・Jr、ゾーイ・チャオの起用が発表された[6][7]。5月、アイス・キューブとジューン・ダイアン・ラファエルの出演が決まった[8][9]。6月、エディー・イザード、ビル・プルマン、ディプロがキャスト入りした[10]。後に、本作のタイトルは『Covers』から『The High Note』に変更された。
撮影・音楽
編集2019年5月、本作の主要撮影がロサンゼルスで始まった[11]。2020年3月23日、アミー・ドハーティが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[12]。5月15日、トレイシー・エリス・ロスが歌う本作の主題歌『Love Myself』がシングルとして発売された[13]。29日、リパブリック・レコードが本作のサウンドトラックを発売した[14]。
公開・マーケティング
編集当初、本作は2020年5月8日に全米公開される予定だったが[15]、3月中旬、新型コロナウイルスの感染が拡大したため、映画館のほとんどが閉鎖に追い込まれた。そうした事態を受けて、配給元のフォーカス・フィーチャーズは本作の劇場公開を取りやめ、2020年5月29日に配信した[16]。
2020年5月4日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[17]。
評価
編集本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには112件のレビューがあり、批評家支持率は70%、平均点は10点満点で6.12点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』はロマコメの型を超え出るような作品ではない。しかし、同作の出演者の演技は上々のものであり、そこそこの娯楽を求める観客なら十分楽しめる作品になっている。」となっている[18]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は58/100となっている[19]。
出典
編集- ^ “ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢”. 映画.com. 2020年10月16日閲覧。
- ^ “The High Note (2020) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2020年10月16日閲覧。
- ^ “ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢”. WOWOW. 2021年8月24日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2018年12月17日). “The Black List 2018 Ranked: Disgruntled Snapchat Employee Story ‘Frat Boy Genius’ Leads; Scripts About Matt Drudge & Young Samuel L. Jackson Round Out Survey” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2019年2月7日). “Nisha Ganatra Sets Next Directing Gig After ‘Late Night’ Makes Big Sundance Splash (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 2020年5月30日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2019年5月20日). “Dakota Johnson & Tracee Ellis Ross Tapped To Star In ‘Covers’ At Focus Features” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2019年5月23日). “Kelvin Harrison Jr., Zoe Chao Join Dakota Johnson & Tracee Ellis Ross In Music-Centric Comedy ‘Covers” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2019年6月19日). “Ice Cube Joins ‘Covers,’ Negotiates To Team With Dave Bautista In ‘The Killer’s Game” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2019年6月24日). “June Diane Raphael Boards ‘Covers’ Comedy From Focus Features & Working Title” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2019年7月25日). “Bill Pullman, Eddie Izzard, Diplo Join ‘Covers’ Comedy” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ Braun, Don (2019年5月30日). “Dakota Johnson – "Covers" Movie Set in Hollywood 05/30/2019” (英語). Celeb Mafia 2020年5月30日閲覧。
- ^ “Amie Doherty Scoring Nisha Ganatra’s ‘The High Note’” (英語). Film Music Reporter. (2020年3月23日) 2020年5月30日閲覧。
- ^ “Tracee Ellis Ross’ Original Song ‘Love Myself’ from ‘The High Note’ Released” (英語). Film Music Reporter. (2020年5月15日) 2020年5月30日閲覧。
- ^ “‘The High Note’ Soundtrack Album Details” (英語). Film Music Reporter. (2020年5月18日) 2020年5月30日閲覧。
- ^ McClintock, Pamela (2019年8月26日). “Todd Haynes' 'Dark Waters' Lands November Release; Nisha Ganatra's 'Covers' to Open in Summer 2020” (英語). The Hollywood Reporter 2020年5月30日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2020年5月4日). “Focus Features Sets Digital Release For ‘The High Note’ Starring Tracee Ellis Ross & Dakota Johnson” (英語). Deadline.com 2020年5月30日閲覧。
- ^ “THE HIGH NOTE - Official Trailer HD - At Home On Demand May 29” (英語). YouTube. Focus Features (2020年5月4日). 2020年5月30日閲覧。
- ^ “The High Note” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年5月30日閲覧。
- ^ “The High Note Reviews” (英語). Metacritic. 2020年5月30日閲覧。