ニューポール 21
ニューポール 21
ニューポール 21(Nieuport 21)は、第一次世界大戦当時のフランスの単座・単発戦闘機。フランスのほか、ロシア帝国やアメリカ合衆国の航空部隊で使用された。戦後は民間機としても広く使用された。
概要
編集ニューポール 21はギュスターヴ・ドラージュによって設計され、1916年に初飛行した。エンジンはニューポール 17と同じものだったが、もともと戦闘練習機として計画された機体であったため、出力を低く調整したル・ローヌ9Cを装備していた。エンジンのカウリングは下部の開いた馬蹄形のものが用いられたが、そのため同様のカウリングを装着したより小型のニューポール 11に間違われることもしばしばあった。しかしながら、戦闘機の需要は切迫していたため、本機も第一線の戦闘機として実戦に使わざるを得ないこととなった。ニューポール 21は110馬力のル・ローヌエンジンを装備してアメリカ合衆国(本機を練習機として使用した)やロシア帝国に売られた。またイギリス海軍航空隊も少数を使用した。ニューポール 21はロシアでA/O Duksによってライセンス生産が行われた。
運用者
編集性能諸元(ニューポール 21)
編集出典: Suomen Ilmavoimat I 1918-27
諸元
- 乗員: 1
- 全長: 6 m
- 全高: 2.40 m
- 翼幅: 8.16 m
- 翼面積: 14.75 m2
- 空虚重量: 320 kg
- 最大離陸重量: 495 kg
- 動力: ル・ローヌ 9C ロータリーエンジン、60 kW (80 hp) × 1
性能
武装
- 機関銃 ×1(上翼上に固定)
関連項目
編集参考文献
編集- Keskinen, Kalevi; Partonen, Kyösti and Stenman, Kari: Suomen Ilmavoimat I 1918-27, 2005. ISBN 952-99432-2-9.
- Donald, David: The Encyclopedia of World Aircraft, Aerospace Publishing, 1997. ISBN 1-85605-375-X.