ニック・ウィリス
ニック・ウィリス(Nicholas Ian Willis、1983年4月25日 - )は、ニュージーランドの陸上競技選手。2008年北京オリンピックの銀メダリスト、2016年リオデジャネイロオリンピックの銅メダリストである。ウェリントン地方ロウアーハット出身。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
選手情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フルネーム | ニック・イアン・ウィリス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ニュージーランド | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 中距離走 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1983年4月25日(41歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | ウェリントン地方ロウアーハット | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
居住地 | アメリカミシガン州アナーバー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 183cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 69kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自己ベスト |
800m:1分45秒54(2004年) 1500m:3分29秒66(2015年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
編集 |
経歴
編集ウィリスは、1500mを中心とした中距離選手を専門とする選手である。高校時代の2001年に1マイルで4分1秒33のニュージーランド高校記録を樹立。ハット・バレー高校卒業後は、アメリカのミシガン大学に進学。経済学を専攻する。
ウィリスは、2004年アテネオリンピックの1500mに出場したが準決勝で敗退している。翌2005年には、1500mでジョン・ウォーカーが32年間持っていたニュージーランド記録を更新。翌年の2006年には、メルボルンで開催されたコモンウェルスゲームズで金メダルを獲得。この種目では、ニュージーランドの選手として、1962年パース大会で優勝したピーター・スネル以来の金メダルとなった。(ただし、当時は1マイル競走)
ウィリスは、2007年9月30日にシエラ・ブーシェーと結婚した。 ウィリスは、2008年に北京オリンピックに出場。1500mで銀メダルを獲得。もともと彼は3位であったがラシド・ラムジが薬物検査を受けて失格となり、繰り上がって銀メダルとなった。かつてオリンピックのトラック中距離種目で、数多くのメダルを獲得してきたニュージーランドに、1976年モントリオールオリンピックの1500mでウォーカーが獲得した金メダル以来32年ぶりとなるメダルをもたらした。 2010年に膝の手術を受けた。
2012年ロンドンオリンピックの開会式ではニュージーランド選手団の旗手を務めた。1500mに出場したが9位に終わる。同年に長男のラックランが誕生した。
ウィリスは2016年3月にSNSでポルノ依存症であると発表した。同年8月、リオデジャネイロオリンピックに出場し、1500mで銅メダルを獲得した。2017年8月、世界陸上選手権ロンドン大会の1500mに出場したが8位であった。
自己ベスト
編集- 800m - 1分45秒54 (2004年)
- 1000m - 2分16秒58 (2012年)
- 1500m - 3分29秒66 (2015年)
- 1マイル - 3分49秒83 (2014年)
- 3000m - 7分36秒91 (2014年)
- 5000m - 13分20秒33 (2014年)
主な実績
編集年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 |
---|---|---|---|---|---|
2004 | オリンピック | アテネ(ギリシャ) | 1500m | 6位(sf) | 3分41秒46 |
2005 | 世界陸上選手権 | ヘルシンキ(フィンランド) | 1500m | 6位(sf) | 3分40秒87 |
2006 | コモンウェルスゲームズ | メルボルン(オーストラリア) | 1500m | 1位 | 3分38秒49 |
2006 | IAAFワールドカップ | アテネ(ギリシャ) | 1500m | 3位 | 3分54秒76 |
2007 | 世界陸上選手権 | 大阪(日本) | 1500m | 10位 | 3分36秒13 |
2008 | オリンピック | 北京(中国) | 800m | -(qf) | DNS |
2008 | オリンピック | 北京(中国) | 1500m | 2位 | 3分34秒16 |
2008 | IAAFワールドアスレチックファイナル | シュトゥットガルト(ドイツ) | 1500m | 3位 | 3分38秒22 |
2010 | コモンウェルスゲームズ | デリー(インド) | 1500m | 3位 | |
2011 | 世界陸上選手権 | 大邱(韓国) | 1500m | 12位 | 3分38秒69 |
2012 | オリンピック | ロンドン(イギリス) | 1500m | 9位 | 3分36秒94 |
2014 | コモンウェルスゲームズ | グラスゴー(スコットランド) | 1500m | 3位 | |
2016 | 世界室内選手権 | ポートランド(アメリカ合衆国) | 1500m | 3位 | |
2016 | オリンピック | リオデジャネイロ(ブラジル) | 1500m | 3位 | 3分50秒24 |
2017 | 世界陸上選手権 | ロンドン(イギリス) | 1500m | 8位 | 3分36秒82 |
- sfは準決勝、qfは準々決勝
外部リンク
編集- ニック・ウィリス - ワールドアスレティックスのプロフィール
- ニック・ウィリス - Olympedia
- TBS「世界陸上ベルリン」 ニコラス・ウィリス