ニコン年代記
ニコン年代記(ニコンねんだいき、ロシア語: Никоновская летопись)は、16世紀に編纂されたロシアの年代記である[1]。書名は、年代記の写本の1つを所有していた、17世紀のモスクワと全ルーシの総主教ニコン(ru)に由来する。
年代記の編纂は、モスクワと全ルーシの府主教(ru)ダニール(ru)(1492年頃生 - 1547年没)によって行われた。編纂時期は1539年頃から1542年にかけてとみなされている[2]。ダニールの編纂した版は、その後『ヴォスクレセンスカヤ年代記』と『ツァーリの国の始まりの小年代記(ru)』[注 1]によって補足された。完成した年代記は、859年から1558年にかけての出来事を記述している。
脚注
編集注釈
出典
参考文献
編集- Никоновская летопись // Большая российская энциклопедия : [в 35 т.] / гл. ред. Ю. С. Осипов. — М. : Большая российская энциклопедия, 2004—2017.
- Словарь книжников и книжности Древней Руси. Вып. 2. Вторая половина XIV—XVI в. Ч. 2. Л—Я. Л., 1989. С. 49—50. (статья Б. М. Клосса).