ナリタクリスタル

日本の競走馬 (2006-)

ナリタクリスタル(欧字名:Narita Crystal2006年1月16日 - )は、日本競走馬[1]誘導馬。主な勝ち鞍に2010年新潟記念2011年の新潟記念、中京記念

ナリタクリスタル
アザレア賞パドック(2009年4月11日)
欧字表記 Narita Crystal[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2006年1月16日(18歳)[1]
登録日 2008年6月26日
抹消日 2014年5月22日
スペシャルウィーク[1]
プレシャスラバー[1]
母の父 ペンタイア[1]
生国 日本の旗 日本北海道白老町[1]
生産者 社台コーポレーション白老ファーム[1]
馬主 オースミ[1]
調教師 木原一良栗東[1]
競走成績
生涯成績 36戦8勝[1]
獲得賞金 2億6104万3000円[1]
勝ち鞍
GIII 新潟記念 2010年・2011年
GIII 中京記念 2011年
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馬名の由来は、冠名+「水晶」。

経歴

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3歳時(2009年)

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デビュー戦は1月10日京都芝1600mの新馬戦。1番人気に推されたが直線追い込むも2着だった。この後3戦して人気になるもそれぞれ2,3,2着に敗れる。初勝利は3月21日阪神の芝2000m戦。直線抜け出して初勝利を飾った。このあと500万下は2,3着した後、5月30日中京の芝1800m戦。直線差し切り1番人気に応え、2勝目を挙げた。その後1000万下のエーデルワイスステークスを4着後は休養に入る。

秋は初重賞挑戦となったセントライト記念だったが、初めて11着大敗を喫した。自己条件戦となった10月25日の京都の北野特別を直線抜け出して3勝目を挙げた。この後準オープンの修学院ステークスは2着。逆瀬川ステークスは1番人気に応え4勝目をあげて、オープン入りを果たした。

4歳時(2010年)

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2度目の重賞となった、中京の小倉大賞典は同じ馬主のオースミスパークに惜敗、2着になった。中京記念6着後、3ヶ月の休養に入り準オープンに降級した。降級後の阪神の準オープンの垂水ステークスは4着になったが、小倉の釜山ステークスは1番人気に応えて再びオープン入りした。その後、小倉記念は2番人気に支持されたが、4着に敗れた。そして8月29日新潟記念をトウショウシロッコとの叩き合いを制し、重賞初制覇を飾ると共に2010サマー2000シリーズのチャンピオンとなった。また木原一良調教師にとっても1999年の厩舎開業以来12年目にして初の重賞制覇となった。

5歳時(2011年)

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初戦となった中山金杯では中団追走から直線で外を伸びてきたがコスモファントムの3着に敗れた。小倉大賞典では道中中団待機から伸びきれず7着となった。中京記念では道中好位追走から抜け出し重賞2勝目を飾った。金鯱賞では5番手に控える形となったが直線で全く伸びず13着惨敗。小倉記念では1番人気に支持され、道中後方で待機したが直線で伸びきれず6着。新潟記念では道中は2番手追走から直線で逃げたサンライズベガを捕らえて快勝、史上初の新潟記念連覇となった[2]毎日王冠では中団に控えたが直線で伸びきれず7着。天皇賞(秋)では道中後方で待機したがトーセンジョーダンの7着に敗れた。

6歳時(2012年)

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初戦となった中山記念では道中好位を追走したが直線で伸びを欠いて8着。大阪杯では後方に控える形となったが直線で伸びず8着惨敗。新潟大賞典では中団に控えたが直線で伸びきれず7着に敗れた。休養をはさみ、8月5日の小倉記念は9番人気と低評価だったが最後方から追い込んで3着となった。続いて新潟記念に出走したが、10着に敗れた。

7歳以降(2013年-2014年)

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2013年鳴尾記念七夕賞、小倉記念に出走したがそれぞれ7着、11着、12着に敗れた。

2014年は新潟大賞典に出走し、逃げの手を打ったが失速し10着に敗れ、このレースを最後に引退した[3]

引退後

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引退後は新潟競馬場乗馬となり[4][3]、2015年からは同場の誘導馬となる。

2022年を最後に誘導馬を引退、その後は新潟県内の松原ステーブルスにて繋養されている[5]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
着差 勝ち馬/(2着馬)
2009.01.10 京都 3歳新馬 15 02.9 0(1人) 02着 川田将雅 56 芝1600m(稍) 1:37.2 (35.5) -0.0 コンゴウ
0000.01.24 京都 3歳未勝利 16 10.9 0(5人) 02着 川田将雅 53 芝1600m(稍) 1:36.8 (36.1) -0.0 セブンサミッツ
0000.02.07 京都 3歳未勝利 16 03.1 0(1人) 03着 川田将雅 56 芝1600m(良) 1:35.9 (35.8) -0.4 フェイズシフト
0000.03.01 阪神 3歳未勝利 15 03.5 0(1人) 02着 武豊 56 芝1600m(良) 1:38.0 (35.0) -0.0 トライアンフマーチ
0000.03.21 中京 3歳未勝利 18 03.6 0(3人) 01着 武豊 56 芝2000m(良) 2:02.3 (36.0) -0.1 (ジュウクタイザン)
0000.04.11 阪神 アザレア賞 500万下 9 10.1 0(5人) 03着 武豊 56 芝2000m(良) 2:06.5 (34.4) -0.1 トップカミング
0000.05.03 京都 3歳500万下 14 03.4 0(2人) 02着 武豊 56 芝1800m(良) 1:47.5 (34.1) -0.4 スリーロールス
0000.05.30 中京 3歳500万下 16 01.8 0(1人) 01着 武豊 56 芝1800m(良) 1:47.7 (34.7) -0.2 (ドリームライナー)
0000.06.14 東京 エーデルワイスS 1000万下 11 07.1 0(5人) 04着 武豊 56 芝1600m(良) 1:35.0 (33.7) -0.1 ストロングガルーダ
0000.09.20 中山 セントライト記念 JpnII 18 34.3 (10人) 11着 津村明秀 56 芝2200m(良) 2:12.9 (35.8) -0.9 ナカヤマフェスタ
0000.10.25 京都 北野特別 1000万下 9 03.1 0(2人) 01着 武豊 55 芝2000m(良) 2:00.9 (33.7) -0.1 (トモロポケット)
0000.11.22 京都 修学院S 1600万下 15 05.3 0(2人) 02着 武豊 54 芝2000m(良) 2:00.4 (34.2) -0.0 ミッキーパンプキン
0000.12.19 阪神 逆瀬川S 1600万下 11 02.2 0(1人) 01着 武豊 56 芝1800m(良) 1:46.4 (34.3) -0.0 (ブーケフレグランス)
2010.02.06 中京 小倉大賞典 GIII 15 04.1 0(2人) 02着 武豊 54 芝1800m(良) 1:47.5 (36.7) -0.3 オースミスパーク
0000.03.13 中京 中京記念 GIII 18 05.8 0(3人) 06着 武豊 55 芝2000m(良) 2:02.4 (35.0) -0.4 シャドウゲイト
0000.06.27 阪神 垂水S 1600万下 12 05.4 0(3人) 04着 福永祐一 57 芝2000m(稍) 2:01.5 (36.3) -0.5 アドマイヤメジャー
0000.07.18 小倉 釜山S 1600万下 10 02.1 0(1人) 01着 幸英明 57.5 芝1800m(良) 1:45.9 (35.6) -0.1 (ジェントルフォーク)
0000.08.01 小倉 小倉記念 GIII 17 05.0 0(2人) 04着 幸英明 55 芝2000m(良) 1:58.2 (34.8) -0.3 ニホンピロレガーロ
0000.08.29 新潟 新潟記念 GIII 17 09.4 0(5人) 01着 幸英明 55 芝2000m(良) 1:58.4 (33.9) -0.0 (トウショウシロッコ)
2011.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 10.4 0(5人) 03着 幸英明 56 芝2000m(良) 1:59.9 (34.2) -0.1 コスモファントム
0000.02.05 小倉 小倉大賞典 GIII 16 03.1 0(2人) 07着 幸英明 55 芝1800m(良) 1:45.7 (35.0) -0.4 サンライズベガ
0000.03.20 小倉 中京記念 GIII 16 04.9 0(2人) 01着 武豊 56 芝2000m(稍) 2:00.0 (36.1) -0.4 シャドウゲイト
0000.05.28 京都 金鯱賞 GII 16 09.6 0(4人) 13着 武豊 57 芝2000m(不) 2:04.7 (37.9) -2.3 ルーラーシップ
0000.07.31 小倉 小倉記念 GIII 18 04.8 0(1人) 06着 武豊 57.5 芝2000m(良) 1:57.8 (35.9) -0.5 イタリアンレッド
0000.08.28 新潟 新潟記念 GIII 11 08.2 0(5人) 01着 武豊 57.5 芝2000m(良) 1:59.1 (33.8) -0.0 (サンライズベガ)
0000.10.09 東京 毎日王冠 GII 11 13.8 0(7人) 07着 武豊 57 芝1800m(良) 1:47.0 (33.1) -0.3 ダークシャドウ
0000.10.30 東京 天皇賞(秋) GI 18 96.9 (13人) 07着 武豊 58 芝2000m(良) 1:57.1 (35.0) -0.4 トーセンジョーダン
2012.02.26 中山 中山記念 GII 11 44.7 0(8人) 08着 武豊 56 芝1800m(重) 1:48.6 (35.8) -1.3 フェデラリスト
0000.04.01 阪神 産経大阪杯 GII 12 70.1 0(9人) 08着 幸英明 56 芝2000m(稍) 2:06.2 (35.2) -0.7 ショウナンマイティ
0000.05.06 新潟 新潟大賞典 GIII 15 13.3 0(8人) 07着 幸英明 58 芝2000m(稍) 1:59.4 (36.0) -0.4 ヒットザターゲット
0000.08.05 小倉 小倉記念 GIII 12 24.6 0(9人) 03着 武豊 58 芝2000m(良) 1:57.8 (34.5) -0.5 エクスペディション
0000.09.02 新潟 新潟記念 GIII 18 10.0 0(5人) 10着 武豊 58 芝2000m(良) 1:58.2 (32.5) -0.6 トランスワープ
2013.06.01 阪神 鳴尾記念 GIII 16 123.2 (14人) 07着 幸英明 56 芝2000m(良) 1:59.4 (34.6) -0.5 トウケイヘイロー
0000.07.07 福島 七夕賞 GIII 16 22.1 0(9人) 11着 幸英明 58 芝2000m(良) 1:59.8 (36.3) -0.9 マイネルラクリマ
0000.08.04 小倉 小倉記念 GIII 15 67.1 (13人) 12着 松山弘平 58 芝2000m(稍) 1:58.9 (35.6) -1.8 メイショウナルト
2014.05.11 新潟 新潟大賞典 GIII 16 137.5 (15人) 10着 田中健 57.5 芝2000m(良) 2:00.1 (35.0) -0.9 ユールシンギング

血統表

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ナリタクリスタル血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer 9.38% 5x4、Raise a Native 6.25% 5x5) (血統表の出典)

スペシャルウィーク
1995 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
キャンペンガール
1987 鹿毛
マルゼンスキー Nijinsky II
*シル
レディーシラオキ *セントクレスピン
ミスアシヤガワ

プレシャスラバー
1998 鹿毛
*ペンタイア
Pentire
1992 鹿毛
Be My Guest Northern Dancer
What a Treat
Gull Nook Mill Reef
Bempton
母の母
*カウンテスステフィ
Countess Steffi
1989 黒鹿毛
Geiger Counter Mr. Prospector
Thong
Steven's Treat Raise a Bid
Enthusiasticly F-No.1-w


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “[ナリタクリスタル ナリタクリスタル]”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月16日閲覧。
  2. ^ “ナリタクリスタルが連覇 競馬の新潟記念”. 日本経済新聞. (2011年8月28日). https://www.nikkei.com/article/DGXNSSXKA0199_Y1A820C1000000/ 2022年1月29日閲覧。 
  3. ^ a b “ナリタクリスタルが引退 新潟で乗馬に”. サンケイスポーツ. (2014年5月22日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20140522/ope14052211340009-n1.html 2022年1月29日閲覧。 
  4. ^ ナリタクリスタル号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2014年5月22日). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月23日閲覧。
  5. ^ 馬たちと仲間の動物たち - 松原ステーブルス、2022年8月16日閲覧。

外部リンク

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