ドラゴンボールZ 悟空激闘伝
日本のコンピュータゲーム
『ドラゴンボールZ 悟空激闘伝』(ドラゴンボールゼット ごくうげきとうでん)は、1995年8月25日に日本のバンダイから発売されたゲームボーイ用ロールプレイングゲーム。
ジャンル | RPG |
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対応機種 | ゲームボーイ |
開発元 | ベック |
発売元 | バンダイ |
プロデューサー | 磯貝健夫 |
ディレクター | 飯田和憲 |
デザイナー | 高屋敷哲 |
プログラマー | きよのみつとし |
音楽 | 西澤洋 |
美術 |
高屋敷哲 佐原美奈子 |
シリーズ | ドラゴンボールシリーズ |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | 4メガビットロムカセット |
発売日 |
1995年8月25日 |
デバイス |
通信ケーブル スーパーゲームボーイ対応 |
売上本数 | 9万本(出荷本数)[1] |
その他 | 型式:DMG-AZ2J-JPN |
『ドラゴンボールZ 悟空飛翔伝』(1994年)の続編であり、フジテレビ系テレビアニメ『ドラゴンボールZ』(1989年 - 1996年)を題材としたゲームボーイ用ソフト第2作目である。戦闘システムは前作から一新され、登場キャラクターが増加している[2]。
開発はベックが行い、スタッフは前作に引き続きプロデューサーは磯貝健夫、ディレクターは飯田和憲が担当している他、音楽は西澤洋が担当している。
ゲーム内容
編集システム
編集- フィールド
- 悟飯、クリリン、ベジータの内一人を操作して(ステータス画面で変更可能)移動。地面から離れている時にAボタンを押せば舞空術ができる。移動中、目的地を指定し好きな場所に行くことができる。
- フィールドにいる敵キャラクターと接触すると戦闘になる。ブルマの隠れ家かカエルに話しかけるとセーブできる。
- 戦闘
- 制限時間内に攻撃コマンドを入力し、それで闘う。相手の攻撃に合わせてBボタンを押せば防御できる。勝利すると経験値がもらえ、格闘、光弾、防御をどれだけ行ったかによりもその経験値が貰える(レベルアップの値に影響する)。一定値まで上がるとレベルアップ。
- 修行
- 悟空がナメック星に来るまででの6日間の重力修行。どこを鍛えるかのカリキュラムや修行時間、その激しさ、休憩時間を1日1回設定。疲労値が100%になると仙豆を1個消費し回復することができる。なお仙豆には限りがあり、使い過ぎてしまうと悟飯たちが回復できないままジースや悟空の身体を乗っ取ったギニューと戦うことになるため、限度を考える必要がある。
ミニゲーム
編集特定の進行により発生する。
- ミニゲーム1
- 孫悟飯を操作して、岩を動かして水中に沈んでいるドラゴンボールをとるゲーム。あまり長く潜っていると酸素ゲージがなくなるので、水面に出て呼吸しなくてはならない。ボールが取れればクリア。酸素が無くなるとやり直し。
- ミニゲーム2
- クリリンを操作して、動き回るカエルにエネルギー弾を当てるゲーム。対戦相手のネイルより先に4匹仕留めればクリア。
- ミニゲーム3
- クリリンを操作して、ドドリアから逃げ回るゲーム。画面下のドドリアの意欲ゲージがなくなるまで逃げ回ればクリア。ドドリアのエネルギー弾に当たると意欲ゲージが回復し、捕まると戦闘になる。
- ミニゲーム4
- パネルにあるボタンを制限時間内に全て押すゲーム。クリアしても特に何もない。
登場キャラクター
編集Z戦士
編集- 孫悟空(ゲーム中では「ごくう」と表記)
- 主人公。6日間の重力修行を経てギニュー特戦隊、フリーザ戦にて使用可能。気が満タンの時気を溜めると界王拳ができる。太陽拳は相手の動きを逆転させることができる。
- 超サイヤ人孫悟空(ゲーム中では「ごくう2」と表記)
- レベル20以下でフリーザに勝利すると登場。最高レベルだとフリーザに匹敵するほどのHPを持つ。また、通常クリアでも天下一武道会モードには登場する。
- 孫悟飯(ゲーム中では「ごはん」と表記)
- 悟空の息子。中盤から戦闘力が上がる。レベルは悟空と連動している。
- クリリン
- 悟空の親友。最初期こそ悟飯よりHP・BP共に高い。悟空と同じく太陽拳を使用可能。
- ベジータ
- サイヤ人の王子。中盤までは単独で行動する。戦闘能力は高く、悟飯たちを超えている。
- ピッコロ
- ナメック星人。悟飯の師匠。ネイルとの同化を経てフリーザ戦で合流。悟空に継ぐ実力者だが、フリーザ戦まで一切戦闘できない。
敵キャラクター(ザコ)
編集- スーイ
- フリーザの手下。グラフィックは原作に登場した偵察員。ザコ最弱。防御をすることもなく、ビームガンしか撃ってこない。HP、戦闘力共に840。
- バナン
- フリーザの手下。グラフィックは原作に登場した偵察員。防御はせずに、主に格闘戦を仕掛けてくる。HP、戦闘力共に980。
- ラーズベリ
- フリーザの手下。ドドリア撃破後に出現するようになる。攻撃はビームガンのみだが、防御もする。HPは1800、戦闘力は1250。
- アプール
- フリーザの手下。ザーボン撃破後に出現するようになる。エネルギー波のほか格闘戦も仕掛けてくるバランス型。HPは2900、戦闘力は1520。
- ナップル
- フリーザの手下。アプールと同様に、ザーボン撃破後に出現するようになる。ザコの中では最高の戦闘力を誇る。HPは3300、戦闘力は1825。
敵キャラクター(ボス)
編集- キュイ
- フリーザの部下。ベジータのライバル。初期のベジータとほぼ同等の戦闘力を持つ(少し高めの19080)。
- ドドリア
- フリーザの側近。イベントにて悟飯たちとも戦うことにもなる。HPは9600、戦闘力は21500。
- ザーボン1
- フリーザの側近。この状態だとドドリアよりHPは低い上防御もしない。HPは8300、戦闘力は20400。
- ザーボン2
- 変身したザーボン。HPが1万を越え、防御もするようになる。HPは倍の16600、戦闘力は34000。
- ギニュー
- ギニュー特戦隊隊長。戦闘力は120000で、さらに2倍近くまで上昇させることもできる(原作では120000が最高値)。HPも通常戦闘力と同等の120000。
- リクーム
- ギニュー特戦隊隊員。隊員の中では最も戦闘力が高い。二度戦うことになる。HPは46000、戦闘力は52000。
- ジース
- ギニュー特戦隊隊員。HPは42000、戦闘力は50120。
- バータ
- ギニュー特戦隊隊員。移動力が非常に高く、格闘戦を仕掛けてくる。しかしその反面防御をしないという特性がある。HPは50200、戦闘力は50600。
- グルド
- ギニュー特戦隊隊員。原作と違い、動きを止めつつ攻撃を仕掛けてくる。HPは10000、戦闘力は11850。
- フリーザ1
- 不老不死を目論む宇宙の帝王。今作の最終ボスであり連戦となる。HPは150000、戦闘力は原作の約半分の250000。光弾系の技は使わず、接近してのダッシュ格闘を行う。
- フリーザ2
- 第2形態。HPは200000、原作と違いこの段階で戦闘力530000。誘導エネルギー波も使うようになり、爆発波はマップ全体に渡る防御困難な技である。
- フリーザ3
- 大柄な第3形態。連続エネルギー弾で主に攻撃してくる。HPは300000、戦闘力は110万。
- フリーザ4
- 最終形態。普通にプレイした場合はこの形態がラストバトルとなる。スピードも速く、多彩な攻撃を仕掛けてくる。HPは400000、戦闘力は250万。
- ある程度ダメージを与えるとイベントが起こり、悟空が元気玉を放って戦闘終了となる。
- フリーザ(フルパワー)
- 悟空が超サイヤ人に覚醒した場合(低レベルでフリーザ4を倒す)のみ登場し、天下一武道会モードには未登場。立ち絵はオリジナルのものがあるが、技を出す時のモーションはフリーザ4と同様。技の威力などがさらに上がっている。HPは500000、戦闘力は500万。
スタッフ
編集- エグゼクティブ・プロデューサー:間庭英作、尾形和正
- プロデューサー:磯貝健夫
- アシスタント・プロデューサー:鈴木敏弘
- ディレクター:飯田和憲
- チーフ・プログラマー:きよのみつとし
- プログラマー:鎌田政宏、ふじわらひろあき
- CGデザイナー:高屋敷哲、佐原美奈子
- サウンド:西澤洋
- スペシャル・サンクス:金澤享、秋山直樹、寺田一洋、高橋誠、たかやしきまなぶ、あきひでなおえ
- ゲーム・デザイナー:高屋敷哲、インターベック
- アシストワーク:渡辺浩孝、稲垣浩文、内山大輔、河阪由美子
- 週刊少年ジャンプ・スタッフ:堀江信彦、武田冬門、大塚久永
- Vジャンプ・スタッフ:鳥嶋和彦、岡本堅史、松本常男、赤松直人、清野義孝、岩原誠、岩岡としえ
評価
編集評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、6・3・5・4の合計18点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.4点(満30点)となっている[4]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.9 | 3.5 | 3.4 | 3.4 | 3.7 | 3.5 | 21.4 |
脚注
編集- ^ 超史集 2016, pp. 216, 「DRAGON BALL スーパーデータ DRAGON BALL VIDEO GAME DATA」
- ^ 前田尋之 2018, p. 110- 「Chapter 2 ゲームボーイソフトソフトオールカタログ 1995年」より
- ^ a b “ドラゴンボールZ 悟空激闘伝 まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2021年1月16日閲覧。
- ^ a b 超絶 大技林 1998, p. 503.
参考文献
編集- 「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、503頁、ASIN B00J16900U。
- Vジャンプ編集部 編『30th Anniversary ドラゴンボール超史集』集英社〈愛蔵版コミックス〉、2016年1月26日。ISBN 978-4-08-792505-0。
- 前田尋之『G-MOOK154 ゲームボーイパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2018年11月29日、110頁。ISBN 9784862978226。