ディネーシュ・グナワルダナ
ディネーシュ・チャンドラ・ルパシンハ・グナワルダナ(シンハラ語: දිනේෂ් ගුණවර්ධන, 英語: Dinesh Chandra Rupasinghe Gunawardena, 1949年3月2日[1] - )は、スリランカの政治家。首相、教育、外務、能力開発、雇用・労働大臣を歴任した[1]。人民統一戦線(MEP)党首。
ディネーシュ・グナワルダナ දිනේෂ් ගුණවර්ධන Dinesh Gunawardena | |
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生年月日 | 1949年3月2日(75歳) |
出生地 | セイロン自治領(現 スリランカ) |
出身校 |
ロイヤル・カレッジ・コロンボ オレゴン大学 オランダ・スクール・オブ・ビジネス |
所属政党 | 人民統一戦線 |
子女 | 2人[1] |
第26代スリランカ首相 | |
在任期間 | 2022年7月22日 - 2024年9月24日 |
大統領 | ラニル・ウィクラマシンハ |
内閣 | マヒンダ・ラージャパクサ内閣 |
在任期間 | 2019年11月22日 - 2021年8月16日 |
選挙区 | コロンボ選挙区 |
当選回数 | 8回 |
来歴
編集1949年3月2日[1][2][3]、父フィリップ、母クスマシリの下に生まれる。ロイヤル・カレッジ・コロンボで学んだのちオランダ・スクール・オブ・ビジネスへ留学し、学位を取得[1][2][3]。その後オレゴン大学を卒業した。米国留学中には、ベトナム戦争への反戦運動に参加した[3]。
大学卒業後はニューヨーク市で勤務していたが、1972年の父の死をきっかけとしてスリランカへ帰国した[4]。そして翌年8月には人民統一戦線(MEP)党首に就任した[1][3]。
1977年、アビッサウェッラ選挙区から国会議員選挙に初めて立候補するも落選[5]。1983年にはコロンボ選挙区から出馬し、当選した。その後、1994年選挙を除くと2020年まで連続当選を果たしている[1]。
2000年選挙ではMEPとして人民同盟に参加し当選。運輸大臣に就任した[1][6]。
2004年1月20日にはスリランカ自由党(SLFP)とスリランカ人民解放戦線(JVP)が統一人民自由同盟(UPFA)を結成[7]。MEPも同年2月2日にUPFAに参加した[8]。同年選挙でも当選したグナワルダナは教育副大臣を兼任しつつ都市開発・上水道大臣に就任した[1][9][10]。2007年の内閣改造で都市開発・聖域地域開発大臣に就任[1][11][12]。2010年総選挙でも当選し、上下水道大臣に就任した[1][13][14]。しかし、2015年総選挙では自らは当選するもUPFAが敗北したことにより大臣を解任され、統一野党国会議員グループのリーダーを務めた[1]。
2019年大統領選挙でゴーターバヤ・ラージャパクサが当選したことを受け、同年11月に外務、能力開発、雇用・労働大臣に就任した。2021年8月16日の内閣改造で教育大臣のG・L・ピーリスと役職を交換し、教育大臣に就任した[15]。
2022年7月22日、反政府運動によるラージャパクサの辞任を受け大統領に就任したラニル・ウィクラマシンハにより首相に任命された[16]。ウィクラマシンハとは3歳のときから友人関係にあるが政治思想は大きく異なる中での起用となった[17]。2024年9月23日にアヌラ・クマラ・ディサナヤカが大統領に就任したことに伴い、首相から辞任すると表明[18]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l “ディネーシュ・グナワルダナ スリランカ民主社会主義共和国 外務,能力開発,雇用・労働大臣 略歴”. 外務省 (2020年5月28日). 2020年12月21日閲覧。
- ^ a b “Directory of Members: Dinesh Gunawardena”. Parliament of Sri Lanka. 2020年12月21日閲覧。
- ^ a b c d de Silva, W. P. P.; Ferdinando, T. C. L.. 9th Parliament of Sri Lanka. Associated Newspapers of Ceylon Limited. p. 233. オリジナルの23 June 2015時点におけるアーカイブ。
- ^ Singaravelu, Ananda Nihal (2 March 2009). “Dinesh Turns Three-Score”. Daily News (Sri Lanka)
- ^ “Result of Parliamentary General Election 1977”. Department of Elections, Sri Lanka. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月21日閲覧。
- ^ “SLMC, EPDP get plum portfolios”. TamilNet. (2000年10月19日) 2022年7月30日閲覧。
- ^ “SLFP-JVP alliance signed in Colombo”. TamilNet. (20 January 2004) 2023年10月21日閲覧。
- ^ “Four Party Leaders sign pact with JVP-SLFP alliance”. TamilNet. (2 February 2004) 2023年10月21日閲覧。
- ^ “PART I : SECTION (I) — GENERAL Appointments & c., by the President”. The Gazette of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka Extraordinary 1335/24. (10 April 2004). オリジナルの25 December 2014時点におけるアーカイブ。 .
- ^ “The new UPFA Cabinet”. The Sunday Times. (11 April 2004) 2021年10月21日閲覧。
- ^ “PART I : SECTION (I) — GENERAL Appointments & c., by the President”. The Gazette of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka Extraordinary 1482/08. (29 January 2007). オリジナルの22 February 2014時点におけるアーカイブ。 .
- ^ “The New Cabinet”. The Island. (29 January 2007). オリジナルの2011年6月17日時点におけるアーカイブ。 2023年10月21日閲覧。
- ^ “PART I : SECTION (I) — GENERAL Appointments & c., by the President”. The Gazette of the Democratic Socialist Republic of Sri Lanka Extraordinary 1651/3. (26 April 2010). オリジナルの24 May 2010時点におけるアーカイブ。 .
- ^ “New Cabinet Ministers & Deputy Ministers”. Daily News. (24 April 2010) 2023年10月21日閲覧。
- ^ “Sri Lanka axes health minister over Covid misinformation as outbreak grows”. France 24. (2021年8月16日) 2021年8月16日閲覧。
- ^ 「新首相にグナワルダナ氏 財政政策、引き続き大統領主導か―スリランカ」『時事ドットコム』2022年7月23日。オリジナルの2023年6月21日時点におけるアーカイブ。2022年7月24日閲覧。
- ^ “Sri Lanka swears Dinesh Gunawardena in as new prime minister”. Al Jazeera English. アルジャジーラ. (2022年7月22日) 2022年7月29日閲覧。
- ^ “PM Dinesh resigns”. Daily Mirror. (2024年9月23日) 2024年9月24日閲覧。
外部リンク
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