ティモシー・シャラメ(Timothée Hal Chalamet, 1995年12月27日 - )は、アメリカ合衆国フランス俳優。日本での愛称は「ティム」、「ティミー」。またプリンス・オブ・ハリウッドとも称される[2]

ティモシー・シャラメ
Timothée Chalamet
Timothée Chalamet
2019年
本名 Timothée Hal Chalamet
生年月日 (1995-12-27) 1995年12月27日(28歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州マンハッタン区ヘルズ・キッチン
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス[1]
二重国籍
職業 俳優
活動期間 2007年 -
主な作品
インターステラー
マイ・ビューティフル・デイズ
君の名前で僕を呼んで
レディ・バード
ビューティフル・ボーイ
レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
デューン』シリーズ
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ドント・ルック・アップ
ボーンズ アンド オール
ウォンカとチョコレート工場のはじまり
受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
2017年君の名前で僕を呼んで
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
2017年『君の名前で僕を呼んで』
その他の賞
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2017年の映画『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされる。ティモテ・シャラメティモティー・シャラメと表記されることもある。

生い立ち

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アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンにあるヘルズ・キッチンで生まれる[3]。父はフランス人国際連合児童基金エディター、母は元ブロードウェイのダンサーで不動産ブローカーのロシア由来のユダヤ系アメリカ人。フランス語を解せる。フランスとアメリカ合衆国の二重国籍。姉ポーリーンは女優でフランス在住。本人は自身の名前について、フランス風に「ティモテー」と発音すると述べている[4]

ヘルズ・キッチンで育つが、幼少の頃からフランスに滞在することが多かった(1年の内4ヶ月以上をフランスで過ごしたという[4])。マンハッタンにある芸術系の高校フィオレロ・H・ラガーディア高校英語版で学び[4]、卒業後、コロンビア大学に入学[5]。それからニューヨーク大学に編入した[6]

キャリア

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2018年、トロント国際映画祭でのシャラメ

幼少期から様々なコマーシャル出演を経て2008年に短編映画出演を果たし、翌2009年にはテレビドラマ『ロー&オーダー』やテレビ映画『Loving Leah』に出演した。

2012年に放映されたテレビドラマ『救命医ハンク セレブ診療ファイル』のシーズン3,4にて計4話出演し、さらに同年放映のテレビドラマ『HOMELAND』のシーズン2では副大統領の息子のフィン・ウォルデン役を演じる。2014年の映画『ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界』にダニー・ヴァンス役で出演を果たし、同年にSF映画『インターステラー』で、主人公クーパー(演:マシュー・マコノヒー)の息子トムの若い頃を演じる。それから2015年の映画『クーパー家の晩餐会』にシャーロットとサムの孫チャーリー役で出演している。

2017年、ルカ・グァダニーノ監督の映画『君の名前で僕を呼んで』で主演を務めると演技を絶賛され、21歳という若さで第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。これはジャッキー・クーパーミッキー・ルーニーに次いで、史上3番目の若さである。また本作の役作りでイタリア語を勉強し、劇中では英語、フランス語と合わせて3ヶ国語を話している。

その翌年、2018年には『ビューティフル・ボーイ』で薬物依存症から抜け出そうと奮闘する少年を演じ、第76回ゴールデングローブ賞助演男優賞や、第72回英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

2023年、米バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」にて、イスラエルハマスの紛争をジョークにしたコントを披露し、物議を醸した。

2024年、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』や『デューン 砂の惑星 PART2』などのワーナー・ブラザース作品を大ヒットに導いたことで、主演俳優及びプロデューサーとして、ワーナー・ブラザースと複数年にわたるファーストルック契約を結んだことが報じられた。

出演作品

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太字表記は主演。

映画

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題名 役名 備考 吹き替え
2014 ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界
Men, Women & Children
ダニー・ヴァンス 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
インターステラー
Interstellar
若い頃のトム・クーパー 上村祐翔

Worst Friends
若い頃のサム
2015 シークレット・チルドレン 禁じられた力
One & Two
ザック (吹き替え版なし)
サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶
The Adderall Diaries
若い頃のスティーヴン・エリオット 日本劇場未公開
クーパー家の晩餐会
Love the Coopers
チャーリー・クーパー 駒田航
2016 マイ・ビューティフル・デイズ
Miss Stevens
ビリー・ミットマン (吹き替え版なし)
2017 君の名前で僕を呼んで
Call Me by Your Name
エリオ・パールマン アカデミー賞主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)ノミネート
英国アカデミー賞主演男優賞ノミネート
全米映画俳優組合賞主演男優賞ノミネート
クリティクス・チョイス・アワード主演男優賞ノミネート
ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞[7]
ロサンゼルス映画批評家協会賞主演男優賞受賞[8]
入野自由
HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ
Hot Summer Nights
ダニエル・ミドルトン
レディ・バード
Lady Bird
カイル・シャイベ 菅原雅芳
荒野の誓い
Hostiles
フィリップ・デジャルダン二等兵 古沢勇人
2018 ビューティフル・ボーイ
Beautiful Boy
ニック・シェフ ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネート
英国アカデミー賞助演男優賞ノミネート
入野自由
2019 レイニーデイ・イン・ニューヨーク
A Rainy Day in New York
ギャツビー・ウェルズ (吹き替え版なし)
キング
The King
ヘンリー5世 Netflixオリジナル映画 立花慎之介
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
Little Women
セオドア・“ローリー”・ローレンス 入野自由
2021 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
The French Dispatch
ゼフィレッリ 加藤ルイ
DUNE/デューン 砂の惑星
Dune
ポール・アトレイデス 入野自由
ドント・ルック・アップ
Don't Look Up
ユール Netflixオリジナル映画
2022 ボーンズ アンド オール
Bones & All
リー 兼製作 (吹き替え版なし)
2023 ウォンカとチョコレート工場のはじまり
Wonka
ウィリー・ウォンカ 花村想太
2024 デューン 砂の惑星 PART2
Dune: Part Two
ポール・アトレイデス 入野自由
名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
A Complete Unknown
ボブ・ディラン 兼製作
第45回ボストン映画批評家協会賞主演男優賞 受賞
2025アストラ映画賞主演男優賞 受賞
2025
Marty Supreme
マーティ 兼製作
撮影中
TBA
Dune: Messiah
ポール・アトレイデス

テレビ

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題名 役名 備考 吹き替え
2009 ロー&オーダー
Law & Order
エリック・フォーリー 第19シーズン第10話「学生社交クラブ」
2012 救命医ハンク セレブ診療ファイル
Royal Pains
ルーク 第3シーズン第15話「青い青い海」、第16話「ロング・グッドバイ」第4シーズン第1話「それぞれの夏」、第2話「ハンク対ハンク・メド2」
計4話出演
HOMELAND
Homeland
フィン・ウォルデン 計8話出演
2020-2021 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
本人(ホストとカメオ出演) 計2話出演 (吹き替え版なし)
2022 キッド・カディ: Entergalactic
Entergalactic
ジミー 声の出演
特別番組

日本語吹き替え

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君の名前で僕を呼んで』以降、入野自由が大半の作品で声を担当している[9]

入野は同作で担当した際に、「男性女性に関わらず魅了されるルックスをしていますし、当時ティモシーは20歳ぐらいでしたが、大人でも子供でもない曖昧な年頃の心の機微を巧みに表現していて引き込まれました。」と、ティモシーのファンになったことを公言している。また、ティモシーの魅力については「生来の色気を持っている人だと思うのですが、それがどんどん洗練されていっている感じがします。どの作品もティモシーでありながら、ティモシーではない。それぞれの役で色気の出し引きをコントロールしているような感じがあるんですよね。ほんとに魅力的で、謎めいた俳優だと思います。」と評価しており、吹替を通して共に歩んできたことから現在では「彼と一緒に歩んでいる気持ちもあります。」と一心同体になっていることも明かした[10][11]

このほかにも、上村祐翔駒田航立花慎之介菅原雅芳古沢勇人花村想太なども声を当てている。

脚注

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外部リンク

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