チャカブコ (防護巡洋艦)
竣工時の「チャカブコ」 | |
艦歴 | |
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艦種 | 防護巡洋艦 |
発注 | アームストロング社ニューカッスル造船所 |
起工 | 1896年8月14日 |
進水 | 1898年7月4日 |
就役 | 1902年1月 |
除籍 | 1952年 |
その後 | 1959年12月解体 |
前型 | ミニストロ・ゼンテノ |
後型 | エスメラルダ |
性能諸元 | |
排水量 | 常備:4,500トン 満載:4,880トン |
全長 | 127.5m |
水線長 | 109.7m |
全幅 | 14.2m |
吃水 | 5.18m |
機関 | 形式不明石炭専焼円缶8基 +三段膨脹式四気筒レシプロ機関2基2軸推進 |
最大出力 | 15,700shp |
最大速力 | 23.0kt |
航続性能 | 10ノット/7,200海里 |
燃料 | 石炭:1,000トン(満載) |
乗員 | 400名 |
兵装 | 20.3cm(40口径)単装砲2基 12cm(40口径)単装速射砲10基 7.62cm(40口径)単装速射砲12基 オチキス 4.7cm(40口径)単装機砲6基 45cm水上魚雷発射管単装3門 |
装甲 | 甲板:44mm(平坦部)、114mm(傾斜部) 主砲防盾:114mm(最厚部) 司令塔:76mm(最厚部) |
概要
編集本艦はチリ海軍が自国の沿岸防護のためにイギリスのアームストロング社に発注した艦。設計者はフィリップ・ワッツ。同型艦はアームストロング社エルジック造船所で起工されたが大日本帝国海軍が購入して「高砂」となった。
艦形
編集船体形状は平甲板型船体となっており、艦の構造を前部から記述すると、水面下に衝角と45cm水中魚雷発射管1門を内蔵させた艦首、艦首甲板上に主砲の20.3cm砲を防盾の付いた単装砲架で1基、司令塔を組み込んだ両脇に船橋(ブリッジ)を持つ操舵艦橋を基部として単脚式の前部マストが立つ。船体中央部に2本煙突が立ち、その周囲には煙管型の通風塔が立ち並び、空いた場所は艦載艇置き場となっていた。艦載艇は前後マストの基部に1基ずつ付いたクレーン計2基と2本1組のボート・ダビッドが片舷3組ずつ計6組により運用された。左右の舷側に張りだし(スポンソン)が片舷2か所ずつ設けられ、そこと舷側甲板上に副武装として12cm速射砲が片舷5基ずつ計10基が配置された。後部甲板上に2番主砲が後ろ向きに1基配置された。
就役後の1939年から1941年にかけて近代化改装が行なわれて全ての武装が撤去され、新たにアームストロング社の15.2cm(50口径)速射砲が単装砲架で6基、対空火器として5.7cm(40口径)高角砲が単装砲架で4基が搭載された。1945年に5.7cm高角砲の全てが撤去され、替りにエリコン20mm(70口径)機銃が単装砲架で10基に更新された。
関連項目
編集参考図書
編集外部リンク
編集- 'Chacabuco' (1896)「チャカブーコ」の写真とスペックがあるページ。