ダリック・バートン
ダリック・ウィリアム・バートン(Daric William Barton, 1985年8月16日 - )は、アメリカ合衆国バーモント州スプリングフィールド出身の元プロ野球選手(一塁手)。右投左打。
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | バーモント州スプリングフィールド |
生年月日 | 1985年8月16日(39歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 205 lb =約93 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 一塁手 |
プロ入り | 2003年 ドラフト1巡目(全体28位)でセントルイス・カージナルスから指名 |
初出場 | 2007年9月10日 シアトル・マリナーズ戦 |
最終出場 | 2014年5月13日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集カージナルス傘下時代
編集2003年、MLBドラフト1巡目(全体28位)でセントルイス・カージナルスから指名を受け入団する。
アスレチックス時代
編集2004年12月18日にマーク・マルダーとのトレードでキコ・カレーロ、ダン・ヘイレンとともに、オークランド・アスレチックスへ移籍した。
2007年にセプテンバーコールアップで昇格し、9月10日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たした。18試合(72打数)という少ない出場試合数ながら、25安打、10四球、11三振、4本塁打、打率.347、出塁率.429という好成績を残した。
2008年の後半戦スタートとともに突然、15日間の故障者リストに入った。後になってMLBオールスターゲームの休み中に、友人宅の浅いプールに飛び込み、頭部を強打していたという事故だったことが判明した[1]。
2010年は一塁手のレギュラーとして159試合に出場。打率.273、チーム最多の152安打、リーグ最多の110四球を選び、高い出塁率をマークした。また守備表彰の一つであるフィールディング・バイブル・アワード(一塁手部門)を受賞した[2]。
2011年からは再び控えに戻った。
2014年は開幕ロースター入りし、開幕後は30試合に出場したが、打率.158と結果を残せず、5月15日にDFAとなった[3]。5月17日にAAA級サクラメント・リバーキャッツへ降格した。オフに、FAとなった。
アスレチックス退団後
編集2014年12月17日に、トロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ[4]。
2015年はメジャー昇格の機会はなく、7月2日に解雇となった[5]。
メキシカンリーグ時代
編集2016年3月17日にメキシカンリーグのプエブラ・パロッツと契約。
2017年2月21日にトレードでモンクローバ・スティーラーズに移籍。
2018年1月16日にトレードでプエブラ・パロッツに復帰。この年のオフにメキシコのウィンターリーグに参加したのを最後に現役を引退した。
選手としての特徴
編集背筋を伸ばした特徴的な構えから振り下ろすバッティングで、打球は伸びのある弾道を描く[6]。また選球眼がよく[6]、マイナーリーグの通算出塁率は4割を超えている。
かつて、チームメイトだったライアン・スウィーニーと共同生活を送っていた[7]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2007 | OAK | 18 | 84 | 72 | 16 | 25 | 9 | 0 | 4 | 46 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0 | 1 | 11 | 2 | .347 | .429 | .639 | 1.067 |
2008 | 140 | 523 | 446 | 59 | 101 | 17 | 5 | 9 | 155 | 47 | 2 | 1 | 6 | 3 | 65 | 5 | 3 | 99 | 6 | .226 | .327 | .348 | .674 | |
2009 | 54 | 192 | 160 | 31 | 43 | 12 | 1 | 3 | 66 | 24 | 0 | 2 | 1 | 3 | 26 | 0 | 2 | 25 | 1 | .269 | .372 | .413 | .784 | |
2010 | 159 | 686 | 556 | 79 | 152 | 33 | 5 | 10 | 225 | 57 | 7 | 3 | 12 | 5 | 110 | 2 | 3 | 102 | 8 | .273 | .393 | .405 | .798 | |
2011 | 67 | 280 | 236 | 27 | 50 | 13 | 0 | 0 | 63 | 21 | 2 | 1 | 0 | 3 | 39 | 3 | 2 | 47 | 6 | .212 | .325 | .267 | .592 | |
2012 | 46 | 136 | 113 | 8 | 23 | 7 | 0 | 1 | 33 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 22 | 0 | 1 | 32 | 1 | .204 | .338 | .292 | .630 | |
2013 | 37 | 120 | 104 | 15 | 28 | 2 | 0 | 3 | 39 | 16 | 0 | 0 | 0 | 2 | 13 | 0 | 1 | 18 | 1 | .269 | .350 | .375 | .725 | |
2014 | 30 | 67 | 57 | 7 | 9 | 1 | 0 | 0 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 | 14 | 0 | .158 | .234 | .175 | .410 | |
MLB:8年 | 551 | 2085 | 1744 | 242 | 431 | 94 | 11 | 30 | 637 | 184 | 13 | 7 | 19 | 18 | 290 | 10 | 14 | 348 | 25 | .247 | .356 | .365 | .721 |
- 各年度の太字はリーグ最高
表彰
編集- フィールディング・バイブル・アワード:1回(2010年)
記録
編集- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出 1回:2005年
脚注
編集- ^ “Accident pushes Barton to DL” (英語). MLB.com. 2008年8月30日閲覧。
- ^ “The 2010 Awards”. Fielding Bible. 2023年2月12日閲覧。
- ^ “A's Acquire OF/1B Kyle Blanks from San Diego; Designate 1B Daric Barton for Assignment”. MLB.com A's Press Release (May 15, 2014). May 16, 2014閲覧。
- ^ “Blue Jays agree to Minor League deal with Barton”. MLB.com Blue Jays Press Release (December 17, 2014). December 17, 2014閲覧。
- ^ MLB公式プロフィール参照。2023年2月11日閲覧。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、232頁頁。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、227頁。ISBN 978-4-331-51370-5。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Daric Barton stats MiLB.com