野田順弘
野田 順弘(のだ まさひろ、1938年8月24日[1] - )は日本の実業家、馬主。
のだ まさひろ 野田 順弘 | |
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第91回東京優駿(日本ダービー)表彰式 (2024年5月26日) | |
生誕 |
1938年8月24日(86歳)[1] 日本 奈良県宇陀郡室生村(現・宇陀市)[2][3] |
出身校 |
奈良県立榛原高等学校 関西大学経済学部 [3] |
職業 | |
純資産 | 35億ドル(2022年4月) |
肩書き |
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配偶者 | 野田 みづき |
オービック代表取締役会長[4]。2022年のフォーブス長者番付で世界851位、日本10位。保有資産額は2022年4月時点で、35億米ドル(約4,520億円)[5][6]。妻は[7][8]、オービック取締役相談役の[4]野田みづき。
経歴・人物
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1938年(昭和13年)、奈良県宇陀郡室生村(現・宇陀市)生まれ[9][10]。1957年に奈良県立榛原高等学校(現・奈良県立榛生昇陽高等学校)を卒業後、近畿日本鉄道百貨店部[9](近鉄百貨店[10])、次いで東京オフィスマシン[9][10]に勤める。この間、1961年に関西大学経済学部を卒業[9][10]。1968年、妻とともに[10]大阪ビジネスカンパニー(のちのオービック)を設立[9][10]。
資産
編集アメリカの経済誌フォーブスの世界長者番付に名を連ね、2022年(令和4年)の世界長者番付では、資産総額が約4,520億円で世界851位、日本10位とされた[6]。また、2019年5月に第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプが日米首脳会談のために来日の際、安倍晋三首相と共にゴルフを行った茂原カントリー倶楽部を保有している[11][12]。
馬主活動
編集日本中央競馬会の馬主でもある[13]。2002年より個人名義の競走馬の所有権を、自身の資産管理会社である株式会社ダノックス[14]へ移して以降、2022年現在も会社名義で所有している。勝負服の柄は白、赤一本輪、赤袖白一本輪。冠名には姓「野田」を逆にしたことを由来として[15]「ダノン」[8]を用いる。
2005年にセレクトセールで当歳馬(0歳馬)を2億1000万円で落札[16][7](競走馬名・ダノンマスターズ[17])するなど、高額馬を多数購買している。
2006年以降、オリビエ・ペリエ騎手が中央競馬で短期騎手免許を取得した際に身元引受馬主となっていた[18][19][20]。
また、妻のみづきも「ミッキー」の冠名で競走馬を所有する馬主[8]として知られる。
主な所有馬
編集GI級競走優勝馬
編集- ダノンシャンティ(2010年NHKマイルカップ[21]、毎日杯)
- ダノンシャーク(2013年京都金杯、富士ステークス、2014年マイルチャンピオンシップ)
- ダノンレジェンド(2014年カペラステークス、2015年黒船賞[22]、東京スプリント[23]、クラスターカップ、東京盃、2016年JBCスプリント、黒船賞、北海道スプリントカップ、クラスターカップ)
- ダノンプラチナ(2014年朝日杯フューチュリティステークス)
- ダノンプレミアム (2017年朝日杯フューチュリティステークス、サウジアラビアロイヤルカップ、2018年弥生賞、2019年金鯱賞、マイラーズカップ)[24]
- ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルフィリーズ、ファンタジーステークス、2019年チューリップ賞、ローズステークス、2020年阪神カップ、2021年スワンステークス)
- ダノンスマッシュ(2018年京阪杯、2019年シルクロードステークス、キーンランドカップ、2020年香港スプリント、オーシャンステークス、京王杯スプリングカップ、セントウルステークス、2021年高松宮記念)
- ダノンキングリー(2019年共同通信杯、毎日王冠、2020年中山記念、2021年安田記念)
- ダノンファラオ(2020年ジャパンダートダービー、浦和記念、2021年ダイオライト記念)
- ダノンザキッド(2020年ホープフルステークス、東京スポーツ杯2歳ステークス)
- ダノンスコーピオン(2022年NHKマイルカップ、アーリントンカップ)
- ダノンデサイル(2024年京成杯、東京優駿)[25]
重賞競走優勝馬
編集- ダノンゴーゴー[21](2008年ファルコンステークス)
- ダノンヨーヨー[8](2010年富士ステークス)
- ダノンバラード(2010年ラジオNIKKEI杯2歳ステークス、2013年アメリカジョッキークラブカップ)
- ナイスミーチュー(2012年シリウスステークス、2014年マーキュリーカップ)
- ダノンカモン(2014年名古屋大賞典)
- ダノンチェイサー(2019年きさらぎ賞)
- ダノンベルーガ(2022年共同通信杯)
- ダノンマッキンリー(2024年ファルコンステークス、スワンステークス)
その他の所有馬
編集- ダノンベルベール(2008年阪神ジュベナイルフィリーズ2着[21])
- ダノンシェル(日本ではめずらしいロシア産馬として勝利を挙げる[26])
- ダノンモンブラン(三冠牝馬リバティアイランドの半弟)
- ダノンブランニュー(名牝スターズオンアースの半弟)
妻・みづきの所有馬
編集著書
編集- 転がる石は玉になる - 私の履歴書(日本経済新聞出版社、2011年。ISBN 978-4532316839)[8]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “野田順弘会長が兼務 オービック”. 企業家人物辞典 (2006年1月23日). 2007年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月24日閲覧。
- ^ “奈良の地力”. 県民だより 平成24年1月号. 県民だより奈良. 2023年2月24日閲覧。
- ^ a b “野田順弘 プロフィール”. HMV&BOOKS online. 2023年2月24日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. オービック. 2012年5月6日閲覧。
- ^ name="The World's Billionaires">“Forbes World’s Billionaires List - The Richest in 2022 #712 Masahiro Noda”. Forbes. 2022年6月4日閲覧。
- ^ a b 日本長者番付by Forbes JAPAN 2022年6月4日閲覧
- ^ a b 野元賢一 (2005年7月16日). “専門記者の競馬コラム「全員参加の消耗戦 第8回セレクトセールから 」”. サラブnet. 日本経済新聞. 2012年4月26日閲覧。
- ^ a b c d e 菱田誠 (2011年10月28日). “【天皇賞・秋】アッと驚くは2つの“転がる石”!?”. スポーツニッポン. 2012年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e 大西康之「【時代のリーダー】野田 順弘・オービック会長 超家族主義で無傷の成長」『日経ビジネス』、日経BP、2005年8月、2012年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e f “今、若者たちへ 君に伝えたい私の経験 (21) 野田順弘・オービック会長兼社長”. 日経アドネット. 日本経済新聞社クロスメディア営業局 (2007年12月17日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ トランプ大統領、晴れ渡った空の下 安倍首相とゴルフ 2020年5月30日閲覧
- ^ 三菱系の茂原カントリー倶楽部(千葉)倶楽部解散し預託金全額返還 2020年5月30日閲覧
- ^ “サトノダイヤモンド、ダービー制覇ならず! 投資 経済ニュースの新基準”. 東洋経済オンライン (2016年5月29日). 2017年8月31日閲覧。
- ^ “野田順弘 ≪変更報告書(大量保有) ≫” (PDF). 株主プロ. 有報データマイニング. p. 2 (2009年9月16日). 2012年4月26日閲覧。
- ^ 『優駿』2024年7月号 29頁
- ^ “セレクトセール2005 セール結果 当歳馬”. 日本競走馬協会. 2012年4月26日閲覧。 “68 マストビーラヴドの2005”
- ^ “ラインクラフトの半弟、ダノンマスターズがデビュー”. netkeiba.com (2007年6月28日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ “ペリエ騎手に短期免許を交付”. netkeiba.com (2006年11月9日). 2012年4月26日閲覧。
- ^ “ルメール&ペリエ騎手に短期免許”. netkeiba.com (2008年1月24日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ “ペリエに短期免許、31日から騎乗”. 日刊スポーツ (2009年1月30日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ a b c “馬主野田氏「感謝感激」/NHKマイルC”. 日刊スポーツ (2010年5月10日). 2012年5月6日閲覧。
- ^ 2015年黒船賞レース結果 - JBIS 2015年3月23日閲覧
- ^ 東京スプリント競走優勝馬 - 南関東4競馬場公式、2015年4月9日閲覧
- ^ ダノンプレミアムがレコードで完勝!/サウジアラビアRCnetkeiba.com、2017年10月9日閲覧
- ^ ダノンデザイルJBISサーチ(公益財団法人日本軽種馬協会)、2024年1月14日閲覧
- ^ “【トーク】中央競馬に物申す ロシア産馬が勝利”. 競馬ニホン (2009年6月28日). 2012年5月6日閲覧。
参考文献
編集- 『優駿』2024年7月号(中央競馬ピーアール・センター)
- 【ダービーオーナーの肖像】野田順弘 (株)ダノックス代表 ダービー制覇は夢のよう