セーピアン・セーナムノイダム
セーピアン・セーナムノイダム (Xepian-Xe Nam Noy Dam[1] ເຂື່ອນເຊປຽນ-ເຊນໍ້ານ້ອຍ) は、ラオス人民民主共和国・チャムパサック県パクソン郡のホアイ・マクチャン川、セー・ピアン川およびセー・ナムノイ川に建設中の水力発電用の大型ダム[2]。計画発電容量は410メガワット(41万キロワット)[3]、発電容量の90%を隣国タイに輸出する計画[3]。
セーピアン・セーナムノイダム Xepian-Xe Nam Noy Dam | |
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所在地 | ラオス・アッタプー県・サナームサイ郡 |
位置 | |
河川 | メコン川支流セコン川 |
ダム諸元 | |
利用目的 | 水力発電 |
事業主体 | ラオス政府 |
電気事業者 | ラチャブリ・エレクトリシティー・ジェネレーティング |
施工業者 | 韓国SKグループSK建設と韓国西部発電を中心とする共同企業体 |
着手年 / 竣工年 | 2013年 / 2019年 |
事業主体はXe-Pian Xe-Namnoy Power Co., Ltd.
沿革
編集発電所の建設・運営
編集セーピアン・セーナムノイダムのダム湖を利用するセーピアン・セーナムノイ水力発電所の計画は、特殊法人セーピエン・セナムノイ・パワー社が施設を建設し、同社が32年間にわたり発電所を運営して収益を上げた後にラオス政府へと譲渡するBOT(PFI)方式が採られている。
同社の出資比率はラオス政府の持ち株会社であるLAO HOLDING STATE ENTERPRISEが24%、韓国のSK ENGINEERING & CONSTRUCTION CO.,LTDが26%、KOREA WESTERN POWER CO.,LTDが25%、タイのRatchaburi Electricity Generating Holding Public Company Limitedが25%[7]。
発電所の総事業費は10億ドルで、うち3億ドルをセーピエン・セナムノイ・パワー社が拠出し、残りの7億ドルはプロジェクト・ファイナンスにて資金調達が行われる。調達先の内訳は、韓国輸出入銀行とアジア開発銀行が3億5000万ドルを、タイ国策銀行が残りの3億5000万ドルとなっている[8][9]。
建設中の決壊事故
編集2018年7月23日、建設中の5堤の補助ダムのうち1堤が決壊し、50億立方メートルの水が流出、下流の6村に洪水を引き起こし、同7月25日判明時点で死者数名・行方不明者数百名、被害家屋1370棟を出す事故を起こした[3]。
出典
編集- ^ “Thousands affected, scores missing after dam collapse floods towns in southern Laos”. CNN (2018年7月25日). 2018年7月26日閲覧。
- ^ “PNPC - Project In Brief” (英語). www.pnpclaos.com. 2018年8月14日閲覧。
- ^ a b c d e “韓国企業が施工したラオスのダムが決壊…6つの村で洪水、数百人が行方不明”. 中央日報 日本語版 (2018年7月25日). 2018年7月25日閲覧。
- ^ a b c “セサン・スレポック・セコン川流域ダム開発”. 特定非営利活動法人メコンウォッチ. 2018年7月25日閲覧。
- ^ a b “ラオス・ダム決壊 死者は公式発表よりも多い可能性=NGOや地元住民”. 英国放送協会 (2018年7月27日). 2018年7月29日閲覧。
- ^ “EDCF, 라오스 대형 수력발전사업에 우리기업 진출 지원”. ODA Korea(大韓民国国務調整室) (2011年12月8日). 2018年7月26日閲覧。
- ^ “PNPC - Shareholders” (英語). www.pnpclaos.com. 2018年8月14日閲覧。
- ^ “泰ラチャブリ、ラオスの発電所運営を受注”. 2018年7月25日閲覧。
- ^ “韓国・ラオスに大型水力発電所建設”. 東洋経済日報 (2012年12月14日). 2018年7月25日閲覧。