スピードアップ賞

日本プロ野球の連盟特別表彰の1つで、試合時間の短縮に最も貢献した選手に贈られる賞

スピードアップ賞(スピードアップしょう)は、日本プロ野球の連盟特別表彰の一つ。

概要

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セントラル・リーグでは1999年から、パシフィック・リーグでは2013年から表彰が開始された。投球のテンポの良さや攻守交代時の機敏さなど、試合の時間短縮に最も貢献した選手に贈られる。

2016年からはコミッショナー表彰を行うこととなり、ローソンエンタテインメントの特別協賛で「ローソンチケット スピードアップ賞」の名称となった上で表彰対象がチーム・投手・野手部門に拡大された。それぞれに明確な受賞の基準が設けられ(歴代受賞者の項を参照)、今までは評価の対象だった攻守交代時の機敏さは評価の対象外となった。

歴代受賞者

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1999年から2015年まで

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年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
選手名 チーム 備考 選手名 チーム 備考
1999 上原浩治 巨人
2000 稲葉篤紀 ヤクルト
2001 稲葉篤紀 ヤクルト ※1
2002 石川雅規 ヤクルト
2003 緒方孝市 広島
2004 上原浩治 巨人
2005 荒木雅博 中日
2006 黒田博樹 広島
2007 セス・グライシンガー ヤクルト
2008 - 広島 ※2
2009 三浦大輔 横浜
2010 鳥谷敬 阪神
2011 村田修一 横浜
2012 新井良太 阪神
2013 阿部慎之助 巨人 栗山巧 西武
2014 三浦大輔 DeNA 栗山巧 西武
2015 高木勇人 巨人 牧田和久 西武
  • ※1:従来の一ランク上の会長特別表彰「スワロー・エクスプレス賞」としての受賞
  • ※2:チームでの受賞

2016年から

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個人表彰

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2年連続または3回目の受賞者は特別表彰選手として、翌シーズン以降の表彰対象から外れる[1]

投手部門

無走者時の平均投球間隔の短かった選手が受賞。対象は先発で120投球回以上、または救援で50投球回以上の投手[注 1]

打者部門

無走者時の相手投手の平均投球間隔の短かった選手が受賞。対象は規定打席以上の選手。

セントラル・リーグ パシフィック・リーグ 出典
投手部門 チーム 投球間隔 打者部門 チーム 投球間隔 投手部門 チーム 投球間隔 打者部門 チーム 投球間隔
2016 R.バルデス 中日 8.5秒 大島洋平 中日 12.1秒 牧田和久 西武 8.1秒 藤田一也 楽天 12.3秒 [3]
2017 R.バルデス 中日 9.1秒 京田陽太 中日 11.4秒 牧田和久 西武 7.5秒 源田壮亮 西武 12.4秒 [4]
2018 三上朋也 DeNA 10.4秒 京田陽太 中日 11.4秒 多和田真三郎 西武 11.1秒 藤岡裕大 ロッテ 12.0秒 [5]
2019 C.C.メルセデス 巨人 9.2秒 大和 DeNA 11.8秒 高橋礼 ソフトバンク 10.0秒 福田周平 オリックス 12.55秒 [6]
2020 戸郷翔征 巨人 10.8秒 近本光司 阪神 12.0秒 石川柊太 ソフトバンク 8.8秒 小深田大翔 楽天 12.7秒 [7]
2021 戸郷翔征 巨人 9.5秒 糸原健斗 阪神 11.5秒 石川柊太 ソフトバンク 8.3秒 荻野貴司 ロッテ 11.7秒 [8]
2022 小笠原慎之介 中日 11.3秒 中野拓夢 阪神 11.5秒 髙橋光成 西武 10.8秒 小深田大翔 楽天 11.7秒 [9]
2023 床田寛樹 広島 9.0秒 中野拓夢 阪神 9.8秒 平良海馬 西武 11.7秒 中村晃 ソフトバンク 12.47秒 [10]

チーム表彰

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平均試合時間(延長戦及びコールドゲームを除く)が最も短かったチームが対象。

年度 セントラル・リーグ パシフィック・リーグ 出典
受賞球団 平均試合時間 受賞球団 平均試合時間
2016 読売ジャイアンツ 3時間2分 千葉ロッテマリーンズ 3時間8分 [3]
2017 読売ジャイアンツ 2時間59分 埼玉西武ライオンズ 3時間3分 [4]
2018 読売ジャイアンツ 3時間9分 オリックス・バファローズ 3時間6分 [5]
2019 中日ドラゴンズ 3時間9分 オリックス・バファローズ 3時間13分 [6]
2020 中日ドラゴンズ 3時間4分 オリックス・バファローズ 3時間11分 [7]
2021 中日ドラゴンズ 3時間1分 オリックス・バファローズ 3時間7分 [8]
2022 読売ジャイアンツ 3時間7分 埼玉西武ライオンズ 3時間6分 [9]
2023 横浜DeNAベイスターズ 3時間5分 千葉ロッテマリーンズ 3時間3分 [10]

脚注

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注釈

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  1. ^ 143試合制の場合。120試合制だった2020年度は、先発で100投球回以上、または救援で40投球回以上の投手が対象となった[2]

出典

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  1. ^ “「スピードアップ賞」 協賛社ならびに受賞者・チーム決定のお知らせ”. 日本野球機構オフィシャルサイト. (2017年10月13日). http://npb.jp/news/detail/20171013_01.html 2018年10月18日閲覧。 
  2. ^ “プロ野球のスピードアップ賞 コロナ影響で基準変更”. 西日本スポーツ. (2020年6月9日). https://web.archive.org/web/20210513081102/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/615239/ 2021年5月13日閲覧。 
  3. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2016年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  4. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2017年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  5. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2018年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  6. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2019年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  7. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2020年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  8. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2021年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  9. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2022年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  10. ^ a b ローソンチケット スピードアップ賞 | 2023年 表彰選手”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年11月30日閲覧。